日本最初の児童書専門店であるメルヘンハウスさんが、
3月でお店を閉じられました。
全国ニュースでも流れたので、皆さんご存知だと思います。
一般書店の片隅で細々と扱われていた児童書を、
子どもたちには、こんな絵本を見せようよ!
と、店舗いっぱいに完成度高い作品を並べて、
世の中にアピールしてくださったメルヘンさんがあったからこそ、
後に続いたわたしたちも、児童書専門店として何とか営業できています。
そのメルヘンさんが閉じられたことは、
例えて言えば、
大きく枝を広げていた大木が無くなって、
原っぱに、やせっぽっちの小さな木1本・・・の心細さです。
ピコットが撤退することはあっても、
メルヘンさんは永遠だと思い込んでいたんですけどね。
社長の三輪さんも発言されていますが、
通販で本を買う時代になったのが、閉店の大きな理由ということです。
それについて、常連さんからこんなお話を聞きました。
メルヘンさん、お客さんが入っていない訳じゃないんですよ。
みんな、見るだけで買わないんです。
内容を確かめてインターネットで買うんですよね。
びっくりしました。
確かに、本屋に立ち読み客は付き物です。
でも、メルヘンさんには他のお店には無い素晴らしい児童書のセレクトがあると、
知っているからこそわざわざメルヘンさんに足を運ぶ、
その児童書ファンが、
メルヘンさんの経営の足かせになったのだとしたら、
本当に残念なことです。
世の中は目ざましく変化していて、
物を売る仕事も、永遠に続く形態はないだろうと思います。
ただ、その変化は、売る側の思いや努力だけでなく、
消費者が何にお金を払うかに大きく影響されるものです。
子どもの本でも、お客様のあなたがお金を払って買ってくださる、
絵本 や 作家 や 書店 だけが、
残っていくのです。
子どもたちの手を引いて絵本を買いに行けるお店がある、
いつまでもそういう社会でありますように、
というのが、わたしの願いです。
ピコットもいつか、天寿全う~ という時は来ますが、
そういった個々のお店の事情とは別に、
リアル本屋の、その中でも特に子どもの本屋というものの存続について、
本好きさんには、是非一緒に考えて頂きたいと思います。
これまで、日本の児童書界を牽引されてきた三輪さんに、
深く感謝申し上げます。
イースターのたまご
昨日、小さいお客様からいただきました。
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