旅の話ひとつ(中味のない長文注意) | 過去を振り返って現在を知り、未来を思う

過去を振り返って現在を知り、未来を思う

今までの人生、あまり人に興味をもたなかったけど、これからは人と向き合い、楽しんでいこう。
今さらながら人を幸せにしたいと思うようになった平凡なオヤジの日々。
Schaue dankbar zurück und mutig nach vorne.

旅慣れていない自分が、いつも旅から帰ってきて思うことは、「旅に出る前にもう少し準備しておけばよかったのになぁ」と。
例えば、そこで何を食べようか、何を飲もうかとか。今なら事前に情報はいくらでも得られるので、あらかじめある程度当たりをつけておけば、悩んだり、行き当たりばったりになったりせずに済んだだろう。
まあいいか。いつになる分からないが、次はそうしよう。
早朝のシャルル・ド・ゴール空港での最初の朝食は、やっぱり「カフェ・オ・レ」とクロワッサンだろうと思ったら、メニューに「café au lait」が見つからない。その代わり「カフェ・ラテ」と「カフェ・クレーム」があった。
フランス語ではカフェ・クレーム(café crème)が一般的で、カフェ・オ・レはあまり用いられないよという蘊蓄話もあって、僕はカフェ・クレームを注文した。
しかしイタリア物だと思っていた「カフェ・ラテ」が、フランスで共存しているとは。ちなみに、日本の喫茶店では両方売られていることは珍しくないと思う。
帰国後あらためてネットで確認すると、「カフェラテ」と「カフェオレ」の中味の違いは、ベースになるコーヒーとミルクの量だそうな。
あるウェブの説明では、カフェオレは、ドリップコーヒーをベースにコーヒーとミルクの分量が5対5。カフェラテは、エスプレッソベースでコーヒー2対ミルク8の配分だとあった。
面白いことに、今回空港の喫茶店で出されたものは、全体の分量も異なっており、僕の予想に反して「ラテ」の方が「オレ」よりカップが大きく、明らかに量が多かった。
その後、イタリアの朝にはラテを注文したが、イタリア語ができないのであたふたしているうちに、「ちなみに、カフェオレありますか?」って聞きそびれてしまったのがいまだに痛い。(-_-;)
さらにその後、フランスのある町で、たどたどしいフランス語で「カフェ・クレーム下さい」って注文したら、店員のお姉さんに「カフェ・オ・レですか?」って聞かれた。「café au lait」って言うじゃん!
パンは、イタリアでも、その後の南仏でも同じく「クロワッサン」と「パン・オ・ショコラ」をセットで食べ続けた。この二つは、日本のパン屋さんでも定番で、たいてい並んで置いてある。
これも帰国後知ったのだが、「パン・オ・ショコラ」は、フランス南西部では「ショコラティーン」の名で親しまれ、「パン・オ・ショコラ」と呼ぶことを拒否している所もあるという。知っていれば、現地で確かめられたのに、これも残念。
南フランスの町で、夕食を食べたレストランの名前が『Le Bouche à Oreille(ル・ブーシュ・ア・オレイユ)』。「bouche」は「口」、「oreille」は「耳」で「bouche à oreille」は「口コミ(「ろこみ」ではなく「くちこみ」)」という意味だとか。
よくある店名らしいが、僕が日本でフレンチの店を開くなら、この名前にしようかな(店を開くことはありえないが・・・・)。なかなかおシャレな店で、食べ過ぎかつ飲み過ぎてしまった。