こんばんは。
近江八幡市のピラティススタジオ『Pilates Studio S』の木瀬由子です。
今年いちばん泣いた本。
なんたって号泣ですから。
「東の羽生、西の村山」と並び称されながら29歳という若さで亡くなった棋士、村山聖九段の生涯を書いた作品。
将棋のことは全くわかりませんが、村山聖という人の生き様に魅了される本です。
重い腎臓の病気「ネフローゼ」を抱えながらも将棋に命を捧げたといえるような生活の中で、彼の将棋に対する想いと命との向き合い方に心を打たれます。
「こんなに純粋な人がいたなんて」と思います。
めちゃめちゃ真っ直ぐで、頑固なところも人の言葉に傷つくようなところもあり、弱い人には絶対的な優しさがあって、朴訥とした話し方の中にユーモアがある、何よりみんなに愛されている…そんな彼の魅力にこの本で触れることができます。
二十歳になった時、わざわざ師匠のところへ行き「僕、二十歳になりました。二十歳になれたことが嬉しいです。」と報告するところも、常に死と向き合っている彼の純粋な気持ちだと思うと胸が詰まります。
「将棋で名人になる」「名人になって将棋をやめたい」と彼は言っていたと書かれています。
夢が叶うことなくこの世を去った村山聖さん。
彼が生きていたときに彼のことを知り、リアルタイムで彼のさす将棋を見てみたかったと思います。
皆さんにもオススメしたい本です。
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