「虎に翼」第20回~第4週「屈み女に反り男?」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「虎に翼」 第20回

第4週「屈み女に反り男?

 

 

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はる) どうか、

 今日はお帰りください。

寅子) お母さん。

はる) 寅子。

日和田) 帝都銀行経理第一課長、

 猪爪直言を、贈賄の容疑で拘留

 した。

寅子) えっ?

日和田) 家宅捜索の令状だ。

はる) お願いします。

 どうか・・・どうか・・・。

(はるのそばに直明)

直明) お願いします。

日和田) 早くそこをどきなさい。

寅子) 少し待っていただけませんか。

 急にこんなこと言われて、

 戸惑うのは当然だと・・・。

日和田) 早くそこをどかないか!

優三) ただいま帰りました。

 お母さん、直明君を連れて奥に。

はる) でも・・・。

優三) ここは僕に任せて。

 お母さん頼んだよ。

直明) おかあさん、行こう。

優三) 僕はこの家の書生です。

 僕が家の中をご案内します。

寅子) 優三さん!

優三) 従おう。

 令状が出ている以上は、吾々が

 検察の捜索を拒むことはできない。

日和田) フンッ。

優三) あっ!

日和田) 何だ。

優三) 靴だけはお脱ぎいただきたい。

 どの部屋でも全てご案内しますので。

(横柄に靴を脱ぐ検察官)

優三) トラちゃんは直道さんと

 花江さんに。

寅子) はい!

 

これが、猪爪家と、検察との戦い。

 

**********

 

(刑務所に、直言)

(シャッター音)

 

**********

 

その長い日々の幕開けでした。

 

**********

 

日和田) 橋本君、安西君、吉田君、

 遺漏なきよう頼みます。

3人) はっ!

(廊下から検察の動きを見ている、

 優三と寅子)

 

**********

 

<台所>

花江) 直明君、怖かったでしょ。

直明) 僕は平気だよ。でも・・・。

(手帳に書き留めているはる)

花江) お義母様は、何を?

はる) 気が動転している時は、

 記憶が曖昧になるでしょう。

 このことは、絶対忘れないよう

 にしないと。

 

**********

 

(物色される納戸)

日和田) この奥も頼みます。。

男性) はい。

(入り口で見ている優三と寅子)

 

**********

 

(台所へ向かう検察官の日和田)

(手帳を割烹着の中に隠すはる)

 

検察は、何時間もかけて、

家中を捜索し。

 

日和田) では、失敬。

 

書類などを押収していきました。

 

**********

 

(玄関で見送る、

 お尻を押さえた優三)

(座り込む寅子)

寅子) 悔しい。

 何も言えなかった。

 今まで学んだことが、

 何にも出てこなくて。

優三) トラちゃん、

 悔しがるのは後回しだ。

寅子) えっ・・・。

優三) これからつらいことが

 たくさん起こると思う。

 でも一つ救いなのは、

 僕らが法を学んでいることだ。

 その、強みを最大・・・

 最大限にいかして、

 この場を乗り・・・。

(腹を下す音)

優三) 乗り切ることにちゅ・・・

 ちゅっ・・・!

寅子) 優三さん?

(腹を下す音) 

優三) はあはあ・・ごめん。

 僕、昔から緊張すると、

 腹の調子・・・。

(腹を下す音)

優三) すまん! すぐ戻る!

 あっ!

(ドアの開閉音)

寅子) 悔しがるのも泣くのもあと。

(足音)

直道) 寅子! 何があった!

寅子) 遅いよお兄ちゃん!

 

**********

 

(散らかされた部屋を片づける寅子)

直道) 直明も直人もやっと寝た。

はる) 疲れてるのに、ごめんなさいね。

直道) この先は子供らには

 聞かせたくないだろ。

 優三君、始めてくれ。

優三) 今、分かってるのは、

 お父さんが、贈賄の容疑で逮捕

 されたということ、だけです。実は、

 数日前に高井理事が連行されて、

 行内は騒然としていたんです。

直道) 高井さん? 

 俺たちの仲人のか?

 

(回想)

(連行されていく高井)

 

優三) そして、今日・・・。

 

(回想)

優三) 猪爪さん!

直言) 心配しなくていい。

 しなくていいから。

 

優三) 予審が終わるまでに弁護士を

 雇わないといけません。大学の同期

 や心当たりを当たってみます。

花江) 予審て?

寅子) 本格的な裁判の前に

 行われる審判のこと。

花江) 審判? 

 それは弁護士は必要ないの?

寅子) 予審は予審判事のみに

 取り調べを受けるの。

優三) 弁護士は同席もできないし、

 傍聴もできない。予審が終わるまで、

 どんな審判がされるのか、何も分か

 らないんです。

 

予審制度は、現在ではもちろん

廃止されています。

 

直道) 無実の人間はすぐに

 釈放される。朝になったら、

 申し訳なさそうに帰ってくるさ。

 俺には分かる!

優三) だと、いいですね・・・。

(小さく微笑む優三)

 

何日たっても、直言は

帰ってきませんでした。

 

**********

 

(表に、新聞記者)

記者) 猪爪さん! 猪爪さん!

 お話よろしいですか?

記者) 旦那様が涜職に

 手を染めていると、

 ご存じだったんですか?

記者) 猪爪さん!

記者) 猪爪さん!

記者) 出てきていただけませんか。

記者) お話聞かせて

 いただけませんか。

 

 

**********

 

はる) これじゃあ

 外に出られないわね。

記者の声) 猪爪さん!

記者の声) お願いしますよ。

 

直言の逮捕は、

ほんの皮切りに過ぎず・・・。

 

**********

 

(カフェーで新聞を見るよね)

 

世間を大きく揺るがす、大汚職事件。

通称、共亜事件、として、世間を騒が

せていくことになりました。

 

**********

 

共亜紡績など、関係会社の重役、

大蔵省の官僚、現役大臣が、

連日のように、

逮捕されていきました。

その数、16名。

 

共亜紡績の株価が高騰すると

分かって、不正に得た利益が、

政財界にばらまかれたとする、

贈収賄の容疑です。

 

帝都銀行が、株の取り引き実務

を行い、直言は、高井理事らと

共謀して、賄賂を贈ったとされ、

事件の鍵を握る人物として、

新聞紙上をにぎわしました。

 

**********

 

梅子) お願いします。

 猪爪さんの弁護を、

 引き受けていただけませんか。

徹男) 官僚や大臣を逮捕すると

 いうことは、確実に有罪を立証

 できる自信が検察にあるという

 ことだ。

徹太) 共亜事件の被告たちは、

 いわば国民の敵。負けが確定

 してる中、そんなやつらを弁護

 しても。

(うなだれる梅子を、

 陰から見ている光三郞)O

 

**********

 

学生) 親が犯罪者だなんて、

 気の毒にな。

学生) 明律の恥だ。

学生) 早く退学してくれないかな。

 

不況であえぐ国民たちは、

私腹を肥やすブルジョア層、

政治家、官僚への怒りを、

募らせていきました。

 

**********

 

(辛辣な言葉の並ぶ記事を切り 抜き、

 スクラップブックに貼る寅子)

 

直言が拘留されてからずっと、

寅子は大学に行くことができて

いませんでした。

 

**********

 

穂高) 授業の終わりに、

 ちょっといいかな。

 友の身に出来た出来事に、君たち

 が心穏やかではないことは承知し

 ている。しかしまだ、予審中で罪が

 確定したわけではない。法律を学

 ぶ我々は、何事にも影響されず、

 物事を判断しなくてはならない。

 そのためにも、我々は、学び続け

 なければならない。以上だ。

(戸の開閉音)

花岡) 失礼。

(花岡も教室を出る)

 

**********

 

花岡) 先生!

 あの・・・よろしいですか?

 

**********

 

(記者たちが張り付いた、猪爪家)

 

**********

 

(居間に優三)

優三) 弁護人を引き受けて

 くれそうな人は、まだ・・・。

はる) そう。

寅子) お母さんは、お父さんが

 やったと思ってるの?

はる) 信じたいですよ、私だって・・・。

 でも、弁護士が見つからないこの

 状況では、心構えしておかないと、

 いざという時、立ち上がれなくなる。

 

**********

 

世間の声、いつも気丈な

はるのふだんとは違う姿・・・。

気を抜くと、寅子まで、どっぷり、

どす黒いものの中に、沈んで

いきそうです。

 

(米をとぐ手が止まる)

(物音)

花岡) ううっ! うっ・・・。

(首をすくめ、体を硬くして

 警戒する寅子)

(勝手口が開く

寅子) わっ!

花岡) 静かに。

 記者たちに感づかれる。

寅子) 花岡さん? どうやって・・・。

花岡) 裏の家に頼んで入らせて

 もらった。そこから塀を登ったけど、

 落ちてしまってね。

(落下する音)

穂高) ああ~っ! あたたた・・・!

花岡) 大丈夫ですか?

穂高) いたたた・・・。

寅子) 穂高先生!?

穂高) 寅子君、ちょっとよろしいかな。

 あたたたた・・・。

 

**********

 

君のことばかり・・・考えてる場合じゃなく

なってしまったよ~! 事件ですよ、事件。

事件が・・・猪爪家で起きてしまったよ~。

 

そして、緊張するとお腹をこわす優三。な

るほどね、それで試験に落ちているのか。

試験で緊張しないようにするには・・・もう

催眠術しかないんじゃないのでは?(涙)

 

直言さんは無実だと信じているけれど・・・

どうやって無実に持っていくのか。そこが

来週のお話の中心となるんだろうけれど。

 

しっかし法律をテーマにしながら、何とも

興味深く、心を揺さぶる展開を作り上げ

る脚本に感心してしまう。期待しかない。

知らなかったことを知り、それが今にも繋

がっていることに震えながら、もっと知ら

なければと思う。学ぶって・・・楽しい~♪

 

 

<お知らせ>

来週はGWに突入してしまいますので、

いつも以上に記事のアップはいつにな

るやら・・・の状態となってしまいます。

どうか、気長にお待ちくださいませ~。

 

 

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