このテーマにおいて、4つ目の能力はずばり「マルチタスク力」です。
マルチタスク力??
と ? マークが浮かんでくる方もいらっしゃるかもしれませんので、まずはこの言葉から説明しますね。「マルチタスク」は英語のカタカナ表記であり、英語では「Multi-tasking」と書きます。
日本語に訳すと、
Multi ・・・複数の
Tasking・・・課題
を意味します。
つまり、マルチタスク力とは「複数のことに “同時に” 取り組む力」のことです。パイロットになると「複数のことに “同時に” 取り組む力」が開発されるのです。
しかし、厳密に言うと人間の脳は “同時に” 複数のことを処理することができません。人間の脳が情報処理できる対象は意識を向けている一つのテーマについてです。ゆえに、表面的には “同時に” 見えるほど、意識を集中させる対象を素早く切り替えていくつものことを素早く処理していくことが “同時に” と表現されています。
ではなぜ、パイロットになるとマルチタスク力が開発されるのか。
これは、旅客機に乗り降りする際に計器とスイッチで満たされたコックピットを覗いたことがある方には直感的にイメージしやすいかもしれません。
ずばりそれは、仕事と仮定したとき、パイロットという職種の本質は 「複数のことをマネジメント (管理) し安全運航する」 ことにあるからです。
パイロットは空港のランプ(航空機駐機場)で運航準備を始めた段階から複数種の情報を収集することから始まり、エンジンをかけ滑走路に向かう段階からは複数種の計器のモニターと管制官との無線でのコミュニケーションが求められるます。そして離陸の段階からは、速度、高度、方角、傾度、etc と自機の空間での状態把握のための計器のモニターはもちろん、気象状況の把握、航空管制とのコミュニケーション、周辺状況の把握、リスク管理、それらに基づいたフライトプランニングの修正、と10以上の計器による自機管理を一つと数えても、単純に少なくとも6つのことに常時取り組んでいます。加えて、それら一つ一つの対象は静的ではなく常に動的である、ということもポイントです。
よって、パイロットになると「マルチタスク力」が開発されます。
普段の生活や仕事の中では「常に」「少なくとも6つの」「動的対象」に取り組み処理していくということは少ないのではないでしょうか。(職種によってはあるかもしれませんが、パイロットという職種はその希なものの一つと言えます。)
なので、“マルチタスク力を開発したい!” そう想われる方にはぜひ、
パイロットになることをオススメしたいです。
今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました^^


