If you love me(13) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・さっきLINEチェックしたら。 南ちゃんからめっちゃおめでとうが入ってましたよ・・」

 

休憩室で葦切はさくらに連絡した。

 

「だからね。 奏に言うと。 光の速さで伝わってしまうんですよ。 こうなると思ってましたよ、」

 

「奏くんから・・ひなたちゃんに行って。 ひなたちゃんから志藤さんに行って・・、それから南さんに・・」

 

「南ちゃんに知れたら。 もう事業部まで直ですよ・・。 まったく、」

 

さくらは、はあっとため息をついた。

 

「それで。 さっき南さんと会った時に、」

 

葦切は本題に入った。

 

 

 

「で。 いつ籍入れんの?」

 

南は葦切に聞いた。

 

「や、まだ決めてないんですが・・。 とにかくぼくも彼女も忙しいもんですから。」

 

「式は?」

 

「さくらさんの親御さんも楽しみにしているようなので、博多でと思っていたんですが、さくらさんもぼくの実家の青森でもって言い出して。」

 

「え、博多と青森で二回もすんの?」

 

志藤はぷっと吹き出してしまった。

 

「もうお互い親不孝してるもんですから・・。 なんかそんなことになってしまって・・。」

 

「え、じゃあ。 東京はどうするの?」

 

南は大真面目に言った。

 

「は? 東京?」

 

「だってさ。 博多も青森も。 遠くて行くの大変やん、」

 

「いや。 もう両方うちうちで。 親戚だけでやろうって言ってるだけなんで。 ほんっとぼくは二度目だし、さくらさんも派手にやるの恥ずかしいとか言ってるし、」

 

どんどん尻込みをしてしまった。

 

「え~~~~? ちょっと。 志藤ちゃん。 どう思う? これ・・」

 

南は志藤を小突いた。

 

「ほんっと。 仕事関係の方たちには申し訳ないですが。 お互い落ち着いた年なので・・それは、もう、」

 

どんどん嫌な予感に包まれて、葦切は声が小さくなった。

 

「それは。 無理やで。」

 

志藤は笑いもせずキッパリと言った。

 

「は?」

 

「このオバチャンが知ったからには。 それは無理や、」

 

南を指差した。

 

「オバチャンて! いや、あたしたち。 仕事関係とかそういうドライな関係ではないんですよ。 葦切さんは縁あって事業部に来たんですから。 事業部はね、もうみんな家族みたいなもんなんですから。 いま、あたしは離れてしまいましたけど、さくらちゃんと葦切さんのことはほんっと心配して見守ってたんです! 事業部はもう社員のつれあいも、家族って思ってますから! いやもうこっちでは特になにも・・、じゃすまないんですよ!」

 

南は力説した。

 

その勢いと圧で

 

葦切は一歩下がってしまった。

 

地味に結婚しようと思っていた二人でしたが、南が知ったからにはそれも許されそうもなく・・

 

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