「ブギウギ」 第21回
第5週「ほんまの家族や」
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タカ) さっき、お焼香するとこ、
のぞいとった女の人おったやろ。
髪を、こないして丸めて。
あれがキヌさんや。
あんたを産んだ人や。
キヌさん・・・今は隣の村の、西野
さんというお百姓に嫁いどる。
菊三郎さんの法事だけは、顔出
させてもろうとるみたいやけど、
白壁は、キヌさんをええように
思うてないけん。今のスズ子に
こんなん言うんは酷やけど、
な~んも知らなんだことにし
てくれん?
スズ子) 知らん・・・。
ワテ・・・知らん。
タカ) スズ子・・・。
(家の中から六郎が見ている)
(駆け出すスズ子)
タカ) スズ子!
**********
スズ子) いや~っ!
**********
(月明かりのこぼれる
松林にスズ子)
**********
ゆたか) 誰!?
(いがぐり頭につんつるてんの着物、
棒きれを手に、スズ子を見据えた
男の子)
キヌ) ゆたか! ゆたか!
福田さんのとこに、お使い行って・・・。
(スズ子とキヌの目が合う)
(キヌに手を引かれた幼い男の子)
**********
(囲炉裏端に座ったスズ子)
キヌ) お水、飲みまい。
(かまどの火加減を見るキヌ)
スズ子) 教えて・・・ください。
何でもええから、教えて・・・。
キヌ) どうしたらええのんか・・・
分からなんだんよ。
あんたが、おなかにおって、
白壁の家も、出ていけ言われて、
実家からも、追い出されて・・・。
(回想・20年前)
ツヤ) キヌ。
(お腹の大きな2人)
キヌ) ツヤちゃん、帰っとったん。
ツヤ) うちんくで・・・。
キヌ) え・・・。
ツヤ) うちんくで一緒に産んだらええ。
(回想・20年前)
ツヤ) この子は、ワテが育てたる。
一人も二人も一緒やけん。
毎年一度は連れて帰ってくる。
そん時は思いっきり抱いたって。
ほんで、あんたが育てられる思うた
ら、そん時はすぐにこの子を返す。
今のあんたには・・・無理や。
**********
(囲炉裏端で遠い目をしたスズ子)
(回想)
ツヤ) あの子だけは
絶対死なせたらあかんのや。
顔向けできん。
キヌ) ツヤちゃんには、
感謝しとるんよ。
あのままじゃったら、あんたも、
私も、生きてなかったかもしれん。
(土間に座ったキヌ)
キヌ) あんたが、キヌちゃんとこで
元気にしとる思うと、ウチも何とか
頑張れた。会えるんは、年に一度
じゃったけど、あんたを、だっこした
ら、ホンマに、生きる力が湧いたわ。
(スズ子の背中を見つめるキヌ)
キヌ) こなん、立派になって・・・。
(手拭いで涙を拭くキヌ)
スズ子) 覚えて・・・へんわ。(涙)
キヌ) こんまい頃やったから。
それに、ツヤちゃん、こっちに帰っ
てこんようになってもうてたし。
スズ子) な~んも、知らん。
男の子) 眠たい。
キヌ) あっ。
お昼寝しよか。よっ!
(男の子を抱くキヌ)
キヌ) ♪「れんげ摘もか
たんぽぽ摘もか
今年のれんげ よう咲いた」
(回想)
ツヤ) ♪「耳に鉢巻き
スッチョチョンのチョン」
キヌ) ♪「もひとつまわして
スッチョチョンのチョン」
(スズ子の頬に、大粒の涙)
キヌ) すぐ、寝てしまうんよ。
あっ、そうや。あんたに、
あげたいもんがあったんよ。
ちょっと、待っとって。
(奥へ行くキヌ)
(涙まみれの顔で、
フラフラ立ち上がるスズ子)
**********
(虚ろな目で、家を出るスズ子)
(お使いから帰ってきた男の子が、
スズ子を見る)
ゆたか) 許さんけん。
お母ちゃんのこと、
悪う言うたら許さんけん。
キヌ) スズ子さん! 待って!
これ、もろうてくれん?
(包みの中に、金の懐中時計)
キヌ) 菊三郎さんの形見や。
がいに高いもんらしゅうて、
もしもの時、何か困ったことが
あったら、金にでもせえ言うて
くれたんじゃけど・・・。ずっと、
あんたにあげたい思うとったんよ。
もしも、何か、困ったことがあったら、
お金にでも、何でもして。
(スズ子の手を取るキヌ)
キヌ) ウチ、アホやから、こんなこと
ぐらいしか考えられんけん・・・。
あんたが、どれだけ驚いて、
傷ついたんか、よう考えもせず、
ベラベラ話しして・・・堪忍な。
ほんだら・・・。
(スズ子の手に時計を握らせ、
その手を両手で包むキヌ)
(手を離し、家に向かって歩き出す)
ゆたか) 誰?
キヌ) うん・・・。
(涙をこらえるキヌ)
(懐中時計を掴み、道を行くスズ子)
**********
タカ叔母さんがあっという間に話してしま
ったことにビックリ! そこはおばあちゃん
が説明するのかと思ったよ。あの流れで
そんな勢いで言わなくてもいいんじゃ・・・。
とはいえ、短い間に的確な情報がもたら
された(苦笑)おかげで、実母の家を見に
行くスズ子。まあ、知ってしまったらそうな
るわな。知ってしまえば、もっと知りたくな
るのが人情よね。子供の頃には会ってい
た話をされても、覚えてないし~だったと
ころに、知っている子守唄が・・・。嘘だと
思いたかったのに、子守唄が駄目押しに。
何となく見えてきた実母の事情も切ない
けれど、突然知らされたスズ子の気持ち
もめっちゃ分かるしで、もらい泣きした朝。
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