ピクオニの休日♪ ~『大正村』へお散歩に~ | PIKKU ONNI  ~お菓子なピク鬼のちいさな幸せ~

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おとぼけな子鬼(わたし)「ピク鬼」の日々の小さな幸せや、お菓子な生活を気ままに書き綴っていきたいです・・・。



今年も早くから暑くなりそうなので、気楽に外を歩ける貴重な今の季節のうちに、とお出かけをする事にしました♪



今回選んだのは岐阜県恵那市明智町の『大正村』
レトロなものが好きなのです(ノ´∀`*)
結婚する前ぐらいに来たことがあるぐらいでほとんど記憶にないぐらいです。
新鮮な気持ちで訪れることができました(´˘`*)

もりだくさんで写真もどっさりですけど、まとめてまいります(*ˊ艸ˋ)



まずは朝ごはんから♪
瑞浪のインターを降りてすぐのイタリアンカフェさんのモーニングです♪
『カフェ福』さん
朝はモーニングからはじまって、ランチ、お茶の時間、ディナーまで、充実したメニューで一日賑わう素敵なカフェさんでした。
モーニングはドリンク代のみのものと、プラス料金のメニューもあります。
私たちはプラス料金のセットにしました。
パパさんは卵2個分のハムエッグ(ハム厚め)のセット680円、私はしっかりとした大きさのオムレツのセット680円。どちらもドリンク付きのお値段です。

まずホットコーヒーと2種類のパンが運ばれてきました。パンにはオリーブオイルが添えられていてイタリアンのお料理屋さんらしいです♪



パパさんのハムエッグ

サラダ山盛り。目玉焼きの下のハムはしっかり厚みがあります。



私のオムレツ。フワフワトロトロのオムレツにイタリアンらしいトマトソースがかけられていました。トマトソースはさっぱりとしていて美味しかったです♪ もちろんサラダは山盛り♪



ランチやディナーのメニューも地産のものを使用されたりしていて気になります。


ショーケースには美味しそうなケーキが並んでいたので、お店の方にお願いして帰りまでお取り置きをお願いしちゃいました(*ˊ艸ˋ)♬*←これ、なかなかお楽しみ感ありますね(笑)


もうこれが一日のメインだったか、ぐらいに満たされましたが、まだまだこれからです。

大正村に向かいます。、





着きました♪  

今回は地図片手に私がナビゲーターになってパパさんをお連れすることに。 地図を読むのが苦手で方向音痴な私のことなので、パパさんが後ろを着いてきながらニヤニヤしています。失礼しちゃいます。


そんな私のような人のために、行先表示が所々にあることがありがたかったです。


はい、パパさん、こちらからまいりますよ(´▽`)ノ


スタート地点の水路沿いもすでに趣きがあります。


ナビゲーターを追い越すゲストさん。ちょっと勝手に行かないでくださーい

ヽ( ̄  ̄*))))


追いかけながらもツボ風景の写真撮影は外しません。




「大正路地」


黒壁の建物と程よい細さの道です。両脇の黒壁の建物は主にお蔵で、この通路はお米や着物など運ぶのに使われていたそうです。



改めて先頭に立ち、地図を片手に頑張ってナビゲーションを務めております。



「大正村役場」


明治~昭和初期は文化が被っているところもあって、私には境い目がよく分からないことが多いのですが、石造りの洋館じゃない場合、大正~昭和初期は大体こんな感じの建物が多いですよね(適当)。


少しだけ中を見られました。

床も壁も天井も窓枠も全て木。お手入れは大変なのでしょうけれど、とても落ち着く空間でした。



大きな蜂さんがいたので思わずパシャリ!




続いてはこちらです(´▽`)ノ

「大正ロマン館」


中は歴代の大正村村長さんなど、大正村に関わりのある女優さんやお相撲さん(親方さん)?などにまつわるあれこれが展示されていました( ˊᵕˋ ;)  

そんなところは明治村などとは少し違いますね。




「旧三宅家」


明智光秀に仕えていた一番の家臣の家だそう。民家にしては立派だと思ったので納得です。

この建物を管理、お手入れをされている方かしら、、が、いろいろ熱心に説明をしてくださいました。




町は江戸時代からの歴史がある町ですが、通りの雰囲気はほとんどが昭和から現代に所々少し大正らしい雰囲気が残っているといった様子です。

レトロで可愛い町です(´˘`*)

右側の銀行はさほど古くはなく、町の景観に合わせた創りになっていました。





「旧郵便局」

明治8年に開局された郵便局だそうです。

電信電話の業務も担っていた重要な局です。


中には電話交換機が展示されていました。

今となってはアナログな技術だけれど、あっちへこっちへと線を差し替えながら回線を繋げるこのシステムも、私からすれば今見てもすごい技術だと思います。





「大正村資料館」

元は銀行の蔵だそうです。


ここはとても面白かったです(´˘`*)

大正時代のあれこれが展示されていて、見応えがありました。


大正時代の玩具。

小さいものに惹かれます(ノ´∀`*)


地方別に玩具が並べられていました。この辺りは東北から関東のコーナーだったかな。


東海、北陸地方のコーナー


ちんまりちまちま♪  小さい玩具が可愛い♪


明治も挟んでいるけれど、江戸時代からそのまま続いている文化も多いのでしょうね。印象はそんな感じでした。

洋館もあるような近代化が進む中、変わらないものもあったんですよね。庶民的にはこちら側の方が圧倒的に多かったのでしょうね。

今に続くものもありますものね。



当時の教科書も展示されていました。

昭和中期の私のころと同じなんですけど、、、私のころは平仮名だったけど。昔から同じなんですね。


音楽の教科書。絵が可愛いです♪


他にも楽器や蓄音機なんかもたくさん並んでいて、4階までびっしりと展示品が並べられていました。




「喫茶 天久」~「大正時代館」

元は京都にあったサロン的喫茶店の内装をそのままここにもってこられた、という喫茶店のようです。

大きな蓄音機も置かれていました。



テーブルも当時のままだそうです。



私たちは窓際の席でちょっと休憩を♪



窓の外の風景もレトロです。と言っても今も生活があるリアルな町です。



もうすぐお昼ご飯なので喉を潤す程度に。



コーヒーだと昔から変わらない「天久」というロゴ入りのコーヒーカップに入れていただけるようですけど、朝コーヒーをいただいたのでこちらでは紅茶にしました。


この後隣の資料館「大正時代館」も観せていただきましたが、興味深かったのが大正天皇に纏わる展示コーナーでした。

明治天皇や昭和天皇よりちょっと影が薄い印象の大正天皇でしたが、その理由がよく分かりました。

時代のタイミング、たまたまの生まれ育った境遇や、どうにもしようのない生まれ持った資質、、、いろいろを知ると大正天皇の若き日の姿写真が「嫌で嫌で仕方がない」というような表情に見えてきてしまいます(失礼(笑))。

大正時代そのものの印象が薄い理由とも繋がります。

大正天皇の短い生涯の苦悩をドラマ化したり映画にしたものをぜひ観てみたいです。

この後しばらくの間、パパさんと大正天皇の不憫さをしみじみ話しながら歩くのでした(笑)




最後は「うかれ横丁」


昔は旅館や呑み屋さん、飲食店さんが並ぶ横丁だったようです。今も現役の喫茶店やお宿もありましたがほとんどのお店は役目を終えていました。ただ、今も暮らしはあるのでそんな空気が漂っていて、その息遣いは感じられました。

不思議ですね、人の暮らしがある場所は、静かで人と会わなくてもちゃんとその気配を感じることができます。








堪能しました。

川沿いの細道を抜けて駐車場までもどります♪






「どんなにデジタルが進んでも、科学技術が進んでも、バーチャルな世界が広がっても、一気にパチンと世界が変わるというわけではないね。常に古い時代のものと新しい時代のものが混ざりあって、重なる時期もあるし、進んだり戻ったりもするんだよね。(戦争や震災などで)破壊があると一気に新しい世界に進むように見えるけど、被害を受けずに守られた町や文化は変化のスピードが格段にスローになるよね。しばらく全く変わらないものもあるし、想像していた未来のように皆がなるとも限らないね。一部の都会とか一部の国とかだけ一気に未来へ、はありえると思うけど。」

そんな事を呟いたら、ガンダムフリークのパパさんが、

「そうだよ、皆が過去に思い描いていたようには意外と未来はそうなっていない。アトムやガンダムを見てきた人達が今はちょっと冷静になって、今作られているガンダムのストーリーの生活様式には極端な未来観がない。それを視聴者に指摘された時に、造り手側は「リアルなのはこっちなんだ」と言い切ったんだよ。すごい未来を描きながらもアトムではコード付きの電話を使ってたりするけどね、携帯電話までは思いつかなかったみたいだよ、面白いよね(笑)。」


ココ最近の世界が新しい科学技術に対してなんだかものすごく急いでいるように感じていて、デジタルに関しても食品のあれこれに関しても、新しい技術を取り入れることで幸せになれるかどうか一か八か皆で実験をしながら生きているような気分だったけれど、ここに来て少し安心しました。ちゃんとバランスをとりながら進んでいます。

進化すること自体は悪いわけでは無いし、それをどう受け入れ幸せな未来に生かすかを決めるのは自分。

いろんな未来を思い描くことだって自由だ。柔軟な若者は当たり前のように受け入れて上手に付き合っていくのだろうし。どうせどうなるかわからない未来なら都合よく明るい未来を思い描けばいいですよね。

こんな事を言うとパパさんは「年寄りほどそういう風に考えるんだよ」といつも言いますΣ( ˙꒳​˙ )!!

自分は若者側のつもりなのでしょうか。




大正村のおすすめルートを一周すると、ちょうどお昼ご飯の時間になりました。

ナビゲーターの時間は読み通り<(*¯꒳¯*)>

ランチは予約をしていた『AOZORA』さんへ。

大正村から1キロちょっと移動します。


東京で修行をされたシェフが故郷にもどられて、地産の食材を生かしたお料理を作られています。


窓の外に新緑がゆれる素敵なレストランです。



窓際も良さそうですけど、ちょっと陽射しが暑そうだったので奥の席にしました。



ランチは、サラダ、スープ。メインのお料理、パン、デザート、飲み物、からお好みでカスタマイズできます。

フルコースはおなかいっぱいになり過ぎそうだし、デザートのケーキは『カフェ福』さんにお取り置きがあるので、デザート以外をお願いしました。



とうもろこしドレッシングのサラダ、キャロットラペ添え


バケット


愛知県産新玉ねぎのポタージュスープ


とっても甘かったです♪


パパさんが選んだメインのお料理は、ひのき牛とボーノポークのブレンドミンチで作られたハンバーグ。

ひのき牛は主に中津川で育てられている牛さんで、一般の2倍の時間をかけて丁寧にそだてられている牛さんなのだそうです(調べました)。ボーノポークは瑞浪の上質なブランド肉ですね♪


「メニューには250gって書いてありますけど、実際には300gです(笑) でも皆さんペロッと食べられるので♪」と笑顔のシェフです。

ハンバーグの下にもびっしりお野菜。

想像以上のボリュームにびっくり!


パパさんのボリュームにびっくりして、ちょっと心配になってきた私の恵那市岩村産『三浦豚』のグリル。

ドドーンと心配通りでした(≧∇≦*)


しっとりジューシーにグリルされた、脂身と赤身です。脂身には粗挽きマスタード、赤身には蜂蜜をつかったソースを付けていただきます。手前にはカレー粉、グリーンのソースはパクチーのソース、ピンクのソースは桜のソースだそうです。お好みで♪とのこと。

もちろんこちらも野菜どっさり。


脂身をいただいてびっくり、甘くて濃い旨み。脂身にこんなに味があるなんて驚きです。しかも脂がサラリとしていて全然くどくないのです。

独特の調理法でお肉はし~っとり、赤身でもプルプルするぐらい柔らかくジューシーです。


あんまり美味しかったのでその事をシェフにお伝えしたら、

「実はあちらで食事をされているご家族がこのお肉を作られている三浦さんご一家なんですよ。ベースはボーノポークなのですが、ものすごく拘った餌を食べさせたり丁寧に育てたりされていて、「三浦豚」と呼ばれているお肉はこの三浦家一家が作られているお肉に限られるブランド肉なんです。僕も東京からもどった時にはじめて知って直ぐに惚れ込んでしまって、以来ずっとお世話になってるんです(*^^*)」

ってお話くださいました。またまたびっくり!

地産どころか、さらに生産者さんから直接入る食材。

モーニングに次いでお昼ご飯まで素敵なご縁となりました。


また来たいね♪と食後のドリンクのりんごジュースをいただきながら頷き合いました。



お会計に立つと、シェフが三浦さんに「こちらのお客様が三浦豚を大絶賛してくださいましたよ♪」なんてご紹介いただくのでびっくり恐縮!

謙虚な三浦さんは「シェフの腕がいいんですよ」なんておっしゃって、シェフは「いやいやお肉が素晴らしい!」と返し、私は「お二方のお力のおかげで美味しさが最大限に生かされてるんですよ♪」と負けじと賛辞を送らせていただきました。

お料理の美味しさをシェフに伝えることはよくありますが、生産者さんまで伝えられる経験はなかなかありません。

ただお腹を満たすだけではなく、本当に気持ちのいい時間でした。



帰り道、再び『カフェ福』さんに寄って、お取り置きのケーキを受け取ってから帰りました。

お腹いっぱいだったので、フルーツのロールケーキは明日にして、夜に白いいちごのエクレアを二人で分けていただきました。

今日一日の結晶のようでした(´˘`*)