Christmas bouquet(5) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

4人で食事をしていても、なんだか奏は気もそぞろだった。

 

チラチラとスマホをテーブルの下で確認していた。

 

「もー、奏ってば。 彼女のこと気になるの~?」

 

律が見かねて言った。

 

「え? あ、いや・・そんなんじゃなくって、」

 

一応否定をした。

 

「え? ひなた? どしたの?」

 

さくらが聞いた。

 

「いえ・・なんでもないです、」

 

奏は特に説明せずにスマホをしまった。

 

「もうすぐクリスマスだけど。 なんかプレゼントとかないの?」

 

律は運ばれてきたサラダをもぐもぐ食べた。

 

「や・・。 なんか。 彼女・・物欲とかないっていうか。 あんまりお互いの誕生日もプレゼントしあうとか、なくて。」

 

「え、今ドキの子でそれって珍しいんじゃない?」

 

さくらがそこにつっこんだ。

 

「いや。 ぼくが無頓着なのかもしれないけどー。 正直、バレンタインだって忘れてたくらいで・・」

 

あの時のいろんなことを思い出してしまった。

 

「サプライズとか? ないの?」

 

律は身を乗り出した。

 

「奏はサプライズとか・・しないねー・・きっと。」

 

さくらはアハハと笑った。

 

「だってさ、カップルによっては『つきあって1か月記念日』とかそんなんで祝ってる人たちだっているんだよ?」

 

律にそう言われて

 

「や・・。 正直、二人で出かけることもあんまりなくて。 ほぼほぼ電話とかそんなんだし・・。」

 

奏はそう言っているうちに、

 

これはどうかしているのか?

 

と思い始めていた。

 

「奏くんは真面目だから。 それはひなたちゃんもわかってるんじゃないですか?」

 

葦切が庇ってくれたが

 

「いや。 彼女としてはちょっと寂しいよねー、それは。 確かに奏は忙しいのかもしれないけど。 時間なんか作ろうと思わなかったら作れないじゃん、」

 

律は容赦なかった。

 

「志藤さんが絡むようになったから。 逆にデートもしずらくなったとか?」

 

さくらはワインを一気に飲んだ。

 

「いや、そうでもないんですけど・・。 なんだかんだ言って反対はされてないし。 ピアノに夢中になっちゃうと、いろいろ忘れちゃうんですよ・・。 自分でもダメだなあって思うんですけど、」

 

奏はしょぼんとしてフォークを置いた。

 

「奏はイケメンだけど、女心がわかってないねー。 こういう男はモテるけど、結局振られるパターンだよね、」

 

律の言葉にグサっときた。

 

「ま、でも。 これだけひなたと長く続いてるってことは。 ひなたに理解があるってことなのかな? なんも考えてない能天気娘に見えるけど、けっこう性根据わってるからね。 彼女、」

 

「あんまり奏くんを責めるとかわいそうですよ、」

 

葦切はやんわりと奏の肩を持った。

 

奏の『彼氏力』に女性陣はやや呆れますが・・

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