命綱。
先週銚子沖で成田に向かうノースウエスト機が乱気流に巻き込まれる事故があった。
報道によるとシートベルトをしてなかった方の大部分が負傷したようだ。
パイロットは飛行中に目視で雲を確認する。
飛行機の先端のドームには気象レーダーがついている。
このレーダーが実はクセ物。
気流の変化を探知するようなものではなく。
ただの雨量のセンサーなのだ。
雨が降っている=雲がある=気流が不安定。
という事らしい。
よって雲もなく。
雨が降っていなければ。
気流の変化を探知する事は不可能である。
そう。
飛行機はいつ突然揺れだすかわからない乗り物。
窮屈なエコノミーでも。
ファーストクラスのベットで寝ていても。
必ずシートベルトを締めるようにしている。
機内を思い出してほしい。
シートをはじめとして。
ほとんどの機内設備は。
角が丸くできている。
乱気流で人間が機内を飛んでも。
突起物で怪我が大きくならないための配慮からだ。
荷物棚にトビラがついて閉まるようになっているのも。
荷物が機内を飛ぶと凶器となるため。
機内の照明も間接照明。
オシャレな雰囲気のためではなく。
乗客が照明にぶつかったり。
ガラスの破片が飛散しないようになっている。
機内設備をみても。
いつ気流の変化が起きても被害が最小限になるように。
あらかじめ備えてあるのだ。
それでも被害がでる。
3年前のこと。
ホノルルから成田にむかうJAL便。
太平洋上での乱気流で負傷者多数をだした。
その数年前。
同じくホノルルから成田へ向かうユナイテッド便。
乱気流でこちらは死者が出ている。
エコノミークラスの両隣の空席を使い。
横になっていた乗客数人が亡くなった。
空いているとやりたくなる。
いわゆる、エコノミーフラットシート。
当然シートベルトは締められない。
自殺行為である。
航空関係者は絶対にやらない行為として有名だ。
上記の機内設備もそうだが。
飛行機はリスクマネージメントが徹底されている。
乗客が最低限のことを守れば。
フライトでまず怪我をする事はない。
少なくとも、路線バスやタクシーなんかより。
確率的にはるかに安全な乗り物。
しっかりとシートベルトを締めて。
快適なフライトを
