Ein Eindruck~感動(18) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・・またそんなこと言って。 私なんかよりエレナに面倒をみてもらいたかったんじゃないの?」


思わずそんなことを口にしてしまった。



「え?」


彼は意外そうな顔をしたあと



「なんでエレナが出てくるの?」


と、大真面目に言った。



「・・だって・・・。」



彼女は彼と一晩共にしたと話していた。



「別に。 エレナとは何でもねーし。」


その言葉に思わず


「ウソ!」


と、すごい否定をしてしまった。



「はあ?」


「エレナが言ってたもの。 この前のピアノバーで競演した夜・・・彼女の家に泊まったって、」


ムキになっている自分が恥ずかしかった。





彼はうーんと考えた後


「ああ・・・・あのとき。」


普通に肯定とも取れるような言葉を発した。


否定をしなかったことで、私は何だかドキドキしてしまった。





「別に。 彼女だってさあ、おれのことどうこうとか思ってるわけじゃないし。 おれだって彼女はすごいと思うけど、それだけだし。 まー、そういう雰囲気になっちゃったってのは、別の話だろ?」



カーッとなってしまった。



「そんなの! いい加減すぎる! 信じられない!」


大きな声を出してしまった。



彼と知り合ってから


自分がこんなに大きな声が出せるんだ、と冷静に思ってしまうことがあるほどだった。



「まー・・・絵梨沙にはわかんないと思うけどさあ・・・・。 そういう『スキ』ってこととは、別なんだよ。」



ウンウンと大きく頷く彼に



「バカにしてる!!!」


完全にヒステリーを起こしてしまった。



「でも。 そこがカワイイって思っちゃうんだけどね。 」



そんな私に構わず


彼はまた満面の笑みで笑いかけた。




もう彼の気持ちが全然わからなくて。



私はおかしくなりそうだった。




翌日は私は彼に昼食を用意して学校に出かけた。



すると



「ねえ。 マサが腰が痛くて動けなくなっちゃったってホントなの?」


わざわざ私を探してエレナがやってきた。



「え・・ええ。」


どうして知っているんだろう、と思っていると


「昨日。 彼から電話があったから、」



やっぱり


自分から電話なんかして・・・



私は何だか不愉快だった。



「あなた彼の部屋の隣に住んでいるんでしょう? どんな様子なの?」


ドキンとした。


「・・まあ・・・安静にしているみたいだけど、」


目をそらしてそう答えた。



コレ、立派なヤキモチでしょう・・みたいな??


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