疲れるとクセがでやすいのはなぜ? | 近江八幡のピラティススタジオ pilates studio S

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2012年11月に滋賀県近江八幡市にピラティススタジオSをオープンしました。
ピラティスのこと、日常のことなどを書いています。
カラダって不思議、そして面白い☆ピラティスを通じて色々な方と
つながりたいと思っています。


​こんにちは。
近江八幡市のピラティススタジオ
『Pilates Studio S』の木瀬由子です。


今朝の気温は1.5°でした。さむーい。


さて、皆さまいかがお過ごしでしょうか?


​痛みとは?



「疲れてくるとよくないクセがでてくるよね」という話をお客様としていて、少し前に受けたオンラインセミナーのことを思い出しました。


そのセミナーは『痛みと自律神経がもたらす感覚運動の変化』というタイトルで講師は阿部さゆりさん。「コレ絶対面白いやつ!」と思って申し込んだもの。



まず「痛みって何?」ということからはじまるのですが、そう言われるとよく考えたことなかったなと。なにを以って痛みとするのか…です。


“痛み”は、2020年に国際疼痛学会によって

実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験

と定義されました。


さらにネットで調べてみると、「横浜市立大学附属市民総合医療センター」のHPにより詳しい内容が書かれていて「なるほどねー。」と思ったのでそれも書いておきます。


横浜市立大学のHPによると、痛みに関する『6項目の付記』のなかで

​⚫︎痛みは常に個人的な経験であり、生物学的、心理的、社会的要因によって様々な程度で影響を受けます。
⚫︎痛みと侵害受容は異なる現象です。感覚ニューロンの活動だけから痛みの存在を推測することはできません。
⚫︎個人は人生での経験を通じて、痛みの概念を学びます。

とも言及しているそうです。


つまり、痛みは「組織損傷の有無」だけで判断するのではなく、組織損傷が起こりうる状態(“起こりうる”なので、まだ損傷がない状態と考えていいのかと…)や、それに似た、不快な感覚、情動(強い感情)があれば、それは「痛み」だということですよね。どうも“不快”と感じるかどうかが痛みの有無のポイントになりそうです。


また、6項目の付記に書かれている内容ってめちゃめちゃ大事だなと。

他人がその人の痛みの有無を決めるのは違うよってことも、痛みと侵害受容は別物ってことも頭の片隅に入れておきたいことです。


あーなんか奥が深いわ。


​痛みと動きのクセ



で、ここでやっとブログの最初に書いた「疲れてくるとよくないクセがでてくるよね」の話に戻るのですが。


痛みと疲労の関係についてセミナーで紹介された論文によると

ヒトは疲労が蓄積してくると付随する不快感・エラーを最小限にとどめるように動作を変化させる

とあります。


そこに痛みがあった場合は…という実験もなされていて。

そのあたりの考察をいっぱい端折っての阿部さんの結論としては、

『痛みを感じながらの動作学習においては、より認知的負荷の少ない、保守的な動作パターンが選択される』と。

また痛みがあると、

姿勢、反射、フィードフォワード、全身の振る舞いにまで影響は及ぶ(体性感覚にも変化)

と書かれています。


上記の内容を私的に考えると、

新しい動作パターンは、認知的負荷が大きくって(新しいことを覚えたり実行するのってエネルギーがいりますよね)疲労が蓄積してくるとそこに使われるエネルギーを極力使わないようにするため、慣れ親しんだ動作パターン(クセ)が出てくるよねってことなんじゃないかと。(違っていたらすみません滝汗


私の場合でいうと、疲れてくると腰が反るっていうことがあったのですが、地道なトレーニングの結果そんなことも少なくなり。やっぱりコツコツとトレーニングをすることって大事だなと実感しています。


新しい動作パターンがクセを上回るくらいパワーを持てばいいのですからちゅー



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