普通の本屋・子どもの本屋 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

「夢文庫ピコット」店主です。
名古屋市天白区で子どもの本と木のおもちゃの小さなお店をやっています。
「このお店ず~っと前からありますよね?」と言われるようになりました。

昨年暮れから、 
ご近所の本屋さんが数軒、

相次いで廃業されました。 
 
すると、ピコットに、 

電話 雑誌ありますか? 
電話 コミックありますか? 

電話 攻略本ありますか?
という、お問い合わせの電話が、

極端に多くなったのです。 


本屋難民になってしまった方が、 
何かのリストを見て 
書店、書店、・・・、あ、ピコットってとこがある! 
と、
電話てくださるのでしょう。 
 
うちだって本屋ですから、 
お時間頂けるなら、

児童書以外の本もお取り寄せは可能です。 
でも、 
おそらくそのお客さまにとって、 
日常的に利用しやすいのは一般書店のはず。 
それで、 
 

女性 すみませ~ん、 
   うちは子どもの本が専門なんです。 


と、事情を説明します。 
 
時々、お店のドアをがらんと開けて、 
ぐるぐるっと店内を回って、 
しようが無さそうに帰って行かれるお客様がありますが、 
こういう方も同様に、

行きつけ本屋を無くした方だろうと思います。 
 
中に、ぐるぐるした後、

な~んだ、子どもの本ばっかりか! 
と言われた方があって、 
 

ドンッ

な~んだ、って言ったよね・・・? 

言ったよね・・・?
これでも、これでも、これでも、 
これでも

つまらんかい! 
※ ↑ ばばばあちゃんのすいかのたね風でお願いします。 


と店内をぐるりと、

指さして見せたいと思った事もありました。 

言わなかったけど、顔には出ていたな。ドクロ
あぶなかった・・・。 
 
 
ピコットは、ご存知のように、

お子様や子育て中の方、、 
教育関係のお仕事の方、 

そして、
子どもの時からずっと絵本の虜となっている方、 
のために、商品を絞り込んでいます。 
 
なのに、お取り寄せの本の棚には、 
かなりいろんなジャンルの本が並びます。 

店内でここだけが一般書店みたいです。


絵本で親しくなったお客様が、 
ついでに、だったり、 
どうせ買うならだったりして、 
店内に在庫しないものを注文してくださる事が、 
実は、けっこう多いからです。 
 
そういう方にとって、 
ピコットは行きつけの本屋ということになります。 
そして、本屋から見ると、 
そのお客様は、うちの常連様です。 
 
例えば、本屋をぶらぶらしている時に、 


女性 あ、お客様 
  なかなか面白い
かっぱの本が入荷していますよ! 


などと、 
頼んでもいない新刊書の案内をされたりしたら、 
それは、あなたがそのお店の常連様と 
認定されている証拠 、
ドキドキ
と思っていただいて間違いないでしょう。 

・・・ 少なくともピコットでは確定です。チョキ


 

 

 

あめかっぱ

村上幸織 文・絵 偕成社  本体¥1,300.

 

雨の日に一人でお留守番する子は、

かっぱと過ごす事になっている、

という街があって、

なおちゃんも、最初は怖かったけど、

派遣されてきたかっぱと、

素敵に楽しい一日を過ごしたのでした。

ちょっとベタっとしてぬるっとして、

降り止まない雨に緑が映える、

かっぱの森。

これ、どこにあるんだろう・・・。

 

 


 
 
一般の書店を利用される方の

お買い物の事情は、 
子どもの本屋という狭い世界にいると、 
全くといっていい位わかりません。 
 
例えば、 
大抵決まった書店で購入されるのか、 
あちこち回って、 
興味のある本を見付けた時に買われるのか、 
最近は通販一択の方もありますしね。 
それから、

行きつけ本屋を持っている方の割合は、

どのくらいななのか、とか。 
 
ともあれ、

一般書店さんも子どもの本屋も、

それぞれのやり方で奮闘しています。

していますが、

何しろ出版業界は斜陽の時代ですからね~。 
絶滅危惧種の子どもの本屋が言うのもアレですが、
どちらの本屋を贔屓にされているにしろ、

本好きさんが本屋難民とならないためには、

せっせと通って、

たくさん読んでいただくことに尽きます!

・・・と、思っています。(願望含む)

 

あ、お客様、

かっぱの絵本、良かったですよ!

 

 

応援よろしく!


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