一週間に二度

令和も既に五年なのですね。真ん中三年コロナで損してますので五年の実感がわきません。さて、三バンド掛け持ちだと二日連続スタジオ練習になる時があります。今年最後の出陣は来週で、連チャンではないものの同じ週にフュージョンとディープ・パープルです。



モチベーションは平行線

ディープ・パープルはまだライブの予定も入れてないしね。ライブまでに暗譜できればいいや。ということで「嵐の使者」と「ファイアーボール」のコードが覚えられません。

では「ハイウェイ・スター」などの定番曲はどうなのかというと、やはりコード進行を忘れています。あれ、違うな。どうだっけね?Bmかな?それともDかな?間違った、転回形(注)一つ上みたいだぞという具合です。

ソロはね、メロディなんで。メロディは脳内で歌えれば弾けますと言いたいところですが、リフやソロもまだら忘れ。「スモーク・オン・ザ・ウォーター」と「バーン」以外全曲楽譜持参決定です。


年明けにライブが迫っているフュージョンのほうはですね、残念ながら同様です。モチベーションが上がらない。「良い日計画」「路地裏盆踊り」はいまだに右手で弾くところを左手で弾いたり。来月本番なのに一曲以外全く暗譜ができていません。アラエイティーな父が次のライブをやたらと気にしています。


「次のコンサートはいつなんだ」


ひょっとしたら来る気ですかね。乗り換えもあるし結構遠いけど。母も言いました。

「年寄りは行くとこないのよ!」


そうですか。完全に学芸会のノリです。こんな状況でヤバいなあと思ってはいるのですよ。


 

 

最近は前回の「鉄道を弾く」でゴダイゴにはまり、YouTubeでゴダイゴを聴いています。ミッキー吉野さんの編曲は素晴らしいし、トミー・シュナイダーのドラムも印象深い。タケカワユキヒデさんの笑顔がいいなあ。音程も正確だし。日本語詞は英語直訳ではないのですね。ベースは四分打ちだったり。ギターは全く解りません。これは完全なる現実逃避です。


練習のサボらせ方

練習しろ練習しろと圧をかける人、逆効果ですよ。言われるとやりたくなくなるのが人情。勉強と同じです。元々努力家ではない私などはすっかりやる気が失せます。


覚えてこないし間違うし。完璧に仕上げてスタジオ練習やライブに臨んでいると自負している人は何でこんないいかげんな奴がバンドに入ってんだよと怒り心頭でしょう。それはですね、発起人の知り合いで多少なりともシンセサイザーを使える鍵盤弾きが他に見つからないからです。世の中我慢と努力ができない者もいるのですよ。そもそも我慢と努力ができたら音楽やってる人全員藝大じゃね?


全然できてないのにいくつもバンドを掛け持ちしてるとか意味がわからねえよ。それもですね、現在所属中のバンドの発起人の皆さんは全員私の芸風と掛け持ちを納得の上で勧誘してます。私のほうでも困っている話を聞いて加入を決めました。アマチュアですからね。ジャンルは一部重なればOKで実力は二の次。完全に人脈です。


練習のさせ方

難しい曲をメンバーに習得させる際にかける言葉は


「君ならできるよ」


陳腐ですが悪い気はしませんな。さらに


「君を呼ぶんだからやっぱりこの曲を弾いてもらわないとと思って」


殺し文句ですな。お世辞と分かっていても、よし、頑張ろうと思っちゃいますね。バンド運営が上手いなあと感心します。

この発言は私が現在所属している三つのバンドの中の、あるバンドメンバーのものです。この人はスタジオでもライブでも他パートに対する気配りを忘れません。演奏もライブのステージパフォーマンスもすこぶる格好良いです。


注:和音を構成する音の並び順。根音(ルート)を最低音とするのが基本形。例としてC=ドミソが基本形。ミソドが第一転回。ソドミが第二転回。バンドのキーボード及びエレクトーンのコードにおいては根音をベースが担当するため、基本形はなるべく避ける傾向にある。