親しい人を亡くしたお子さんのための絵本 その3   | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

「夢文庫ピコット」店主です。
名古屋市天白区で子どもの本と木のおもちゃの小さなお店をやっています。
「このお店ず~っと前からありますよね?」と言われるようになりました。

 

 アメブロのアクセス解析なる機能でみるところ、
どうやら当ブログの過去記事では 
チェーンリングの繋ぎ方

が、ちょくちょく読まれている様子。
        
うむ~。
これをどう評価すべきか。
自分としては、他に

もっと力を入れて書いた記事が 
あるつもりなんですけども。
        
ところで、多くはないのですが、
この古い記事を訪れてくださる方もあります。

↓↓↓

   出来ることなら出会わないで欲しい体験です。

でも、避けられるものでもありません。

出番が少ないに越したことはないけれど 、

喪失感の中にいるお子さんに 
絵本が寄り添い、

いくらかでも気持ちを支えられるのならと思い、 

書いた記事でした。        
        
けれども、

喪失感も絵本体験もそれぞれですから

その気持ちを受け止められる絵本も、  
きっと一人ずつ違うはず。

ブログで出来ることは限られる。
会ってお勧めできたらなあ・・・
とは思いつつ、

前記事から日もたったので
新しい情報を追加することにいたします。

 

最初の2冊は、

比較的受け止めやすい内容ですが、

手渡される大人の方は 、どうぞ

お子さんの<今>に相応しいかどうか

という視点で、

内容をお確かめくださいね。
 

 

 ハートのバルーン …~ 

 

 

おじいちゃんのたびじたく  
ソ・ヨン文・絵 斎藤真理子訳

小峰書店/本体1,400
   
ある夜遅く訪ねてきたお迎えの人に、
おじいちゃん とうとうきたね まっていたよ!
とおじいちゃん。
お風呂に入って身支度を整え、
天国で待つ奥さんとの再会を楽しみに、
いそいそと旅立って行ったのでした。
残された人たちにとっては寂しいことですが、
人生に満足出来たら、

こんな幸せな旅立ちができるのですね。


 

  流れ星…~

 

 

おそらにいった   

  たいせつなともだち
ドーン・マクニフ 文 パトリシア・メトラ 絵

水野裕紀子 訳 
本体¥1,900.    化学同人 
        
イジーの大切な友だちだった犬のアルフィーが
天国に行ってしまいました。
悲しみに暮れるイジーの様子を心配して、

アルフィーは天国から手紙を送ってきます。
ママに会えたこと、友だちができたこと、
いたずらしても叱られず

好きなものがいっぱい食べられること。 
アルフィーが幸せに暮らしていることを知って、
イジーも少しずつ元気を取り戻していきます。


        
 

波 _⋰⋰⋰

 

 

かなしみのぼうけん 
近藤薫美子 文・絵 
ポプラ社 本体¥1,500 
        
キャンディが死んだ。
生々しい喪失感を抱えて思い出の場所を巡り

 亡き愛犬の姿を追い求める主人公。
荒々しく湧き出す感情がそのまま描かれて、
お勧めするのに勇気の要る一冊ですが、
それでも、その時にはそうする他ないのだと

納得できる描写です。
  

 

虹 …~

 

 

夕あかりの国 
アストリッド・リンドグレーン 文

マリット・テーンクヴィスト 絵

石井登志子 訳 
徳間書店/本体¥1,600.
        
このお話は、一生歩けない事を知り

ベッドの上で失望と向かい合う少年のお話です。

死別ではありませんが、

彼にとってはやはり喪失の体験です。

 

そんな時、
明かりを灯さない夕暮れの彼の部屋に、
不思議な紳士が現れて、

夕あかりの国へ行きたくはないかと誘います。
少年は足が悪いからと断りますが 、

 

夕あかりの国では

そんなことは

なんでもないんだ


そう言われて、彼はうなずくのです。

 

 

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