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プライベート(パーソナル)ピラティスレッスン専門
ピラティスルーム新町です
創作平安王朝料理を楽しみに《京料理 六盛》へ行ってきました。
今回の舞台はこの広~いお座敷。
当時は電球がなかったので、外からの光と行灯で、これぐらいの明るさだったのかな。
今回は5名で伺ったので、春日卓(かすがしょく)とお茵(しとね)が5セット、設えてあります。
食事を並べる机を台盤(だいばん)といい、台盤を扱う場所を台盤所(だいばんどころ)と言ったそうです。
これが台所の由来とか…食事を楽しむと同時にお勉強になります
食前酒【薬酒(くすざけ)】を頂いたあと、お料理たちは、この銀製の箸と匙を使って頂きます。
…が、これがびっくりするくらい重い
「肩が凝ってしまいますから、適当なところで今のお箸に替えますよ」と言われ、
ちょっと試したあとはすぐに替えて頂きました。
春日卓の上には、
中央に一進【祝菜(ほがいな)】、右に四種器(よぐさもの)
祝菜の中央には御物(おもの)と呼ばれたご飯が塔のようにそびえてます。
平安時代は、ご飯もおかずも、高さを出して盛られていたとか。
四種器は、酢・酒・塩・醬(ひしお)の4種類の調味料。
お好みで料理に使って食べます。
8つのおかずは、
①蘇(そ)…乳を煮詰めたもので、7~8時間掛けられて作られているとのこと。
②海鼠腸(このわた)…後世の塩辛にあたるとのこと。
③焼蛸(やきたこ)
④猪(いのしし)
⑤鱚(きす)…楚割(すわやり)と言われ、伊勢神宮では鮫を使っているとのこと。
⑥雉(きじ)…平安時代はまだ燻製技術が無く、塩漬けにして天日干しにしていたそうです。
⑦蒸鮑(むしあわび)
⑧鰹(カツオ)
です。
残されている資料文献のまま作ると塩辛くて食べられるものではないらしく…創作で食べやすいように味付けしてくださっているので美味しい~
しかも中央のご飯が、好みの炊き加減でモチモチとして美味しい
崩しながらおかずと一緒に食べ進んでいきます。
(けっこう食べました。いつの間にか引かれていたので食べ切りませんでしたが、完食すると3合分(!?)食べたことになるとか…。)
一進【祝菜】から、二進【羹(あつもの)】の椀物
三進【割鮮(かっせん)】のお刺身と続き
こちらは四進【炙(あぶりもの)】の鯛。
素焼きが大半で、室町時代になってから味噌をつけたりかば焼きにしたりする手法が生まれたとのこと。
蓮根を添えてくださっていますが、平安時代には無かったもの。(でもあると嬉しい)
続いて、五進【調菜(ちょうさい)】の茄子の煮びたし
そして六進【挙物(あげもの)】の天ぷら。
ですが…揚げ物が登場するのは室町時代からで、平安時代には無かったとのこと。
七進【窪杯物(くぼつきもの)】のサザエのつぼ焼き
八進【姫飯(ひめいい)】の赤米と白身魚の湯漬け
九進【木菓子(きがし)】の葡萄
と続いて、
最後の十進【唐菓子(からがし)】はクッキーのようなドーナツのような、素朴な揚げ菓子。
当時は甘葛汁(あまずら)と言われる甘味料が用いられていたようですが、原材料や製法はまだ研究段階のようで手に入らない為、水飴を代用しているとのこと。
平安時代のお料理ということで、正直お味は期待していませんでしたが、どれも美味しくて大満足
お料理の説明も丁寧にしてくださり、表に到着したときからお店を出るまでの、行き届いた温かいおもてなしにココロも大満足
とてもよい時間を過ごすことが出来ました
ピラティスルーム新町インストラクターす~みん