スーツアクターはよく体の動きを研究してます | 動きの哲学、日常のヒント

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こんにちは、ピラティス&ストレッチのおじさんイントラ

you-suke(ようすけ)です。



体の動きには、昔から関心がありますが、その流れで、スーツアクターに昔から興味があります。

いわゆる映画やテレビ番組の怪獣のぬいぐるみの中身です。



「スーツアクター」のお仕事

東宝のゴジラ映画や円谷プロダクション等の特撮テレビ番組を幼少の頃見てから、スーツアクターへのあこがれや親近感がずっと昔からありました。
私も短期間ですが、そしてずいぶん昔の若い時ですが、子供向けのウルトラマンショーや映画公開日のイベントで怪獣のスーツアクターをやっていたことがあります。




スーツアクターといえば、数年前にお亡くなりになったゴジラのスーツアクターである中島春雄さんは名匠でした。同じく本多猪四郎監督や円谷英二氏監修の東宝怪獣映画における仕事の中で、中島春雄さんをリスペクトする人々の中に、あの古谷敏さんがいます。古谷さんは知る人ぞ知る、あのウルトラマンの「スーツアクター」です。

中島さんにしても古谷敏さんにしても、すごいなと思ってしまうのは、体の動かし方をよく研究し、そしてよく練習したことだと思います。
本当に半端なくすごい研究心だっそうです。

 

正直、中島さんのことは、お亡くなりになった時にニュース記事で読んだだけで、それまではさほど知らなかったのです。
中島さんは上野動物園に何度も通い、動物の動きを研究してゴジラの動きを作っていったそうです。
ウルトラマンや怪獣は、人と違う動きをしないとならないから、という思いであると思います。
私たちが子供の時に消費していた映像は、動かし方の不断の努力の果実だと思うと、一回だけ見るのがもったいないくらいですよね。昔は、テレビをビデオに撮ったりできませんし、現在のようにYou Tubeで観れないし。
 

動物の動きを参考にするメリットは?というのは、その時は考えていなかったのですが、あとから考えるようになりました。

やはり、我々の普段の体の動かし方は一種のくせになっていて、そのパタンは頭の中に刷り込まれているんですよね。

健康面で言えば、これが、骨格のアライメント(重力に抗しうるバランス)や筋肉の使い方に偏りを生じさせることで体調不調になっていく原因なのですが、スーツアクターとして中島春雄さんは、映像の質を高めるために、動物の動きを観察することで、こうした頭の中への刷り込みパタンを一回解除することができるので、それで中島さんは何度も動物を見ていたのだと思います。

スーツアクターの体の動きの研究には頭が下がると時々思うのです。