【000083】 | 壊れた機械人形

壊れた機械人形

やぁ、はじめまして。

ようこそ、『壊れた機械人形』へ。

今日も耳障りな戯言が聞こえる。

日も沈み、すっかり夜になったというのに鬱陶しい選挙の街宣車が騒音を撒き散らしながら静寂を乱す。冷えた外気が憎い。透き通るような空気が音をより透明にしてしまう。今日はもう一匹、愚物が増えた。俺の憂いも倍になるのだろうか。

少し調べてみれば、選挙に使用する街宣車は8時~20時までと決まっているとのこと。こちらが批判しても、違反ではないからと躱すことができる。


末端なのだとしても、仮にも市民の上に立つ人間が、人の迷惑を考えようともせずにこういったことを行っている。なんとも滑稽なものだ。老いてなお、権力にしがみつこうとして醜態を晒すことも、冷ややかな目で見られていることに気付かない愚かさも、なにもかもが醜い。


法という明確な線引き。一般的な人間は、遠目でみてもわかるようになっているそれを気にしながら、出来るだけその線に近付くことも避けるように生きていく。それを気にもせずに線を飛び越えてゆく獣は論外であるが。

この場合、騒音を垂れ流しながら人の迷惑も考えないゴミどもは、「線に触れていないからいいだろう」という典型的な屑の考え方をしている。「20時までに終われば良いのだから、19時50分に活動をしていてもなんの問題はない筈だ」と言うのだろう。確かに、それは正しい。線に触れてはいないという一点においては。

問題は、その行いを見ている人がどう思うかである。線に触れていなくても、それを見ている人が不快に思えば、その人の評価はマイナスになる。更に致命的なのは、その人たちが愚物の議員としての生命を握っている点である。もうこの時点でかなり愉快なことになってしまっている。元からその人に投票しようと思っている人はまだしも、この活動で票が増えるとは思えないのであるが。(日が沈む前ぐらいならいいんじゃないかな)



さて、議員様(笑)は、「うるさい」と怒鳴ると「応援ありがとうございます」と答えてくれるそうだ。人工知能すらまともな返答をしてくれると思うのだが、逆にこの愚物が当選した後の行く末を見てみたくもある。

...と考えたところで、好奇心で当選させるのが一番良くないなぁ、と芸能人議員のことを考えてそういうのはやってはいけないことだと思いました。