Only my love(6) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

南さんが言ったとおり


本当に


今まで何にもしないで


愛されてここまで来た人なんだろうなあ・・・




怜子は子供のようにカレーを頬張る泉川を見た。



「ほんと。 美味しい、」


怜子も顔をほころばせた。



「やっぱり一人で食べるよりうまいよね。」


「ええ。 高校を出て東京で一人暮らしをはじめたころは・・毎日寂しくて泣いていました、」


彼女が泣いていた、と聞くだけで胸が痛い。


「そうかあ・・・」


「でも。 慣れですけどね。」


「レイコ先生はちゃーんと勉強して、仕事して。 それでもちゃんと自分の暮らしも頑張ってたんだよねー・・・。 なんかスゴイな、」


「みんなそのくらいはしてます、」


彼女の笑顔を見て



「あ~~っと・・・。 なんか『レイコ先生』って・・ちょっと隔たり感じるかなあ・・・」



泉川はそんなことを言い出した。



「え?」


「も、ちょっと・・・。 近づいてもいい?」


いたずらっぽく笑った。



「近づくって、」



「レイコちゃん、じゃ・・ちょっと子供みたいかなあ。 も・・・『レイコ』なんてとっても呼べないし。」



また一人の世界に入っていた彼に



「なんでも・・・いいですけど、」



怜子はひきつって笑った。



「じゃあ! 『レイちゃん』でいい??」


すごい名案を思いついたようにそう言ったので



「あ・・・はあ。 家族はそう呼んでますから・・・。 別に、」



すごく冷めた言葉で返してしまった。



「え! いいの? もう、なんっか嬉しいなあ、」



気持ちのメーターが上がったのがモロわかりで、思わず笑ってしまった。



「・・構いません。 じゃあ、あたしは『貴彦さん』で、いいですか?」



と言ったとたん、泉川はスプーンを握ったままイスから転げ落ちてしまった。



「ど、どうしたんですか???」


怜子は慌てて立ち上がった。



「ん・・・も~~~~~、シアワセ・・・・・。」



座っていられないほど


『萌え』てしまった・・・。




外でのデートよりも


すごくすごく楽しくて


普通の生活の中に彼女がいることが何より嬉しい。




これが


幸せなんだなあ・・・・・





「んじゃあ。 送るね。」


泉川は彼女が洗い物を終えたのを見計らって車のキーを取り出した。


「え、」


手を拭きながら少し意外そうな顔をした。



「ちゃんと休んで。 また明日から仕事、頑張って。 おれもめっちゃ元気出たし、」


とニッコリ笑った。




もーどうしていいかわかんないほど、シアワセすぎます・・


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