楽器店の勢力図

S楽器店へ電子ドラム&シンセサイザー用ACアダプターを買いに行きました。スマホで写真を見せて店員さんに尋ねると店頭に置いてありますと答えます。すぐに購入できました。こんなにすんなり行くとは意外だなあ。

せっかく来たので帰りに店内をうろつきます。まずは鍵盤コーナーへ。シンセは大手三社の製品が置いてあります。前にあったショルキーはなくなっていて、代わりにDTM用とポップに書いてある小型キーボードが置いてありました。他はポータブルキーボードと電子ピアノです。エレクトーンはありません。



次に楽譜売り場へ向かいます。バンドスコアも増えたなあ。店では洋邦合わせてコロナ前よりバンド人口が増えると予測しているようです。ギターと吹奏楽は約幅2mの棚のおおむね棚上から棚下まで。棚四列分に渡ってすべてがピアノ楽譜です。ゆうにコーナー半分以上を占めています。ピアノピース、昭和歌謡弾き語り、本格派のショパン、子供用の教本と実に品揃えが豊富。ストリートピアノやユーチューバーピアニストが流行っているとは言え、こんなにピアノ人口いるのかなあ。


電気鍵盤の教本か楽譜をコーナーの端から端まで丹念に探しました。一冊もありません。マジですか。レア系教本&楽譜はパーカッションもボーカルもカリンバもあります。

「初めてのキーボード」のようなハウツー本や楽譜がなければキーボードをやってみようという考えすら浮かばないかもしれません。電気鍵盤の発行物は雑誌コーナーの後ろのほうにかろうじて「月刊エレクトーン」が一冊隠れているのみ。


エレクトーンの楽譜は四半世紀前には店頭で色々選べましたし、キーボードの曲集も売っていました。キーボードの楽譜からエレクトーン用に書き直してグレード試験用の編曲をしたこともあります。

生ドラムの練習に時々来ていた三、四年前にはまだこの店でエレクトーン曲集を売っていた記憶があります。日本の電気鍵盤の未来も明るくなさそうです。