「カムカムエヴリバディ」第88回~いとしいおなごを泣かす者は真の侍にあらず | 日々のダダ漏れ

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カムカムエヴリバディ 第88回
第18週「1992-1993」
いとしいおなごを泣かす者は真の侍にあらず

 

 

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ひなた) 一秒でも長く、

 文ちゃんと一緒にいたい。

 文ちゃんと暮らしたい。

五十嵐) 俺は・・・。

 今はまだ、結婚できない。

 大部屋のままじゃ駄目なんだ。

ひなた) はあ・・・じゃあ、

 あれは何やったん?

 

(回想)

五十嵐) 拙者、家禄も僅か。

 されど・・・。

 ついてきてくれるか。

 

ひなた) お金がなくても、

 仕事がなくても、

 私を幸せにする。

 そやからついてきてほしいて。

 ハハッ、私、平気やで。

 お金なんかなくても、

 仕事なんかなくても、

 文ちゃんといられたら

 それだけで・・・。

五十嵐) ひなた。

 分かってほしい。

 俺は侍でいたいんだ。

 

**********

 

<大月家>

(ひなたがそうめんを食べている

 横で、テレビを叩く桃太郎)

ひなた) やかましいなあ。

 何なん? さっきから。

桃太郎) そうかてテレビが・・・。

(テレビを叩く音)

るい) どいてみ。

(映りの悪いテレビを叩くるい)

桃太郎) あっ! 来た!

テレビ) 「ワンナウト一塁で・・・」。

桃太郎) えっ・・・! 

るい) あれ?

桃太郎) 早う。

(テレビを叩くるい)

ひなた) もうやかましいて。

(とどめの一発)

 

**********

 

(修理をする、あかにしの吉之丞)

吉之丞) よいしょ。

桃太郎) 直った!

 よっしゃよっしゃ、来た来た。

(テレビにかぶりつきの桃太郎)

桃太郎) まだ星陵負けてる!

るい) ありがとう吉之丞君。

吉之丞) いえ。

ひなた) すごいやん吉之丞。

吉之丞) 何が?

ひなた) あんた、こないな特技が

 あったんやなあ。

吉之丞) 特技て。職業や。

錠一郎) まあまあまあ、

 すいかでも食べ、ほら。

吉之丞) すんません。呼ばれます。

るい) 回転焼きも食べるでしょ?

吉之丞) ありがとうおばちゃん。

るい) お盆やのに来てもろて

 助かったわあ。

ひなた) てっきりケチエモンが

 来る思てたわ。

錠一郎) 吉右衛門さんや。

お父ちゃん、ぎっくり腰でな。

錠一郎) えっ、大丈夫なん?

吉之丞) 昔、ええ年して、チャンバラし

 て腰痛めてから、癖になってしもてる

 て、おばあちゃんに笑われてたわ。

(るいの顔を見る錠一郎)

るい) 吉之丞君。これ、お父さんに

 お見舞い、持ってってね。

吉之丞) いや、おばちゃん、

 これはちょっと多すぎるて。

るい) ええから。

吉之丞) え・・・。

小夜子) こんにちは。

るい) あら、小夜ちゃん、

 いらっしゃい。

ひなた) 小夜ちゃん。

小夜子) ひなちゃん。

 おばちゃん、あんこだけ

 売ってもろていい?

るい) ええよ。おはぎ作んの?

小夜子) うん。

 おばあちゃんにお供え。

るい) それじゃあ上がって。

小夜子) ありがとう。

 お邪魔します。

錠一郎) ほら小夜ちゃんも、

 すいか食べ。

小夜子) ありがとう。

ひなた) どうぞ。

小夜子) あれ? 赤螺君。

吉之丞) おう。藤井、久しぶりやな。

小夜子) 家の仕事してるんや?

吉之丞) いっぺん就職したけどな。

小夜子) あ~うちのクーラーも

 調子悪いんえ。

吉之丞) 見に行ったろか?

小夜子) ホンマ? お母さん喜ぶわ。

桃太郎) うそやろ!?

 えっ・・・ツーアウト三塁やで!?

 9回表やで!? 敬遠はないやろ!

小夜子) 桃ちゃんどないしたん?

桃太郎) どないもこないも・・・

 うわっ! 小夜ちゃん!

小夜子) えっ。

桃太郎) えっいつの間に!?

ひなた) 今頃何言うてんの桃。

小夜子) 甲子園、どないかしたん?

桃太郎) あ・・・松井がずっと

 敬遠されてるんや。

小夜子) ええ?

桃太郎) 5打席連続やで。

ひなた) 何でそんなことするん?

桃太郎) 打たれたら困るからに

 決まってるやろ。

錠一郎) 松井君て、高3やろ?

桃太郎) うん。

るい) かわいそうやねえ。

 最後の夏やのに。

小夜子) けど、明徳の子かて

 かわいそうやわ。

 最後の夏にこんな・・・。

吉之丞) ピッチャーかて、

 勝負したいよなあ。

テレビ) 「胸のうちはいかに・・・」。

 

(ひなたの妄想)

(バッターボックスにひなた)

ひなた) 私、一秒でも長く、

 文ちゃんと一緒にいたい。

(ピッチャー五十嵐)

男性) ボール。

ひなた) 文ちゃんと暮らしたい。

男性) ボール。ボール。

 ボール。フォアボール。

ひなた) 文ちゃん。

 何で私のこと敬遠すんの・・・。

 

**********

 

(ひなたの手元に、

 普通預金と定期預金の通帳)

ひなた) 私かて、ちょっとずつ

 貯めてるんやで。文ちゃん・・・。

 

**********

 

(夜の空き地で素振りをする桃太郎)

 

(回想)

小夜子) 明徳の子かて

 かわいそうやわ。

 最後の夏にこんな・・・。

 

桃太郎の心の声) かわいそうやわと

 君が言ったから、8月16日は・・・

 8月16日は、あ~小夜ちゃん、

 好きや~! 記念日。

 

**********

 

<撮影所>

一恵) ひなちゃん、おはよう。

ひなた) あれいっちゃんおはよう。

 今日「水無月ぼたん」の

 撮影やったっけ?

一恵) ううん。

 今日は養成所のお稽古。

ひなた) へえ~。

 もうすっかり大先生やなあ。

一恵) やめてえな。

 榊原さん。おはようございます。

榊原) ああ・・・。

ひなた) これ、会報出来ました。

榊原) ああ、ありがとう。

(虚ろな目で去っていく榊原)

ひなた) どないしたんやろ。

一恵) 何やろ?

ひなた) うん?

(休憩所のテレビに人だかり)

ひなた) 甲子園やろか。

テレビ・凛太朗) 「9年前、『破天荒将軍』

 にゲスト出演していただいた時が、

 最初です」。

ひなた) えっ・・・。

(「星川凛太朗 美咲すみれ

 アツアツ結婚会見!!」の見だし」

テレビ・記者) 「それから交際を

 続けてたんですか?」。

テレビ・凛太朗) 「いえ・・・」。

テレビ・すみれ) 「私が主演する、

 『茶道家 水無月ぼたんの事件簿』に

 ゲストで出ていただいて、久しぶりに

 お会いしたんです」。

テレビ・記者) 「お~。

 めちゃくちゃ普通ですね」。

テレビ・記者) 「もうちょっと、破天荒な

 エピソードありませんかね?」

テレビ・凛太朗) 「アハハッ、

 そんなこと言われてもねえ。

 ハッハッハッハッハッ」。

(中庭で放心状態の榊原)

(すみれの左手に輝く結婚指輪)

(画面を見つめていたひなたが

 目をそらす)

(落ち武者姿の五十嵐もテレビを

 見ている)

(ひなたと目が合い、

 去って行く五十嵐)

 

**********

 

(開場前のお化け屋敷に入る五十嵐)

五十嵐) うおっ!

虚無蔵) 落ち武者の霊が

 腰を抜かしてどうする。

五十嵐) 虚無蔵さん・・・。

 扮装はしないんですか?

虚無蔵) 拙者は扮装せずとも暗闇に

 潜んで現れればよいと言われておる。

五十嵐) あ・・・そのままでも、

 怖いからですかね。

 だから怖いですって。

虚無蔵) 近頃道場に姿を見せぬな。

 鍛錬は1日怠れば1日分、

 3日怠れば3日分。

 それまで身につけたものを失う。

 日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ

 機会に備えよ。

五十嵐) いつ来るとも分からないっ

 て・・・。永遠に来ないかもしれない。

 そういうことですよね?

虚無蔵) いかにも。

五十嵐) もう7年ですよ?「妖術七変化」

 に、伊織の役で出てからもう7年。いま

 だに、あれ以上の役をもらったことがあ

 りません。ドラマやステージでただ斬ら

 れて死んだり、時代劇の扮装して道案

 内したり、落ち武者の格好して、カップ

 ルや親子連れをキャ~キャ~言わせ

 たり。こんなのいつまで続くんですか?

虚無蔵) 拙者は40年、

 斬られ続けておる。

五十嵐) 俺には理解できません。

 虚無蔵さんだって、一度は強い

 ライトを浴びたんじゃないですか。

 俺なんかよりもっと強いライトを。

 そこから、30年近くでしょ?

 何で耐えられるんですか?

 こんな屈辱に。

虚無蔵) 文四郎。

 傘張り浪人とて、

 刀を携えておる限りは侍だ。

 あべこべにいくら刀を振り回し

 ておっても、いとしいおなごを

 泣かす者は真の侍にあらず。

 おひなを泣かすな。

 泣かせたらその時は・・・。

(刀に手をかける虚無蔵)

(五十嵐を見据え静かに去って行く)

 

**********

 

ラジオ) 「大会11日目の3試合、

 県立岐阜商業対、愛知の東邦」。

(大月の店先に配達途中の森岡)

森岡) 来年は、ももたろさんの

 高校も出られたらええなあ。

錠一郎) そうですねえ。

森岡) 今日も部活か?

錠一郎) ええ。盆休み以外は毎日。

森岡) はあ~大したもんやなあ!

るい) ただいま~。

錠一郎) ああお帰り。

るい) よかったわあ。

 牛肉、安うなってて。

森岡) うわっ、えらい豪勢やな。

錠一郎) ああ、桃太郎の

 誕生日なんです。

森岡) へえ~!

るい) 森岡さん、後でビール

 1ケース、届けてくれはる?

森岡) えっ、誰が飲むんや。

錠一郎) あっ、今日、

 五十嵐君が来るんです。

森岡) 五十嵐君・・・?

 あっ、ひなたちゃんの彼氏か!

るい) そうです。

森岡) 弟の誕生祝に来るやなんて、

 これはもういよいよ! 近々やなあ!

錠一郎) いや~まあ、

 どうですかねえ。

森岡) いやそうや。

錠一郎) アッハハッ。

 

**********

 

(誰もいない休憩所で

 スポーツ新聞を見る五十嵐)

ラジオ) 「甲子園球場で行われている

 全国高校野球11日目の今日は、

 3回戦3試合が行われ、3校が

 ベスト8に名乗りを上げました。

 第1試合の奈良の天理高校対、

 山梨の東海大甲府高校は、

 7対4で天理高校が勝ちました」。

(7年前左近を演じた武藤蘭丸が、

 年末時代劇、主演決定の記事)

(左近役の武藤蘭丸を回想)

(お化け屋敷で

 落ち武者の自分を回想)

(新聞を握る五十嵐)

 

**********

 

<廊下>

男性) お疲れさまでした。

すみれ) お疲れさまでした。

一恵) お疲れさまでした。

凛太朗) すみれ。

すみれ) ああ凛太朗。

 そっちももう撮影終わったの?

凛太朗) うん。迎えに来たよ。

すみれ) あら、うれしい。

凛太朗) あっ、一恵ちゃん。今日も、

 すみれの茶道指導、ありがとう。

一恵) とんでもない。

すみれ) じゃあね。また次の撮影で。

一恵) お疲れさまでした。

すみれ) お疲れさま。

 ありがとう。

 あっ、お疲れさま。

榊原) お疲れさまでした。

(見送る榊原)

(そっと見ている一恵)

 

**********

 

ひなた) ごめん文ちゃん。

 遅なってしもた。あれ?

 文ちゃ~ん?

(スポーツ新聞だけが残された休憩所)

 

**********

 

なるほど・・・ひなたは五十嵐と愛の直球勝負

がしたかったのに、敬遠されてしまったのねw

 

じゃあ、あれは何やったん?

お金がなくても、仕事がなくても、
私を幸せにする。
そやからついてきてほしいて。
ハハッ、私、平気やで。
お金なんかなくても、

仕事なんかなくても、
文ちゃんといられたらそれだけで・・・。

 

お金がなくても、仕事がなくても、幸せそうな

夫婦(るい&ジョー)をずっと見てるもんね~。

これが働かない夫に文句たらたらの母親だっ

たら、ひなたは会社勤めの人を望んだかもね。

良くも悪くも、よかれと思う親の思いは子に伝

わり、それを受けてまた、よかれと思った思い

はその子の子供に伝わっていく。「よかれ」と

思うことは、もしかしたら、真逆なことになるこ

ともあるかもしれない。親と子は、似ていても、

違う人間だからね~愛情が絡むだけに、その

違いを認められなかったりするから難しい・・・。

 

ひなた。分かってほしい。
俺は侍でいたいんだ。

 

侍って何~~!? と問い詰めたいよ五十嵐。

そう思っていたら、虚無さんが言ってくれた!

 

文四郎。傘張り浪人とて、
刀を携えておる限りは侍だ。
あべこべにいくら刀を振り回し

ておっても、いとしいおなごを

泣かす者は真の侍にあらず。
おひなを泣かすな。
泣かせたらその時は・・・。

 

んだんだんだ~! おひなを泣かせちゃ駄目。

ひなたこそが、文ちゃんの光なんだからあ~。

さ~て三代目はどんなキュンとなるのか・・・♪

 

 

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