世界の多くの民族が自らの歴史や英雄を称える叙事詩を持っています。
古代ギリシャには「オデュッセイア」
インドには「マーハーバーラタ」
そして、我が朝鮮民族には長編叙事詩「白頭山」があります!
叙事詩を持つ民族は幸せです。
近しいところを例に上げると
日本には厳密な意味で叙事詩が無いと言われています。
この「白頭山」の作者•チョ ギチョンについて
キム ジョンイル国防委員長がロシア訪問時「朝鮮のプーシキン」と称したと言う
エピソードが残ってます。
これは チョ ギチョンの作品が 共和国の人々の感情を形成するのに寄与し、
また後の作家に多大な影響を与えた「民族の詩人」だと言う賛辞ではないでしょうか
「白頭山」はキム イルソン主席率いる抗日パルチザンの
ポチョンボの戦闘を直接的なテーマにしています。
雄大でスケールの大きい描写、土着的な詩語のチョイス…
形式、内容ともに叙事詩の風格を兼ね備えた作品です。
朝鮮文学を志す者なら、必ず かの作品の影響を受け、
またあまりに偉大な作品なので彼の才能に一度は打ちひしがれるのです(笑)
1時間もあれば完読できます。
日本語訳もありますが、ここは頑張ってウリマルで音読して頂きたい!
ウリマルの美しさを感じて頂きたい!
読み終えた頃にはウリマルのレベルが一つ上がる事でしょう。
そして、偉大なヒーロー、偉大な歴史、素晴らしい叙事詩を持つ
祖国への愛のレベルもきっと一つ上がる事でしょう。
「白頭山」
(エピローグより抜粋)
…
嗚呼 祖先の地よ!
悠久5千年のこの国土の血筋が
日帝の刀に打ち砕かれしとき
切り刻まれたその切れ切れ
どれだけ恨みに血塗られたことか、
朝鮮の運命が今にも尽きかけようとしたとき
幾千万の志士 夜道を分け
白頭山の密林を訪ねたことか
枯葉にむせぶ仮寝も久しく
死地をあたかも我が家の敷居のごとく出入りした
そのひとたちは誰か…
…
しいっ!
静かに!
岩の上にいま白虎が現れた
白頭山の虎が現れたのだ
前脚を荒々しく踏まえ
南の空を じいっと睨んでは
「うおぉーっ うおーっ」
山々を震わせ谷間にこだまするその怒号
…
山塊を轟かし草木をゆるがす
あの怒号はまたと聞かれるだろうか!
岩!ああ 岩!
その岩かも知れないのだ
パルチザンが敵を求め立ち
愛国の志士祖国に誓いの剣を捧げた岩、
長白にそびゆる名もないその岩
ああ、わが胸にも深く根をおろした岩なれば
過ぎ去りし戦いの軌跡をさぐり
貧しい詩想を集めつないで
白頭山の英雄を心に描き
三千万よ
あなたたちの前に
つたなくも上手にも自分の声で
胸ひらき心ゆくまで語ろう!