「春雨じゃ、濡れて参ろう」
この言葉、とても素敵な、かっこいい言葉です。
僕は、雨の時期でも、どこか頭の片隅にこの言葉があって、
傘をよく忘れるのです。(完全に言い訳ですかね.。)
しかし、言わせてもらえれば、本当に、半ば『うっかり』、半ば面倒で『わざと』、傘を持たずに出かけてしまうことがよくあります。
先ほど帰宅したときは、実は、最寄りの駅から家まで、傘がなくて、濡れながら帰ってきました。
暑いので、ちょうどいいという感じで。。。
そういう気持ちになるのは、昔、かなり年上の人に何気なく教えてもらった、この言葉
『春雨じゃ、濡れて参ろう』
が、頭の中のどっかで、『お気に入り』にブックマークされているためだと思います。
最近では、この言葉、あまり言われなくなったようですけどね。。。。
これは、劇団『新国劇』が、大正8年に初演した作品『月形半平太』(劇作家 行友李風・作)において、
『月様、雨が・・・』
の問いかけに対し、
半平太が
『春雨じゃ、濡れて参ろう』
と返した言葉です。
名台詞として人気を博し、当時、新国劇の看板演目になりました。
この『月形半平太』、幕末に土佐藩で活躍した藩士・武市半平太(たけちはんべいた)がモデルになっています。
武市半平太は、歴史上の人物の中で、僕が大好きな人物です。
近代日本を先取りした武市半平太に思いをはせながら、雨にぬれても
『梅雨じゃ、濡れて参ろう』
の心意気で行きたいですね。