Love for the future(6) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「顔に似合わず情熱的なのねえ、」


緊張した空間に詩織の祖母・八重の上品な笑い声が響いた。



「は・・・???」


思わず頭を下げながらそっちの方を見やってしまった。



「オホホ・・・ごめんなさいね、。 なんだか微笑ましくなっちゃって、」



「もう・・おばあちゃま、」


空気の読めない祖母に詩織は恥ずかしそうにそう言って諌めた。



すると詩織の母・喜和子は


「詩織の気持ちは?」


と娘に振った。



「え・・・。 私も・・・・同じ気持ちです、」


消え入りそうな声で恥ずかしそうにそう答えた。



拓馬は彼女も同じ気持ちだったことがわかって


もうガッツポーズをしたいくらい嬉しかったが


そこはグッと堪えた。




「まあまあ。 真剣なお付き合いならいいじゃありませんか。 しーちゃんも年頃なのにあまり浮いた話がなくて心配していたんですよ・・・。」


八重は笑顔でそう言った。


「それに。 私は拓馬くんなら・・・・と思っていました。 こちらに来てもらうようになっていつもお世話になって。 何をお願いしても嫌な顔せずにいろいろしてくれて。 男の子がいるのっていいわねえって思ったわ、」



「おばあちゃん、」



拓馬はまたもジンとしてしまった。



「・・・私も・・・詩織を信じていますから。 拓馬さんのことも、」



詩織の母も優しく微笑んだ。




『あたしは拓馬のことを信じてる』



そう言ってくれた自分の母のことを思い出す。



ああ


なんて幸せなんだろう。


こういう親のもとに生まれて。



拓馬は素直にそう思えた。



そして


自分なんか玄関先で追い返されてもしょうがないような存在であるのに


快く受け入れてくれた詩織の母と祖母に心から感謝した。



「・・・ありがとう・・ございます。 おれ、こんなにホメられたの生まれて初めて、」



泣きそうになることをごまかすように無理に笑った。



みんな彼の言葉に笑ってその場が和んだ。



「でもね。 拓馬くんのお父さまにも、きちんとわかっていただかないと。 実はこの前ウチにいらした時に少しお話をしたの、」


喜和子は真面目な顔になりそう言った。



「え、」


「・・・絶対に許さないと言っていました。 親なら反対するべきだと。 お父さまのお気持ちも・・・とてもよくわかったので、それ以上は私も言えなかったけれど。 」



上がったテンションがまた一気に下がった。



「・・・おれが・・必ず説得します。」



拓馬は決意を新たにした。 



詩織の母と祖母に認めてもらえて一安心の拓馬でしたが、やはり父のことが気になり・・・




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