イントロでスイッチオン

音作りでつまずいています。ディープ・パープル「Fireball」イントロです。あのロケットが発射されたような音はイアン・ペイスがエアコンのスイッチを入れた音。ナイスアイデアだよイアン・ペイス。

若い人はご存知ないかもしれませんが古い業務用のエアコンは起動時に轟音がしました。


私が通っていた学習塾のエアコンは上の写真よりもさらに古かったので、まさに「Fireball」の音がしました。

写真はパナソニックのHPより。

2000年末に実家を建て直すまであった1970年頃の家庭用エアコンは木目調の紐式(リモコンがない)です。このエアコンもゴーッという音がしました。上の電子レンジも家にあり、現代では何事かと思うほどの音。昔の電化製品は賑やかです。全く壊れていませんでしたが古くて電気を食うということで二つとも家ごと解体撤去されました。

シンセで再現

SE(サウンドエフェクト)はライブ本番だけPAさんに頼んじゃうという方法もありますが、Fireballのイントロは何しろ短いし、映画のワンシーンのようなものでもありません。私としてはお願いするのも気が引けるのですよ。

イントロの音はシンセ内蔵のSEから軸になりそうな音を探します。Fire=火事の音を加工してみたのですがどうも上手くいきません。加工すればするほど離れていきます。これは難しいなあと私が愚痴を言うとギタリストが尋ねました。


「サンプリングですか」


私のシンセはデジタルサンプリングシンセサイザーですが新たな音源の取り込みはできません。ローテクなんで。USBもスマホやウォークマンのケーブルも入らないし。MIDIケーブルはかろうじて入りますよ。もう使わないんでケーブル持ってないけど。

火事は諦めてstarshipとjet streamを使うことにしました。宇宙船と航空機です。原曲に近づけるため、演奏時はピッチベンドホイールを使って連続的に低音から高音に上げます。鍵盤を押し続けていると邪魔な音が入ってくるので早々に指を引き上げます。何とかロケット打ち上げ風になりました。あとは上手く音を出せるように練習するのみです。


やっぱりこの音があると気分が上がります。本家パープルも再結成後のライブでエアコンの音を入れています。