音を変える

レジストレーションとは音色設定のことです。エレクトーンでは右足の先でちょちょいと当てればできることがキーボードではできません。

変更専門のコントロールペダルを上下各一個ずつ接続する方法もあります。そうすると足二本に対しペダルが四つ。鍵盤が手二本に対し二台。これじゃ昆虫用だ。二台に音量用のエクスプレッションペダルまでつけたらペダルが六個。蜘蛛ですよ。そんなキーボーディストは見たことないけど。ペダルを離して置いたとしても左右のおぼつかない私は間違えて踏みますね。


オルガンのペダル

オルガンのペダルはあんなにあるじゃないかですって?ベースメロディは左足専門で一個ずつ踏んでますから。あまり間違えないのですよ。時々ベース鍵盤の表面に足裏を滑らせてズルしてますしね。両足使いのバーバラ・ディナーラインやパイプオルガン奏者はどうなの?達人ですのでね。一介の素人とは違います。

変更担当

バイオリン→エレピのような全面的音色変えの他に曲間曲中のイコライザーやエフェクト変更もあります。エクスプレッションペダルをつけていないので音量の上げ下げはダイヤル回しとレバー押し引きです。手の出動もあるのなら足の担当はロータリーとダンパー専門職でいいよということになり、音色変更は手の担当になりました。

最初は左右で時間に余裕のあるほうに担当させていました。しかしながら左手とスイッチ/ダイヤル類に距離がある。どうも失敗が多いので原則右手が担当することに。


スイッチ・ボタン・ダイヤル以外に鍵盤面を分割するスプリットも使います。要はオクターブ以上離れた場所に跳んで弾きます。距離は2オクターブぐらいが多いです。三つに分割している時もあります。次はどこで弾くんだっけね?となり、間違えます。


変更練習

AメロからBメロへ移る時に右手=下段→上段のスイッチ押し→下段2オクターブ上鍵盤、左手=下段→上段1オクターブ下鍵盤。この類いが覚えられません。スイッチどれだっけね?左手次は上?あ、間違えた、右手はスイッチを押した後で行き先が判らず泳いでいます。コンマ7秒で時間切れ。泳ぎが入るんじゃ全然間に合いません。

何度かやっているうち、おっ、正しい位置まで両手を持ってこられたぞ。まことに残念でした。左右のメロディが逆なので音色が逆です。右手で弾くメロディを左手で、左手で弾くメロディを右手で弾いてます。ダメだこりゃ。


自分で構築しはしましたが、こんな作業、練習なしでできるもんじゃありません。考えるより先に手が動かないと間に合わないのでAメロ→Bメロ、Bメロ→Cメロ、Cメロ→Dメロ、と手順を練習します。前のポジションと音色で弾く→パチッとスイッチ押しかダイヤルひねり→次のポジションで弾く。これを繰り返しパチパチやるわけです。パチパチやってると時々むなしくなります。曲を奏でたいのに何だかなあ。