こんにちは。
近江八幡市のピラティススタジオ
『Pilates Studio S』の木瀬由子です。
桜の花が散り始めたらイッキに夏日がやってきました。いやいやまだ春の快適な気候を楽しみたいよ…と切に思います。
さて、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
動作は感覚によってつくられる
『感覚を変える』
その言葉に出会ったのは先月に受けたPRI講習でのこと。
講師のさゆりさんが「私たちがしたいことって“感覚を変える”ってことじゃないですか」と話されているのを聞いてハッとなりました。(ぼんやりと理解していたことがバチっとつながったような感覚)
私たちが変えたいと思っている姿勢や動作。その姿勢と動作は“感覚”によってつくられます。姿勢を変える、動作を変えようとした時、その発生源となる感覚の入力を変えることが姿勢や動作を変えることになると言えます。
ここで姿勢や動作がどんなふうにつくられるかをみていきます。姿勢や動作は、感覚神経系と運動神経系の2つの神経システムによって成り立ちます。
▫︎感覚神経→全身からの感覚情報を中枢に伝える神経
▫︎運動神経→中枢からの指令を筋肉に伝える神経
私たちが自在に動かしていると思っている手や足も感覚といった入力があってからこその動きであり、そこには神経の伝達が存在します。感覚神経が受けとった情報をもとに動作がつくられるまでの流れはこんな感じです。
身体の受容器(皮膚や筋肉など)が何かしらの刺激を受ける
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受け取った情報が感覚神経によって中枢神経系に送られる
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脳の中の前頭葉で動作企画が行なわれる
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小脳などが動作を実行するために必要な筋収縮パターンを調整する
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運動神経からの指令により動作がつくられる
そして、様々な感覚がある中で姿勢や動作に影響を与える感覚は「視覚」「前庭覚」「体性感覚」の3つで構成されています。
▫︎視覚→空間を認識
▫︎前庭覚→頭の位置、重力や回転、加速度を認識
▫︎体性感覚→今の自分の身体はどのような状態にあるのかを認識
なので、これらの感覚にアプローチすることが姿勢や動作を変えることにつながると言えると思いますし、その手段としてピラティスなどの運動が効果的なのでは…と。(うまくこれらにアプローチできればどんな運動でもよしだと思います)
PRIのエクササイズはこれらの感覚にアプローチするものばかりですし、ピラティスのエクササイズもどんなふうに行うかでこれらの感覚をめちゃめちゃ刺激するものだと思います。(ただ揺れに弱い方の場合はマシンに酔っちゃうこともあります)
勝手に入ってくる感覚もあれば、探しにいかないと見つからない感覚もあるので、丁寧に感覚を見つけにいく作業が大事だと思うしコツコツと繰り返すことも感覚をうまく使いこなすには必須だと思います。
入れる感覚を変えることが姿勢や動作を変えるキッカケになるのは間違いないですが、入ってきた感覚をどう感じ受け止めたかが動作の質を変えるカギとなりそうなのです。その話はまた今度。
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