Sturm~嵐(18) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「なんか・・・熟睡しちゃったみたい。 ごめんね、」



朝起きた絵梨沙は恥ずかしそうに真尋に言った。



「ああ、いいって。 ほんっとに疲れてたんだなあって。」


真尋は笑った。



確かに


あれから薬がないと寝れなかったのに、真尋のそばでいるというだけで昨日は本当によく眠れた。


それだけで少し身体が軽くなった。



真尋が目玉焼きを作っている姿を見て、



「え、ダメよ・・。 火傷したりしたら大変。 あたしが、」


絵梨沙は慌ててフライパンを取り上げた。



「え~? これでも絵梨沙に頼らずにメシくらいって頑張ってたんだぜ~~、」


それには絵梨沙は寂しそうに笑った。



何もしない人だったのに。



たった半年だったのに彼が少し逞しくなった気がした。





そして。




「だからさ! なんであんたたちもいるんだよっ!!」



シェーンベルグのレッスンスタジオに行くと、すでに志藤と南も来ていた。



「ちゃんと先生にはOKをもらいました~~~。 気にせずに。」


南はふざけてそう言った。



「だいたいさ~~~。 この人と二人で海外出張なんてよく真太郎が許すよな、」


真尋は志藤を思いっきり指差した。



「志藤ちゃんとなら一緒の部屋でもなんもないって!」


南はアハハと笑った。



「それも男として馬鹿にされてる気がする、」


志藤は渋い顔をした。


絵梨沙はそんな二人のやり取りにふふっと笑った。



その笑顔に志藤と南は絵梨沙が真尋のそばでゆうべは本当に安心して過ごせたのだ、とホッとした。




「いいからとっととやれ!」


シェーンベルグに怒られて、しぶしぶピアノについた。




2次予選の3曲の仕上げに入る。



そのうちの1曲は真尋も大好きなショパンのノクターン第8番だった。




絵梨沙は久しぶりに真尋のピアノが聴けると思い、心が弾んだ。



それは


志藤と南も同じだった。



ところが。



3人はやがて茫然とするのであった・・・・



そしてみんな真尋のピアノの『変化』に驚きます・・・・


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