Only to you(17) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

真太郎は大きな息をついて、ベッドの端に腰掛けた。



「あ、おかえり。」


南は風呂から上がって、髪を拭きながらやってきた。



「ん。 ただいま。」


ネクタイを緩める。



「しんどそやな。 大丈夫?」


南は彼を心配して隣に座った。



「・・・うん、」


少しだけ笑顔を見せた。



北都が倒れてから、実質的な指揮をとるようになり

真太郎がいろんな面で矢面に立ち、疲れきっているようだった。



「焦らないでな。 1コ1コ解決してけばええねん。 あたしもできるだけフォローするし。 がんばろ。」


南はニッコリ笑って彼の手を握った。



真太郎は彼女の顔を見て、少しだけ笑って頷いた。




出会った時と変わらずに、彼女は元気いっぱいで


その陽気に自分は引っ張られている。



4つ年上で、本当に最初は姉と弟みたいな感じだったけど、彼女は自分を旦那としても専務としても立ててくれる。



彼女といれば


何があってもがんばってやっていけるって




そう思ってた。





「専務。 シグマの紺野社長からお電話です。」


取次ぎがあって、真太郎はその電話に出た。



「あ、お電話代わりました。 北都です。 ハイ、お世話になっております。 ・・・・はい、はい・・。  ・・・・え?」


声のトーンが急に変わったので、そばで仕事をしていた志藤は顔を上げた。




「で、でも! この前のお話では・・・・。 ・・・・いや、それは!」



真太郎の顔は明らかに焦燥の表情だった。



「いきなりそんなことをおっしゃられても、困ります! これからお伺いしますので。 いえ! こんな電話ひとつで承諾なんかできません!」



食い下がるも、途中で電話を切られたらしく真太郎は受話器を握り締めたまま呆然とした。




「・・どう、しました?」


志藤が言うと



「・・・紺野社長が。 ・・ムーンリバーとの提携を、断ると。」


呆然としながら答えた。


「は???  って、仮契約・・・来週って話でしたよね?」


志藤は驚いた。



「・・MITSUYAにお世話になることになったって・・・」


「MITSUYA? って・・・大手ネットショップの?」


「・・はい。 もう今日、仮契約するからと、」


「そんなバカな! いきなり、」



志藤も動揺して思わず立ち上がった。




真太郎はかけがえのない存在・南のためにも頑張ろうと思いますが・・


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