ピクオニの夏休み♪ ~多治見『moon』さんから『幸兵衛窯』へ~ | PIKKU ONNI  ~お菓子なピク鬼のちいさな幸せ~

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おとぼけな子鬼(わたし)「ピク鬼」の日々の小さな幸せや、お菓子な生活を気ままに書き綴っていきたいです・・・。



今年の夏休み♪  


前半はお盆の支度で両家を行ったり来たりしながら、真ん中には高校の同窓会もあったりで、楽しくもなかなか忙しく過ぎて行きました。


パパさんの夏休み前半はピクオニがまだ営業中でしたし、そんなこんなで気がつくとパパさんのお休みは残り1日💦


ふたり共がフリーという貴重な一日は、多治見までのお出かけとなりました。


まずはお昼ご飯。

『moon』さん

虎渓山 市之倉さかずき美術館の敷地内にある古民家のイタリアンレストランにしました。



この一番左側の建物です。



仄暗い蔵の中のような空間です。


席の横に明るく大きな窓があって、綺麗な緑が見えたので閉塞感はありませんでした。


お皿も焼き物の街らしいです♪


ピザやパスタを選ぶとサラダとドリンクバーがセットになっていました。


ドリンクバーに向かうとピザ窯でちょうどピザを焼くところでした。

「写真を撮ってもいいですか?」とお尋ねしたら、「どうぞ♪」と快くお返事をくださって、さらに周りを片付けても下さいました💦


バッチリいいタイミングで撮らせていただきました♪


焼きあがったピザです♪

水牛のモッツァレラチーズを使ったマルゲリータ。



ズワイガニのアメリケーヌソースパスタ。  パスタはほうれん草のフィットチーネ、、だったかな

( ˊᵕˋ ;)


追加でデザートに注文してから仕上げるティラミスとカタラーナをいただきました。最後まで飲み物はドリンクバーです。


ごちそうさまでした♪




隣のさかずき美術館は寄らず、今回はこちらへ。


『幸兵衛窯』


言わずと知れた、200年の歴史がある窯元です。


一度ゆっくり観たかったのです(´˘`*)


道路沿いの駐車場に車を停めて、趣のある建物(こちらも展示室)の横の坂道を登ります。


どっしりと構える古民家が現れました。


右側の建物は福井から移築されたものだそうです。

この建物も200年前のものだそう。



窯の歴史と日本の建築美が掛け合わされて、圧倒されるくらいの荘厳な空気が流れていました。



静かな空気の中、風鈴の音がチリンチリンと風の歩調に合わせて響きます。



受け付けを済ませてから、まずはそのまま同じ建物内にも展示されている作品を見て回りました。

2階の窓から見える風景も絵のようです。




次は築200年の古民家の常設展示場へ。


中に入った途端思わず、「わぁ~~♪♪」と声が漏れてしまいました。


なんて重厚で素敵な建物。


奥の間から覗いた先のお庭には、、



窯です。

半地上式穴窯という窯は、今でも年に3~4回焼成されているのだそうです。


お部屋の中で焼き上がりを待つのでしょうか。

(´˘`*)


部屋の外の壁沿いに箪笥階段があって、ここから二階に上がれます。

見る分にはとっても素敵ですが、上るのはちょっと足がすくみます。

が、ここは好奇心の方が勝り、がんばって登りました。壁面だけを見て(笑)




情けない姿です。゚(ノ∀`)゚。


無事二階に到着して上から覗いたところ。すこーし怖くて足の先がもじょもじょします(笑)


こちらの展示場には主に六代目の加藤卓男さんの40年に渡るペルシャ陶器研究の資料がたくさん並べられていました。

古い美濃焼の作品なども並べられていましたが、異国の焼き物も美濃焼とどこか通じるものを感じたり、幸兵衛窯の作品が影響を受けていることを感じたり、建物共々興味深く拝見させていただきました。



登ってきた坂道のところにあった展示室です。


こちらには五代目、7代目の幸兵衛作品と、8代目加藤亮太郎さんの作品が展示されていました。

代々受け継がれていく技法や作風に加えて、それぞれの個性が表れている作品が並べられていて、それを一度に見ることができるという贅沢な展示でした。

代々同じ技法を壊さないよう受け継がれていると思っていたので、代の違いもそうですが、さまざまな技法や作風があり、その作風にものすごく幅があることに驚きました。










こうした作風や技法は、現代のいろんな作家さんが新しく造られている作品にも強く影響をあたえているのだろうなぁ。

中には誰にも真似のできない技法もあるそうです。見るだけの私にはどれだけ難しいことなのか分からないのだけど、、( ˊᵕˋ ;)




実物を前にしてはじめて味わえるこの感動はちょっと写真では伝えられませんが、、目と心と身体がビリビリと満たされた時間でした。



幸兵衛さんの言葉、この言葉がとても響きました

(´˘`*)






幸兵衛窯には芸術作品としての器もあれば、お家で使えるようなお皿や器も販売コーナーにありました。

今回はそういう気持ちで来ていなかったので、次はお家用のお皿も探しに来たいと思います。



8代目の窯を継がれる加藤亮太郎さんは私より若い方です。

脈々と日本の魂が受け継がれていく力強さに同じ日本人として誇らしく思うのと同時に、代々その才能が衰えることなく受け継がれていく遺伝子にも、ただただ純粋にすごいなぁと思う夏の日でした。