「虎に翼」第73回~第15週「女房は山の神百石の位?」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「虎に翼」 第73

第15週「女房は山の神百石の位?」

 

 

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花江) 優未はあなたに甘えたくても、

 必死に我慢していい子を頑張ってる。

 あなたに、喜んでもらおうといい子の

 ふりをしてる。分かる?

直明) 花江さん・・・。

花江) トラちゃんが見てるのはね、

 本当の優未じゃないの。

寅子) えっ・・・?

(涙をこらえきれない花江)

花江) (泣)

 

**********

 

(一人、庭に座った寅子)

(戸が開く音)

寅子) ねえ直明、私の、

 何が駄目だったのかしら。

直明) いや・・・。

 駄目ではなかったけど、本当に、

 ささいな、「ん?」みたいな、ズレ

 は結構あったかな。でも、お姉ち

 ゃんいつも頑張ってるから、応援

 したいし、支えたい。だから、ささ

 いな「ん?」みたいな、ズレは受

 け流さなきゃって。僕も、みんな

 も思っちゃって。それで、気付い

 た時には、とんでもない、おかし

 なことになってた。

寅子) おかしなこと?

直明) 1年前くらいかな。優未が、

 算数で31点を取ってきたことが

 あった。

寅子) えっ?

 

(回想)

直人) 大丈夫だよ。

直治) あっ、ここを、こうして、ここ

 もこうすればいいんじゃない?

(赤鉛筆を握る優未)

(戸が開く音)

直明) ただいま。

3人) お帰り。

(戸が閉まる音)

直治) そうそうそうそう。

(間違えた問題につけられた印を、

マルに書き換える優未)

直治) そう。

 

直明) でも優未は、31点を、84点

 に偽装して、お姉ちゃんに見せた。

 

(回想)

直治) 優未頑張ったでしょ?

 

直明) でもお姉ちゃんは、優未に、

 「間違えた部分を、復習して、

 次は100点だ」、って言ったんだ。

 

(回想)

寅子) 間違えた部分はきちんと

 復習して勉強するのよ。そうし

 たら次は100点だから。

優未) はいっ!

寅子) うん。フフ。よいしょ。

花江) 今日は随分早かったのね。

 

直明) ちょっと解答用紙を見れば、

 偽装だってすぐ分かることなのに。

 あっ、もちろん、テストの点数を

 ごまかすのは悪い。でも優未は、

 お姉ちゃんの顔色をうかがって、

 ズルしてでも、いい子のふりを

 してる。それを、お姉ちゃんも求

 めてきた。

寅子) 私そんなつもりは全く。

直明) 本当に?

 心からそう言える?

 手のかからない、お利口さんを

 求めてなかった?

 僕はいつも、仕事で理想に燃え

 るお姉ちゃんが好きだよ。

 でも、いや、だからこそ、やっぱ

 り新潟には、お姉ちゃん一人で

 行くべきだ。

 

**********

 

(明かりを消した部屋で、

子供たちの寝顔を見ている花江)

 

**********

 

<玄関>

花江) トラちゃんおはよう。

寅子) あっ、おはよう。

花江) 随分早いのね。もう出るの?

寅子) あっ、うん。

 

一瞬にして、

目に見えていた景色が、

がらりと変わってしまっても。

 

寅子) お昼ごはんなら、

 外で何とでもなるから。

 

いつもどおり、

朝がやって来ます。

 

花江) 行ってらっしゃい。

(見送る花江も気まずさを堪える)

 

**********

 

今日は、寅子が担当する、

福田夫婦の離婚調停の日です。

 

(席についた寅子、調停員の

長峰と根本、福田の夫・慶太)

長峰) 瞳さん、

 いらっしゃいませんね。

寅子) そうですね。

慶太) やめましょう。

 もう時間の無駄だ。

寅子) でも・・・。

慶太) 何度話したところで、

 私の意思は変わりません。

 失礼します。

根本) えっ、あっ・・・あの・・・。

(ドアが閉まる音)

長峰) 無断欠席とは・・・。

 前の、佐田裁判官の話が、

 胸に響かなかったんですかね。

根本) 私たちも手を尽くしました

 が・・・。夫の意思も固いようで

 すし、調停は、不成立とせざる

 をえないかと。

寅子) 残念ですが、このあとの

 ことは地裁に任せましょう。

長峰・根本) はい。

 

この時代、離婚調停が不成立

になると、案件は家裁を離れて、

地方裁判所で争われる決まり

でした。

 

**********

 

<竹もと>

(一人、竹もとにやって来た寅子)

梅子) はいどうぞ。

寅子) ありがとうございます。

 梅子さん、お土産用に、何本か

 おだんご包んでいただけますか?

梅子) うん、分かったわ。

 

だんごを買っても、何も解決し

ないと分かっていても、買わ

ずにいられない、寅子です。

 

女将) いらっしゃい。

梅子) いらっしゃい。

女性) 2人です。

女将) そちらどうぞ。

(2人の修習生)

女性) 裁判官志望と伝えると、

 研修所の先生方は、次の佐田

 寅子になれって、同じことばか

 りね。おしるこ2つ。

女将) はい。

女性) でも佐田さんには悪いけれ

 ど、私、家裁には行きたくないわ。

女性) 当然よ。

 誰だって出世したいものよ。

 現状家裁に行ったら、出世の

 道は断たれるわけだし。

(そっとしきりを閉める梅子)

女性) そういう意味でも、佐田

 さんの言動は短絡的よね。

女性) そうよ。ただ、ほえれば

 いいものじゃないもの。

(寅子のそばに座る梅子)

梅子) トラちゃん。

 この前、トラちゃんとお話し

 している彼女たち・・・。

 そんな感じだったもの。

寅子) ええっ?

梅子) きっと、これから改めれば

 問題ないわ。悪気はないのは、

 彼女たちにも伝わってると思う

 から。

 

**********

 

<家庭裁判所>

(ぼんやり廊下を行く寅子)

 

(回想)

花江) トラちゃんが見てるのはね、

 本当の優未じゃないの。

 

(回想)

直明) やっぱり新潟には、

 お姉ちゃん一人で行くべきだ。

 

(足が止まる)

寅子) 福田さん。

 心配していたんですよ。

福田) 私あの日、

 とても具合が悪かったの。

 だから調停に行けなかった

 だけなの。

寅子) そうだったんですね。

 その旨、お電話していただけ

 たらよかったのに。

福田) 夫に追い出されて、今

 いる所に電話なんかないわ。

 ねえ、どうしたらいいの?

 あんたのせいで、夫と裁判し

 なきゃいけなくなって。いつも

 女の味方みたいな顔してさ。

寅子) 私は、女性の味方ではあり

 ません。もちろん男性の味方でも

 ない。私は、法律の下、全ての人

 を、平等に見ます。そして、困って

 る人に手を差し伸べたい・・・。

福田) だから私は困ってる!

 困ってるの!

小橋) どうかしたんですか?

男性) さあ・・・。

男性) 分からないです。

福田) どうしていくら言っても、

 信じてもらえないの?

(ハンカチに包んだ、

カミソリを構える福田)

福田) そうやって、恵まれた

 場所から偉そうに・・・。

 あんたみたいなやつが

 一番腹が立つのよ!

(職員が止める)

男性) 佐田さん、早く離れて!

福田) ああっ! ああ~っ!

男性) 君、やめないか!

(寅子のそばで腰を抜かした小橋)

福田) 離して! 離せ~っ!

小橋) おい、何があった!?

 ケガは!?

寅子) 私は平気。

小橋) 佐田はとりあえず医務室に。

寅子) 平気だから。

 騒ぎにしないで、お願い。

(連れ去られながら、寅子に

怒りの目を向ける福田)

(へたりこんだまま、動けない寅子)

 

**********

 

<夜・猪爪家>

直明) 犬も歩けば、棒に当たる。

直治) あっ!

直人) どっちが早かった?

直明) ええ? う~ん・・・。

 直治かな。

直治) やった~!

優未) え~。

直治) もうしょうがないなあ。

 優未にあげる。

優未) いいの?

直治) どうぞ。

優未) ありがとう!

道男) 相変わらず優未に

 甘いな、お前ら。

直人) そりゃあ猪爪家の

 姫様だからね。

 

**********

 

(ガラス戸越しに外から

見ている寅子)

 

**********

 

直明) 塵も積もれば、山となる。

道男) おい優未、そこだって。

優未) えっ、どこ~?

道男) そこそこそこ。

優未) あっ、あった!

直明) ハハハハハ。

優未) やった~!

 

**********

 

(優未の無邪気な笑顔)

 

(回想)

優三) 優未のいいお母さん

 でいてもいい。僕の大好きな、

 あの、何かに無我夢中になっ

 てる時のトラちゃんの顔をして、

 何かを頑張ってくれること。

 

(声が漏れないように

手で口をふさいだ寅子)

(涙を拭う)

 

**********

 

(入ってきた寅子の姿に、

優未たちの笑顔が消える)

 

**********

 

34点を84点に、ではなく31点を84点に

改ざんしていた優未。少しでも点数を

あげたかったのだろうけれど。直明の

言うとおり、ちょっと答案を確認すれば

分かったことだからね~。まず褒めな

かったことも含めて寅子の対応はNG。

 

とはいえ・・・落ち込むよね。いくら好き

な仕事とはいえ、猪爪家の大黒柱と

して頑張ってきたんだから。昭和のお

父さんにならざるをえなかった訳だし。

 

竹もとに行けば、後輩たちが寅子へ

の悪口というか本音を聞かされるし。

梅子さんにまで、改めれば問題ない

と言われてしまうし。何だかねえ・・・。

 

泣きっ面に蜂と言うように、ほとんど

言いがかりで襲われそうになる寅子。

腰を抜かしながらも、刃物を持つ手を

止めようとするわ、真っ先に大丈夫か

と聞いた小橋を、心から見直したよ!

いや~そんな小橋が見れて嬉しいw

 

そんな怖い目に遭って帰ってきたのに、

楽しそうに団らんし、笑う娘の顔を知っ

てしまった寅子が、さすがに気の毒で。

 

スーパーマンも、スーパーウーマンも、

いない。みんな迷うし、間違いもする。

どの道も先駆者は大変だし辛いよね。

 

塵も積もれば山となる・・・。

 

それな。ほんソレ。恐ろしや恐ろしや。

 

 

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