「カムカムエヴリバディ」第3回~安子14歳の出会い | 日々のダダ漏れ

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カムカムエヴリバディ 第3回
第1週「1925-1939」
安子14歳の出会い

 

 

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安子) こんにちは。

(たちばなの家紋の入った風呂敷

 包みを手に、商店街を行く安子)

女性) あっ、安子ちゃん、こんにちは。

安子) こんにちは。

 

**********

 

<「あかにし」の入り口>

安子) ごめんくださ~い。たちばなです。

 ご注文の品お届けにあがりました。

 

**********

 

安子) はい。

(三段重ねの重箱)

吉兵衛) あ~ハハハハハッ。

清子) うちとこは3人きりやのに、

 こないにぎょうさん?

吉兵衛) ケチくせえことばあ言うな。

 さあ、吉右衛門、かしわ餅じゃあ、

 なんぼでも食え。

吉右衛門) お父ちゃん、お母ちゃん、

 ありがとうございます。是非、この

 かしわ餅、隣近所の皆さんにも、

 食べてもらおおえ。

吉兵衛) 何でじゃ、吉右衛門。

 おめえのために作らせたんでえ。

吉右衛門) よう分かっとります。

 しゃあけど僕は、元気に育ちょうる

 いうことを、町の皆さんにも知って

 もらいてえんじゃ。

吉兵衛) 吉右衛門・・・

 おめえという子は・・・。

 

高等小学校を卒業した安子は、

家業の手伝いをしています。

 

**********

 

<たちばな>

安子) ただいま帰りました。

きぬ) お帰り。

安子) きぬちゃん。

 お店番してくりょうったん。

きぬ) おばちゃんが、

 買い物行く間見といて言うて。

安子) わりいなあ。

きぬ) おだんごもらえるだけ

 豆腐屋の店番よりええわ。

安子) フフフフッ。

 何ゅう読みょん?

(「お嬢様の髪型が載った婦人雑誌)

安子) わあ~すてき!

きぬ) 安子ちゃんかけてみたら?

 パーマネント。

安子) え~そんな・・・。

きぬ) ハハハッ。

 恥ずかしがるこたあねえが。

 きっと似合うで。

安子) え~。

 

安子は、甘いお菓子や、おしゃれが

好きな、ごく普通の、女の子でした。

 

**********

 

<橘家>

(饅頭を食べながら、ラジオを

 聞いている杵太郎とひさ)

ラジオ) 「あんたがまんじゅうが怖いっ

 ちゅうさかい皆ない銭持ち寄って・・・

 まんじゅう買うてきましたんやないか

 いな。ええ?それをあんたまんじゅう

 皆食うてしもうてからにホンマに。

 あんたのホンマに怖いもんは何だん

 ねん」。「はい。今度は、熱~いお茶

 が1杯、怖い」。

(笑い声)

ひさ) 私もあちいお茶がこええわ。

杵太郎) ああわしもわしもわしも。

小しず) はいはいただいま。

金太) わしは、寝らあ。

小しず) あっ、はいじゃあ

 ちょっと、お布団・・・。

金太) いや、ええええ。うん。

 ほんならおやすみ。

杵太郎) は~いおやすみ。

安子) おやすみなさい。

金太) おやすみ~。

(金太の笑い声)

安子) なあお母さん。

小しず) うん?

安子) パーマネントかけてええ?

小しず) え~?

安子) なあええじゃろ?

 お母さんから、お父さんに言うて。

 お願い!

小しず) そんなら、機嫌のええ時ゅう

 ねろうて言うてみょうか。

安子) 本当? 絶対よ。約束。

小しず) はいはい。

安子) フフフフッ。

ラジオ) 「ニュースを申し上げます。11日

 午前2時半ごろ、満蒙国境ノモンハン

 付近において、外蒙古兵、およそ100名

 が越境。不法にも、満州国軍警備隊に、

 射撃を加えました」。

安子) 何じゃあ言よん?

杵太郎) 満州で、戦闘じゃあて。

安子) えっ・・・。

 

日中戦争のさなか、満州国と

モンゴルの境界線を巡って、

日本軍とソ連軍が衝突しました。

 

**********

 

その後しばらくして、

パーマネントが禁止となりました。

 

(神社に安子)

(和菓子をお供えする安子)

 

なぜ戦争が激しくなると、

パーマネントがかけられないのか、

安子には、よく分かりませんでした。

 

安子) はようパーマネントが

 かけられる日が来ますように。

(お参りし、一礼する安子)

 

**********

 

男性) 1、2!

一同) 1、2、3、4!

(野球のユニフォームを来た集団が来る)

男性) 1、2!

一同) 1、2、3、4!

勇) あんこ!

安子) 勇ちゃん。

勇) 久しぶりじゃなあ、あんこ。

安子) や す こ。

勇) もうすぐ、地方予選じゃあ。

 あんころ餅ゅう持って、応援にけえよ。

安子) 誰があんたの応援なんか。

勇) 見とけえ。ぜってえ甲子園行ったる!

 

小学校で同級生だった勇は、中学に

進学し、全国中等学校優勝野球大会

出場を目指しています。今で言う、

高校野球の全国大会です。野球少年

たちの夢は、甲子園に出場すること。

そして、ゆくゆくは、六大学野球で、

活躍することでした。

 

安子には、これといって、夢と呼べ

るものはありません。安子はただ、

大好きな町で、大好きな人たちと

暮らす日々が、いつまでも続けば

いいと、思っていました。

 

(岡山城の見える川のほとりを歩く安子)

 

**********

 

<夏の朝>

ラジオ) 「よ~い始め!」。

♪(旧ラジオ体操第一」)

(商店街に整列し、ラジオの音に合わせ、

 体操をする各店舗の人々)

(正面の台の上には、町内会長でもある

 荒物屋の吉兵衛)

(安子もきぬも、基本通りきっちり身体を

 動かしている)

 

**********

 

(わらび餅や水ようかんが並んだたちばな)

安子) おばあちゃん。

ひさ) ああ?

安子) スイカ切ってあるから食べてこられえ。

ひさ) ヘヘヘッ、そうか。ほんなら。

(奥へ行くひさ)

(陳列ケースの中の、もなかや栗饅頭や 

 団子を、ニコニコ眺める安子)

安子) いらっしゃいませ。

稔) あっ。はあ・・・。

(扇風機を入り口に向ける安子)

安子) どうぞ、涼んでください。

稔) あ・・・すんません。

安子) あちいですねえ。

稔) いや~まったくです。

(旅行鞄を手に、学生帽を被った青年)

安子) お使いものですか?

稔) いや、帰省してきたところなんじゃ

 けど、慌てて汽車に乗ったもんじゃか

 ら、土産を買いそびれてしもうて。

安子) ご家族にお土産ですね。

稔) あ~何がええじゃろう。

安子) そうですねえ。このところは、

 わらび餅がよう出ます。

稔) ああ、涼しげでええですね。

安子) しゃあけど私は、

 おばぎがええ思います!

稔) おう・・・。

安子) あっ、すんません・・・。

稔) フッ、そねんおいしいんですか。

安子) はい!

 うちのあんこは絶品なんです。

 小せえ時からず~っと

 食びょって飽きんのんじゃから、

 間違いありません。

稔) そんならその・・・

 おはぎゅう、もらおうかな。

安子) ハハハ・・・はい。

 なんぼ包みましょう。

稔) あ~20あれば足るかな。

安子) まあぎょうさん。

 ありがとうございます。

稔) おはぎ言うんですね。

 ぼた餅かと思いよった。

安子) 春のお彼岸の頃は、ぼた餅

 言うお店もある思いますけど、うち

 は年中おはぎ言うてます。

稔) 君はこの店の?

安子) はい、娘です。

稔) そう。

安子) 口のわりい友達からは、

 あんこあんこって、

 からかわりょうります。 

 あっ、フフフ・・・私・・・

 安子っていう名前なんです。

(紙に漢字で「安子」と書く)

稔) ああ・・・なるほど。

安子) フフフッ。

 はい。お待たせしました。

稔) ああありがとう。え~っと・・・。

安子) 1円60銭です。

稔) じゃあ、はい。

安子) はい、ありがとうございます。

稔) それじゃ。

安子) ありがとうございました。

(笑顔で青年を見送る安子)

 

**********

 

<居間>

ラジオ) 「全国中等学校優勝野球大会

 決勝戦。海草中学対下関商業の試合

 は、第7回の裏、下関商業の攻撃です。

 準決勝でノーヒットノーランを達成した、

 海草中学の、嶋清一投手。この決勝

 戦も、依然ノーヒットに抑えております」。

(小しずに教わりながら、

 浴衣を縫っている安子)

ラジオ) 「怪腕嶋投手、どこまでノーヒット

 に抑えるのか。バッターボックスは、

 4番の打者、友浦君。一塁ランナーは

 フォアボールを選んだ、森山君です」。

 

**********

 

(工場で、菓子を作る金太と職人たち)

 

ラジオは爆発的に普及し、

今は橘家でも、居間と工場に、

一つずつあります。

 

ラジオ) 「アウト!」。

一同) お~!

金太) 嶋清一君見事な投球じゃな。

 敵ながら、あっぱれ。

黒鉄) 下関商業にゃあ悪いけど、

 完封してほしいですね。

菊井) 2試合連続ノーヒット

 ノーランなるか。

丹原) そねんことになったら、

 まさに完全優勝じゃあ。

金太) え~注文の分、そろうたか?

黒鉄) はい、皆上がりました。

金太) うん、ほんなら、配達行ってけえ。

 あとは、わしが聞いといちゃる。

 おう。性根を入れえ。

 

**********

 

(大きな屋敷の前で自転車を止める安子)

(前掛けのポケットから書き付けを出し、

 表札を見る)

 

安子) ごめんくださ~い!

 たちばなでございます。

 ご注文の品をお届けにあがりました。

 ごめんくださ~い!

(玄関のくぐり戸が開く)

安子) あ・・・。

稔) あっ・・・。

 ああ君配達もしょおるん?

安子) はい、時々は。

 今日はみんな、ラジオから離れようと

 せんもんじゃから、私が。

稔) 甲子園?

安子) そうです。

稔) おんなじじゃあ。うちも女中たち

 までラジオの前から動かんから、

 しょうことなしに僕が出てきたんじゃ。

安子) フフッ、まあ。フフフッ。あっ。

稔) 君の言よったとおり

 絶品のあんこじゃった。

安子) でしょう?

稔) じゃあけど、今日注文したんは

 僕じゃないんじゃ。

安子) えっ?

稔) 父があのおはぎゅう

 すごお気に入ってね。

 大事なお客様に出してえそうじゃ。

安子) まあ、うれしい。

 ありがとうございます。どうぞ。

勇) 兄さん!

 嶋が8回もノーヒットに抑えたぞ!

 いよいよ9回じゃ! あんこ。

安子) 安子じゃあてえ!

稔) 勇、おめえか半人は。

勇) 何じゃあ犯人て。

 ハハッ、あんこがあんころを配達か。

稔) 勇!

勇) 兄さん、早う来て!

 歴史的瞬間聞き逃すで!

稔) 分かった。

 うちの弟が失敬しました。

安子) あっいえいえそんな。

 しゃあけど、びっくりしました。

 こちらの苗字ゅう見て、もしかしてと

 は思よったんですけど・・・勇ちゃん

 のお兄さんじゃったんですね。

稔) ええ、稔といいます。

安子) 稔さん・・・。

男性) Excuse me.

 Where's the bus stop 

 for Okayama Station?

安子) えっ・・・? あっあっあの・・・。

稔) It's that way. 

 Go straight along this street.

 You'll find it on your left.

男性) Thank you.

男性) Thank you.

稔) No problem.

安子) 英語・・・ですか?

稔) ああ、そうじゃ。

安子) 英語が話せるんですか?

稔) まあ、ちょびっとね。

安子) 何で・・・?

稔) 明日の朝、6時30分に、

 ラジオつけてみて。

 

**********

 

<橘家>

(時計は朝6時30分)

(ラジオのスイッチを入れる安子)

ラジオ・ハリス) 「Good morning everybody.

 皆さん、おはようございます。

 『実用英語会話』の時間です。講師の、

 ジェームズ・バーナード・ハリスです。

 Two friends meet, by chance, 

  in the street.」。

 

それは、英語講座でした。

 

ラジオ・ピンダー) 「Life's full of surprises.」

ラジオ・ハリス) 「It is. 

  I didn't expect to see you.」。

 

何を言っているのか、安子には

一つも分かりませんでした。

ただ、流れるような英語の調べに、

うっとりと、耳を傾けました。

 

**********

 

ガール・ミーツ・ボーイ。少女は少年に出会う。

朝ドラ王道の出会い。まさに・・・キュン♪です。

しかも、その人は、もう一つの運命の出会い、

英語&英語のラジオ講座をもたらしてくれた。

身長高いし英語が話せるし、それだけでもう

王子様の資格は十分。配達先での2度目の

出会いも運命を後押ししてくれているよね~。

安子をあんこと呼ぶ勇君の立ち位置も、ある

意味安定の朝ドラ名物、ヒロイン一生支え系

となりそうな予感がして非常に分かりやすい。

でもきっと、王道と見せかけて、きっとどこか

に変化球が飛んでくるんだろうな~ふふふ♪

 

安子には、これといって、夢と呼べ
るものはありません。安子はただ、
大好きな町で、大好きな人たちと
暮らす日々が、いつまでも続けば
いいと、思っていました。

 

わざわざこう言うってことは・・・このささやか

に思える安子の願いすら・・・かなえられない

フラグなんだろうなと思ってしまうのが怖い。

 

毎日毎日美味しそうな和菓子を見せられて、

自分でも早すぎと思いつつ、負けました~!

3日目にしてついにおはぎを買ってしまった。

食べてしまった。誘惑に、勝てなかった~!

久々のおはぎは美味しいね~で悔いなし♪

 

 

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