単独飼育されていたにもかかわらず、ある日突然、赤ちゃんを抱いていたというのです
聖母マリア
飼育員さんは驚き過ぎて、放心状態になったとか。
現実的に考えて、容疑者は次のとおり。
向かって右側の部屋にはモモの家族が3匹。そのうちオスはお父さんの与太郎だけ。
左側の部屋には、先日ご紹介したフクロテナガザルの一家が4匹。
そのうちオスは、お父さんのカーリーと息子のカケルとノボル。
(ノボルはメスだという説もあり、よく分からない)
更に、モモと同じ部屋を午前と午後で交替で出ていたアジルテナガザルのイトウもオス。
犯人がシロテテナガザルだったとしたら、近親相姦ということになるけど、
オスはメス2匹と暮らしているのだから、わざわざそれはないのではないか?という説が一つ。
そしてフクロテナガザルとシロテテナガザルは生物学的に子どもは生まれにくいということから、
犯人はアジルテナガザルのイトウ説が、今のところ有力なのだとか。
赤ちゃんはオスで、2021.2.10 生まれ。
シロテテナガザルだと本来白くない喉元まで白いので、やはり父親はイトウなのか?
赤ちゃんが独り立ちする1歳になる頃にDNA鑑定が行われるということなので、
そろそろ父親が判明するのでは?
でも一番疑問なのは、寧ろ「Who」より「How」だよね?
現実に赤ちゃんは生まれたんだから、犯人との仕切り構造は一から見直しですね。
シロテテナガザルの妊娠期間は約7ヶ月。外見も体重も殆ど変化がないし、
そもそも単独飼育だったので、妊娠なんて全く気づかなかったみたい。
そして実は、モモにはもう一つ重大な秘密があったのだ
今回のニュースではそのことに全く触れられていなかったので、
私も現地に行くまで知らなかったのですが・・・。
何とモモは・・・
右手の肘から先がなかったんです
これは生まれつきなのか?
そうでないとしたら、出産前なのか?後なのか?
仰天して、調べてみました。
2014年10月、モモは4歳の時、右手首を骨折して、施設内でうずくまっていたのだそうです。
遊んでいて鉄棒に結んであったロープがほつれ、
右手に絡まったらしい。
右手に絡まったらしい。
右肘から先が壊死し、切断する他に道はなかったそうです。
繁殖できる年齢になり、他動物園へのお嫁入りも決まっていたのに、これで破談になった。
手術当初は、右手がないことに戸惑っていたモモは、一畳ほどの獣舎でリハビリを始めたらしい。
想像してみてください。テナガザルにとって、手を失うってことが、どういうことか?
もう雲梯も出来ないわけです。
でもモモは徐々に、足を器用に使い、鉄棒から鉄棒への渡りができるまでに回復。
園側も、動きやすいように展示施設のロープや足場の木の配置を工夫し、
約5ヶ月ぶりに公開再開を迎えたそうです。
そのモモが、誰とどんな裏技を使ったか分からないけど、奇跡的に妊娠を果たし、無事出産をし、
こうして立派に赤ちゃんを育てている。
何という生命力!何という生への執着!
これはもう衝撃というか、感動でもあります。
遊びに来て下さった皆様、有難うございます。
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