つぶやき。 | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

いつも休みの日はひとり地味に過ごしている私なのですが



本日は読書。



数か月前に買った



とんび (角川文庫)/重松 清
¥660
Amazon.co.jp

に、ようやく手を付ける・・・・




ドラマが始まってしまい、その前に読みたい!


と思っていたのですが


もう2話分見たあと。



いつもは結構早読みの私ですが


これはなかなか進まない。



なぜなのか。



このおはなしはとある父と息子のおはなし。


ひょっとしてどこにでもいるかもしれない親子のおはなし。



不器用な父親・ヤスと一人息子アキラ。


母親を亡くして男手ひとつで息子を育て、息子の成長と共に話が進みます。



もう


はじめっから


涙が出てきて止まりません。





ぽたっ


ぽたっ


と、涙が落ちてしまうほど本を読んで泣くのは初めてかもしれません。


なかなか本が進まないのは


このお父さんと一緒で


息子の成長が嬉しい反面



あんまり早く大きくならないでくれ



そう思ってしまうからか。



途中、何度も読むのをやめて炊事をしたり、パンを焼いたりゲームをやったり


と、意味のない行動を挟んでしまいました。




こんなにも子供に愛情を注げるものなのかな


私は子どもたちをこんな風に思ったことがあったかな



たくさんのことを考えてしまいます。



このお父さんも素晴らしいのですが


親子をとりまく人々も本当にあたたかくて


嫌な人が一人もでてこないのですよ。



みんな


いい人たちばかりなんですよ。



お父さんが成長する娘を嫁にやりたくない



という話はよく読むのですが


このお父さんは息子のことがかわいすぎて


東京の大学に行きたい、と言う息子を非常に子供っぽい言動で諌めてしまいます。



父親が息子に


どこにも行ってほしくない


って


いまどきこんなにも純粋なお父さんっているんでしょうか。




なんとか朝から読んでいて夕飯のあと読み終わりました。



総括すると


単なるお父さんと息子の数十年のお話なんですけど


もう


ぎゅうぎゅうに親の愛情がつまったお話です。



そして


息子も


父親のあふれんばかりの愛情を一身に受けて


自分もまた父親になり


同じように子供に愛情を注ぎます。



悲しいことですが


親から子供への虐待は連鎖するといいます。



その逆に


親から子供への愛情も連鎖します。



どうか


どうか


愛情だけがつづきますように。



私も最近いろいろあって心がカサカサしておりましたが


このお話を読んで本当に潤いました。



カサカサしてるな~~~と思う方、



お勧めです。




-------------Hina合格