「ブギウギ」第11回~第3週「桃色争議や!」 | 日々のダダ漏れ

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「ブギウギ」 第11回

第3週「桃色争議や!」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

昭和8年(1933)

 

スズ子が入団してから6年。

梅丸少女歌劇団は、

関西では押しも押されもせぬ、

人気劇団となりました。

 

娘役のトップは、大和礼子。

男役のトップは、橘アオイです。

 

リリー白川、桜庭和希、

そして、福来スズ子の、

同期3人も頑張っていますが、

スズ子はまだまだ、脇役です。

 

公演は全て単独公演となり、

回数も増えました。

稽古と本番で、

劇団は今、大忙しです。

 

**********

 

スズ子) 何回目や、忘れんの。

 しっかりし! 一人のミスは、

 全員のミスや。舞台は一人で

 作るもんちゃうで。

2人) はい、すんません。

橘) 恥ずかし。ウチあんな

 言い方してたんか?

スズ子) ええか? あんたら、

 ワテが教育係でラッキー

 なんやで。橘さんやったら、

 殺されてるで。

リリー) ウチらなんか毎日

 泣いてたわ。

スズ子・リリー) なあ。

橘) 余計なこと言わんでええ。

スズ子) すんません。

新人) 失礼しました。

新人) 失礼しました。

リリー) そしたらウチは、お先に

 失礼しますよってに。

スズ子) 何やまた男かいな。

リリー) この花束もろてくで。

 彼氏にプレゼントや。

 ほなね~さいなら。

スズ子) ようやるわ。

 今度の男は造り酒屋の、

 御曹司らしいで。

和希) 興味ないわ。

スズ子) 男はあないなおなごが

 ええんかな。(リリーのまねで)

 ほなね~さいなら。うふっ!

 ・・・って、オエッや。

 

**********

 

後輩の秋山美月は、

花咲少女歌劇団から移ってきた、

期待の若手で、先輩を押しのけ、

男役として大人気になっていました。

 

林) おうお疲れ!

 明日も3公演頼むで。

 何やどないしてん?

 辛気くさい顔並べて。

スズ子) あっあっ・・・

 何でもあらしまへん。

 みんな、頑張っていこな。

女性) はい。

スズ子) 秋山の言い草、

 なんとかならんやろか。

和希) 花咲から移ってきたいうて、

 ちょっとこっちのことバカにしてる

 んちゃう?

スズ子) なあ・・・! 何か甘いもん

 でも食べていかへん? 疲れたわ。

和希) ええわ。ごめん。

 お疲れさまでした。

女性) お疲れ。

橘) 桜庭も悩んでんねやろ。

 秋山とは男役同士やしな。

 ウチもうかうかしてられんわ。

 

**********

 

<はな湯>

ツヤ) お帰り。楽しかったで。

スズ子) ありがとう。

 これ、今月分や。

ツヤ) おおきに。

 せやけど無理せんといてや。

 月給の半分も。

スズ子) ええねん。

 洋食屋でライスカレー食べる

 くらいしか使わへんし。

ツヤ) おおきに。

六郎) あっ、姉やんお帰り。

スズ子) ただいま。

 何や、また新しい帽子かいな。

六郎) ええやろ? またゴンベエ

 さんに作ってもろたんやで。

スズ子) あっは!

 ホンマうまいなあ。

 何の仕事してたんかな?

ゴンベエ) 何でしょうかいな。

 六郎君よう働くから、

 ワシの仕事のうなってまうわ。

 はよう学校行ってえな。

六郎) 学校好かんねん。

 みんなワイをバカにしよるし、

 風呂屋が楽しいねん。

(カメの形をした帽子をかぶり、

 カメと遊ぶ六郎)

スズ子) なあ、お母ちゃん。

ツヤ) うん?

スズ子) ワテ、ホンマによかった?

ツヤ) 何で? ホンマや。

スズ子) せやかて、ワテ、リリー

 みたいな、かわいげもないし・・・。

ツヤ) あんた、

 いっちゃんかわいいで!

スズ子) そらお母ちゃんやからや。

 ワテ、これから、どうやって自分を

 売っていけばええんか、悩んでん

 ねん。

ツヤ) ええがな! 

 売りはその笑顔で。あかんの?

スズ子) (せき払い)

 皆さん、ご苦労さんでございます。

 梅丸少女歌劇団、福来スズ子で

 ございます。だっははははは!

梅吉) よっ、福来スズ子!

 はっはっはっはっは!

スズ子) お客さん誰も

 ええ言わへんがな。

ツヤ) おかしいな。

梅吉) ちゃうちゃうちゃうちゃう!

 こいつらに見る目ぇがないだけや!

(笑い声)

 

**********

 

<洋食屋>

スズ子) う~ん・・・ライスカレー、

 ホンマにおいしいわ。

リリー) あんた毎日ライスカレー

 やん。よう飽きへんな。

スズ子) 毎日ちゃうわ。まだ2週間や。

 ワテ、食べまくって、小太りな娘役に

 なったろかな。あんたみたいなレディ

 ーのふり、気色悪うてでけへんし。

リリー) アホ! 

 客と男を魅了する技や。

スズ子) ワテらも何かええ技、

 欲しいなあ。

和希) そやなあ。

リリー) 技はこの目ぇや。この

 目つきに、男はいかれてまうねん。

 ハットは~ん、コックさ~ん、

 何か、デザートのおまけ、ないん?

(ウィンクをする)

ハット) あ・・・あるある!

コック) あるあるあるある! あるで!

リリー) ホンマ?

コック) なんぼでもあるで。

リリー) うれしい~。

 なあ、言うたとおりやろ?

スズ子) 気色悪ぅ・・・。

リリー) そやからあかんねん。

 一皮むけへんねんあんたは。

スズ子) すぐでけるわ、そんな目ぇ!

リリー) ええ?

スズ子) (せき払い)

(隣の客にウィンクするスズ子)

(吹き出す男性客)

男性客) 何やねんなねえちゃん!

スズ子) 何やねん!

 

**********

 

このころ、昭和4年の世界恐慌に

端を発した、慢性的な不況により、

労働者の待遇改善を求める運動が、

起こっていました。

 

梅丸株式会社も、

その流れの中にあり、

大和は、新たな一手を

模索していました。

 

**********

 

<稽古場>

林) はい、次回公演の詳細や。

 次もメインは、「四季の宴」でいくで。

 ただ、今回は大和に演出をしてもらう。

スズ子) ええ~!

林) なんぼ人気あるいうても、繰り返し

 とったらいつかは飽きられる。大和は、

 以前から演出したいいう希望があったし、

 今回は任せることにした! 大和からも

 ひと言言うたり。

大和) 演出は、私の目標の一つでも

 ありました。今までの「四季の宴」の

 よさを踏襲しながら、新しいものが

 できたらと思います。先輩も、後輩も、

 分け隔てなく起用したいと思います

 ので、皆さん、よろしくお願いします。

一同) よろしくお願いします!

 

**********

 

大和さん演出の舞台、

ワテは、なんとか大きい役で

出たいと、心から思うた!

 

大和) 福来さんもっと指先まで

 神経届かせて!

スズ子) はい!

♪(間違えたピアノの音)

大和) 股野さん、

 伴奏しっかりやってください。

 集中力が切れちゃいます。

股野) 申し訳ない・・・。

秋山) はい!

 私もよろしいでしょうか。

大和) 何? 秋山さん。

秋山) 桜庭さんに言わせていただ

 きたいんですけど、もう少しテンポ

 上げられませんか?

 ちょっと遅れてますよね。

和希) まだ稽古始まった

 ばっかりやろ。

秋山) 少なくともウチらよりは

 ちゃんとやってもらわな困ります。

和希) あんた、

 そういう言い方がやな・・・。

大和) やめて!

 私もそう感じたわ。

 桜庭さんちょっと重いかな。

 じゃあもう一度。

一同) はい。

 

**********

 

<更衣室>

リリー・スズ子) はあ~!

スズ子) しんどっ! ごっつい

 気合いやったな、大和さん。

リリー) なあ。

スズ子) 和希ちゃん。

和希) え? あ・・・何?

スズ子) このあと、

 一緒に練習せえへん?

和希) 今日は、帰るわ。

リリー) 苦労すんで、あの子。

 プライド高いしな。

 ほな、ウチもデート行こ。

 さいなら。

 

**********

 

(稽古場に、橘と大和)

橘) ちょっとやりすぎとちゃうか?

 先輩後輩関係ないのも分かるけど、

 まとまるもんもまとまらんで。

大和) それでバラバラになるよう

 じゃ駄目。私は、劇団を一段上に

 上げたいの。

橘) ついてこられへん子も

 おるんちゃうか?

大和) 絶対にみんなを

 ついてこさせるわ。

橘) 何や!

スズ子) あ・・・すんません。

 帰ります!

大和) 練習しに来たんでしょ?

 私たちももう帰るから。

 とにかくそういうことだから、

 今回はこのやり方でいくわ。

橘) 続きはまた今度や。

(立ち去る橘)

スズ子) お疲れさまでした!

(大和を見るスズ子)

スズ子) よろしいですか?

大和) いいわよ。

 練習が一番大事なんだから。

 焦っちゃ駄目よ。

スズ子) え・・・?

大和) 自分の、個性みたいなもの

 はね、いつか必ず見つかるから。

 続けていれば。

スズ子) えっ、何で・・・?

大和) でも、続けることが

 一番大変なんだけどね。

 お疲れ。

スズ子) お疲れさまでした!

(ピシッとお辞儀をする)

(顔を上げるスズ子)

スズ子) 頑張ろ・・・。

 

**********

 

スズ子は本当に小さい鈴子がそのまま

大きくなったような感じ。リリーもキャラ

的にはこんな感じになるかもね~って。

ただ和希だけはちょっと違うイメージ?

見ていくうちに慣れていくんだろうけど。

 

いまだ自分の個性、売りが見つからな

ず、焦るスズ子に言葉をかける大和。

 

自分の、個性みたいなものはね、

いつか必ず見つかるから。


続けていれば。
でも、続けることが
一番大変なんだけどね。

 

本当に、続けることが一番大変だよね。

最低限、続けてこそ、見えてくるのかも。

 

 

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