縁 | PIKKU ONNI  ~お菓子なピク鬼のちいさな幸せ~

PIKKU ONNI  ~お菓子なピク鬼のちいさな幸せ~

おとぼけな子鬼(わたし)「ピク鬼」の日々の小さな幸せや、お菓子な生活を気ままに書き綴っていきたいです・・・。

目がさえる深夜には、いろいろいろおかしなことを考えるピク鬼です。

きっと数日たつと恥ずかしくなってアメンバーにとじこめちゃうんだろうな(笑)



17年くらい前、最初に私がケーキ屋さんに勤めたいな~と思っていた頃、あるアンティークショップのオーナーさんと親しくさせていただいていました。
まだOLで勤めていたころ、やっぱり古いもの、正確にはずっと昔からある古いものなのに、大切にされて今も変わらず魅力あるものに弱い私は、おこずかいでささやかなお買い物をさせてもらったり、オーナーさんの、そこにあるものたちの歴史や物語を聞かせてもらって、どきどきわくわくした気持ちに浸ったりしていました。

生き方もとても勉強になる話が多く、今の私に大きな影響を与えてくださった方の1人でもあります。

ある日、大きく膨らんでいた“ケーキ屋さんで勤めたい!”という気持ちをそのオーナーさんに打ち明けてみた。すると、「いいね~!ぜひやってみなよ!思った時が動く時だよ!」と、背中を押してくれました。
さらに、「ちょうどオープンしてまだ2~3
年くらいののケーキ屋さんを知ってるよ!うちのお客さんで、テーブル、椅子、ディスプレーの雑貨を使ってくれたお店だよ。場所と連絡先を教えてあげるから、採ってもらえないか聞いてみなよ!」と!!
このタイミングで、思ってもいなかった繋がりにびっくり!
もちろん、個人のしかもオープンして間もないケーキ屋さんで、タイミングよく求人があるかなんて確率からしたら低いのだけど、そんなの聞いてみなきゃわからない!

まずその前にこっそりお客さんになって偵察!
こじんまりと、でもアンティークのカフェテーブルが3席並ぶかわいいお店。ショーケースにはフランス菓子のような華やかさはないけれど、丁寧に作られていることが伝わってくる心のこもったケーキ、棚には手作りの温かさが伝わってくる焼き菓子!
そのころ名古屋に勤めていたので、デパートの華やかなケーキはよく知っていたし、そういうものこそケーキだと思っていた私は、まさに雷に打たれたような衝撃と興奮でした!
しかも窓には、、、、スタッフ募集中の張り紙!しかも製造!!!

突然は失礼だと思い、家に帰ってから電話をかけた。
改めて面接、「専門学校は出ていません。でも好きで好きで、スクールに通っています!好きっていうだけでもいいですか?」
こんな私を採ってくれました。

あとから聞いたのですが、私といれ代わりでそれまで勤めていた方が辞められたそうです。張り紙をしてハローワークなどにも求人を出していたけれどなかなかこの人!という出会いがないまま、その今のスタッフさんが辞められる日もせまってくる!困った!、、、という時に私が来たのだと。
きっと、もう背に腹は変えられない!みたいなところもあったのかもしれない。でも、今はその時のことを一緒に笑い話で振り返りながら、「あれは本当に不思議な縁だったね~」って何度でも話しています。

この話には続きがあって、私は結婚を期に一度このお店を辞めています。
結婚して、子供を育て、引っ越しをして今の町から離れ、また引っ越して戻ってきました。
息子は幼稚園から小学校にあがり、私は息子を学校内の学童保育で見てもらいながら働いていました。

息子が2年生に上がるとき、アルバイトで働いていた私の息子は保育の審査からもれてしまった。
まだ2年生の息子をいくらアルバイトでも1人で帰ってきて留守番はあんまりにかわいそうで困っていた。
と、一本の電話。かつてのケーキ屋さん!「あのね、今どこかで勤めてる?今のスタッフさんが辞められるから困っててね、あなたに来てもらえたらうれしいんだけど。お子さんに差し支えない働き方でいいの。」って!!

そして、今の決断をするまでの5年間、再びのご縁で働くことになったのです。

あるとき、なんだか素敵だな、、、とふらりと立ち寄ったアンティークショップ、そこで出会ったオーナーさん、と繋がりのあったケーキ屋さん、、が用意していてくれたみたいなタイミングでスタッフ募集。。

本当に、人の縁は不思議でたまらない!

一度だけでも、大切で大事な思い出になる縁もあるし、一度だけと思ってたのに再びの縁になって続いていく縁もある。その縁が別の縁と繋がって、繋がって、繋がっていく。。

そしてタイミングの不思議。
“今だよ”っていう見えない力、聞こえない声が絶対あると思う。




私とこの奇跡のご縁をいただいたみなさん、これからもよろしくね!





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