こんにちは。
近江八幡市のピラティススタジオ
『Pilates Studio S』の木瀬由子です。
ひどく雨が降った日の次の日。
スタジオに行くとベンジャミンの根本にキノコが生えていました

「たった1晩でニョッキリ生えるものなの?」とビックリ。よっぽど湿気ていたのでしょうね。
さて、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
交感神経が優位になると
先日あるお客様とのセッションでのこと。
「もしかしたら、ずっと交感神経優位なのかもしれない」とおっしゃって。
交感神経は、活動するときに働く神経。副交感神経は、休息やリラックスするときに働く神経。交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役割をしていて、状況に応じてどちらかが優位になり身体の働きをコントロールしています。
1日のうちでは、日中は交感神経が優位になり元気に活動し、夜は副交感神経が優位になり体を休ませる。そんなふうに2つの神経がバランスをとりながら働き、体を良い状態に保っています。
このバランスが崩れて交感神経が優位な状態が続くと、イライラしやすくなったり、血圧が上がったり…。同時に副交感神経の働きも抑えられ、睡眠の質が低下、疲れがとれないなどの不調が起こります。
これらの不調が起こらないように生活を見直すことはとってもとっても大切です。が、ここはちょっと違った視点で交感神経が快適でいられる方法を考えてみようと思います。
背中に息を入れる
私がレッスンで使う「背中に息を入れましょう」や「空気で背中が拡がる感じ」という言葉。
その言葉の奥には“後縦隔を拡げたい”という意図があります。なぜ後縦隔を拡げたいのか…の前に、まずは後縦隔とは?というお話から。
【縦隔】
縦隔とは、左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分のことを言います。縦隔の中には、心臓や気管、大動脈、神経、免疫に関係した胸腺、食道など重要な臓器がたくさんあります。
後縦隔は、前を心臓、後ろは胸椎で境された横隔膜より上の部分で、胸部下行大動脈、奇静脈、半奇静脈、食道、胸管、迷走神経、交感神経およびリンパ節があります。
ー医誠会病院のHPより
(滋賀医科大学呼吸器外科のHPよりお借りしました)
と、こんなふうに縦隔には大事な臓器がたくさん通っているわけです。
で、この後縦隔内に位置する交感神経は圧がかかるとスイッチONの状態になります。つまり、交感神経が優位になり、身体は緊張状態になるということ。
で、どんなときに交感神経に圧がかかるかというと、後縦隔のスペースが狭くなったときなのです。
上にも書いたように後縦隔は、前を心臓、後ろは胸椎(背骨)で堺されています。もともとある胸椎の後弯が減り背骨がフラットになると後縦隔のスペースが狭くなり、『交感神経に圧がかかる=交感神経が優位になる』ということが起こります。
交感神経を優位にするものとして、ストレスや不規則な生活などが一般的に知られているところですが、胸のスペースがどんな状態にあるのかということも交感神経の活動に関わってくるって面白いと思いませんか?(私は「すごっ!」となりました
)
ちなみに“反り腰の人”“肋骨がパカーンと開いている人”は、胸椎がフラットになりやすかったりするので要注意です。
「背中に息を入れましょう」の言葉の奥には、胸郭(胸のスペースを囲っている骨格)を良い形にもっていきたいという意味だけではなく、神経も良い状態に保ちたいという意味があるのです。
上手くリラックスできない、緊張状態から抜け出せない…そんな時は、背中を丸めた姿勢で息を背中に入れるように呼吸を繰り返すのがオススメです。
ふんわりと背中に息が入る感覚があれば(ふんわりと…というのがポイント。頑張って…となると余計に緊張しちゃうかもしれないので)、交感神経を落ち着かせることができるんじゃないかと思います。
さてさて、背中拡がりますかー?
HPはコチラから➡︎ピラティススタジオ【エス】
ご予約&お問い合わせは
☎︎080−3104−6434
✉︎shana0701@gmail.com
LINEからもお問い合わせいただけます。