絵のきれいな絵本を…と望まれたとき | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

聞く本屋である当店、ウインク
いろんな本選びのご相談をいただきます。
ある時、お客様のご希望は、

4歳の女の子にきれいな絵本を贈りたい 

でした。


さて・・・綺麗の範囲は広い。

ありすぎる。

で、これを見ていただいたのですが・・・。

 

 

 

ふしぎなかさや

たなか鮎子

講談社 本体¥1,400.

 

かえりみち

ブリッタ・テッケントラップ 木坂涼

ひさかたチャイルド 本体1,300.

 

 

 

 


おじいちゃん うーん、綺麗だけど、ちょっと暗いなあ。


というご意見で、

結局こちらをお求めになりました。  ↓↓↓

 

 

バムとケロのおかいもの

島田ゆか

文溪堂/¥1,500.



 

どんな絵をきれいと感じるのかは
人により、また時にもよりますね。

この時お見せした↑↑↑2冊とも、

ページをめくれば、

場面は雨の日や夕暮れで、

刻々と景色の変わる美しいお話が展開します。
だけど、この時のお客様が求められたのは、

このタイプの「きれい」ではなかったのです。

ついうっかり自分の好みが出てしまい、
失敗失敗・・・。

こんなふうに、

お客様の色々なお好みに向かい合うのが

本屋の仕事なのですが、

小さい人たちとのこの共同作業では、
早々に好きな傾向の作品にたどり着けることが

実は、多いのです。


どんなお話が好き?
今一番好きなの教えて?

ねえねえ、

ちょっとこの本見てみよっか。
などおしゃべりしながら探っていると、
ふむふむ、こういう感じがお好みらしい・・・

というイメージが

立ち上がってくるのです。


小さい方の場合、画風の好みだけで
その絵本に心を向けてもらえるとは限りません。
自分の“好き”を

明確に意識している年齢では無いことも、

内容が理解力に合っているかどうかも、

小さい方と一緒に本を選ぶ場合の

大事な要素です。

けど、
一緒に本を広げて粗筋を説明していると、
絵の雰囲気や、テーやお話の運びから


にっこり うん!
驚き これにする!


と言ってもらえることが多いのです。

 


比較することではありませんが
おもしろい気づき

に対する受容体は
お子さんのほうが敏感な気がします・・・。

そして、結果、

うん、これにする!と言ってもらえることは
本屋冥利です!


ココだけの話し、

こんな本なんだよと小さい人に説明する時、

実は、ちょっとだけ

魔法の粉も混ぜたりするんですけどね。キノコ
 

ハロウィーンが近づいてきました。

 

 

 



 

 

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