「おちょやん」第112回~みんな、うちらにとって大事な家族なんや | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「おちょやん」 第112
第23週 「今日もええ天気や」
みんな、うちらにとって大事な家族なんや

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

(そばにサエとテルヲの写真を置き、

 月にガラス玉をかざしている千代)

 

(回想)

熊田) 出てくれへんやろか、

 鶴亀新喜劇の舞台に。

 

(月を見つめる千代)

 

**********

 

<楽屋>

一平) そないな申し出千代が

 受け入れるはずあれへん。

熊田) もし千代ちゃんが、やっても

 ええ言うてくれたらどないや。

(一平を見つめる熊田)

熊田) どないなんや。

一平) 万に一つもありえませんわ。

 もしそないなことになったら・・・

 喜劇やな。

 

**********

 

<NHK大阪放送局・スタジオ>

 

林田) 連続ラジオドラマ、

 「お父さんはお人好し」。

 今宵お送りするのは、第50話、

 「1ダースの隠し事」。作、長澤誠、音楽、

 佐田博一、出演、藤森アタ五郎。

当郎) 花車当郎でござります~!

林田) その妻、チヨ子。

千代) ・・・・・・。

(我に返る千代)

千代) 竹井千代です。

林田) 長女、京子、中村律子。

 次女乙子、根岸恵子。

 長男米太郎、坂本浩二。

 

**********

 

<岡福>

一福) えっ! 

 千代さんが鶴亀新喜劇に

 戻ってきはりますのか?

一平) そやあれへん。

 春から「桂春団治」で全国回る

 前にな、特別公演として1回だ

 けやれへんかっちゅう話や。

一福) ほんでも、

 帰ってきはりますのやな。

一平) まだ分かれへんて。

 あいつが決めることや。

(一平を見ているみつえ)

漆原) やりたいなあ、

 千代ちゃんと一緒に芝居。

宗助) 熊田さんも、思い切った

 ことしはったなあ。

シズ) あの人も、わてらとおんなじだす。

 ずっと千代のこと、見てきてはんのや

 さかい。このまま引退するやなんてこと、

 でけしまへんのや。

宗助) せやな。

 

**********

 

<千代と春子の家>

千代) ただいま。

春子) お帰り。

千代) どないしたん?

 吉田さんとこ行けへんかったん?

春子) ぼちぼちお母ちゃん帰ってくる

 頃や~思て、くず湯作っててん。

千代) 何やの突然。

春子) 私を産んでくれたお母ちゃんな、

 私が熱出した時、苦いお薬なんかのみ

 たないて、わがまま言うたら、これ作っ

 てくれてん。魔法の薬やて。これ飲ん

 だら元気出んねん。

 

**********

 

(居間で春子のアルバムを開いた千代)

千代) さくらさん、戦争でしんどい時も

 みんなのこと励ましてた、ええ看護婦

 さんやったて栗子さん言うてたな。

春子) せやねんで。

(湯呑みに作ったくず湯を出す春子)

千代) 頂きます。

(うれしそうに頷く春子)

(ゆっくりくず湯を飲む千代)

春子) どない?

(湯呑みを逆さにする千代)

千代) フフッ・・・

 固まってて飲まれへん。フフフ・・・。

春子) しもた・・・。

千代) おおきにな、春子。

 うちのこと心配してくれたんやな。

春子) そらそやろ。

(千代の肩をたたく春子)

春子) お母ちゃんなんやさかい。

 

(回想)

熊田) もっぺん、道頓堀の舞台に立った

 千代が見たい。竹井千代は、道頓堀の

 舞台女優なんやて、みんなに知っても

 らいたいんや。

 

**********

 

<岡福>

(厨房で仕込みをしている一福とみつえ)

 

**********

 

(春子と手をつなぎ、路地に千代が来る)

(岡福が見えてきたところで足が止まる)

(店から出てきて、

 入り口にのれんをかけるみつえ)

(店に入り、すぐに飛び出してきて、

 路地の先を見るみつえ)

(見つめ合う、千代とみつえ)

みつえ) お帰り。

(みつえに抱きつく千代)

千代) ただいま。

(2人を見つめる春子)

 

**********

 

<岡福>

(階段を下りる音)

千代) ご寮人さん、旦さん・・・

 突然いてへんようなってしもて、

 ほんまに申し訳あれしまへなんだ。

(頭を下げる千代)

宗助) ええねんええねん。

 またこないして、戻ってきて・・・。

シズ) ええことあれしまへん!

 千代・・・そらあんたがどんだけつらい

 思いしたかは十分分かってます。

 せやけどな、もうええ大人だっせ。

 わてらはずっとあんたのこと心配し

 てましたんやで。

千代) どないしても、

 道頓堀に足踏み入れる勇気のうて・・・。

 堪忍(かんに)しとくれやす。

(頭を下げる千代)

シズ) ほんまにもう・・・。

みつえ) フッ・・・フフフ・・・。

シズ) 何がおかしいのや。

みつえ) そうかて、

 何や懐かしなあ思てな。フフフ・・・。

シズ) (泣き声)

みつえ) お母ちゃん、

 何で泣いてますねんな。

シズ) 泣いてしまへん。

宗助) この年になるとな、ちょっとした

 ことが、うれしゅうて、すぐ涙が・・・。

 (泣き声)

みつえ) お父ちゃんもかいな。

 千代、今日は泊まって

 ゆっくりしていってな。

千代) おおきに。

 

**********

 

宗助) こっちこっちこっち!

男性) 旦さん、ほんまだすな。

(人々を連れて道を走ってくる宗助)

 

**********

 

女性) ほんまにチヨ子お母ちゃんや・・・。

男性) いつもラジオ聴いてます。

千代) おおきに。

宗助) せやさかい言いましたやろ。

女性) 握手してもろても、よろしですか?

徳利) 毎度毎度。

 どないしたん。何やねんほんまに。

 おお千代ちゃんおはようさん・・・。

 ええ~っ! おい!

 嘘やろ・・・何でや?

みつえ) 一平に言うたらあかんで。

 

**********

 

<新喜劇の稽古場>

一平) え~・・・。

(徳利が「千代ちゃんが、岡福で待つ」と

 書いたメモを回し読みする香里たち)

一平) 春団治のセリフに繋げよう思いま

 す。え~あと、15ページの丁稚のセリフ、

 もうちょっともったいぶった言い方に変え

 よ思います。寛治それでええか?

寛治) はい。

一平) 次は・・・。

 

**********

 

<岡福・表>

(路地で遊ぶ子供たちを

 縁台に座って眺めている千代)

(みつえがおかきを持ってくる)

千代) おおきに。

 

**********

 

<岡福>

(トランペットを吹く一福)

一福) これ吹けるようなったんもな、

 千代さんのおかげやねんで。

 これは、もともと僕のお父ちゃんの

 夢やったんやけど、戦争で亡うなっ

 てしもてな。僕もお母ちゃんも、すっ

 かり、気落ちしてた時、千代さんと

 劇団のみんながな、お芝居して励

 ましてくれて。そのお芝居にな、僕

 も出てたんやで。

 

(回想)

(トランペットを吹く一福)

 

一福) そしたら初めて音が出てん。

 何やお父ちゃんに、「しっかりせえ」

 て、言われてる気ぃしてな。

宗助) そしたら今や、ラッパの吹ける

 料理人や。おかしいやろ。

一福) ええやんか。

春子) フフッ。

シズ) 春子ちゃんは将来、

 何になりたいんだす?

(表から見ている千代)

春子) やりたいこと、

 あれしまへんのか?

春子) どうせ、無理やし。

宗助) そない決めつけること

 あれへんやろ。

春子) 看護婦さんになりたい。

宗助) ええやんか。

 何があかんねんな。

春子) 私、頭悪いさかい、

 絶対に無理やねん。

シズ) はなからそない諦めてたら、

 なれるもんもなられしまへんで。

 

**********

 

<稽古場>

徳利) ほいほなお先!

男性) お疲れ!

男性) お疲れさんでした。

一平) これから岡福でごはん

 でも食べませんか? 

 もうちょっと次の話もしたいし。

天晴) あ~ええな。

 ああ~! あのあかんねん。

 今日予定あんねん。

香里) 今日なんかお・・・岡福、

 休みやとか・・・。

男性) おお~!

男性) 言うてた言うてた。

千兵衛) 座長も、き・・・今日は家で、

 ゆっくりしはったらどないですか?

男性) ああ~。

男性) うんうん。

男性) お疲れ。

女性) お疲れさんでした~。

女性) お疲れさん。

男性) お先失礼します。

(一人残る一平)

(ドアが開く音)

(寛治が戻ってくる)

寛治) やっぱり、黙ったままではいて

 られません。今岡福に、千代さんが

 来てます。みんな千代さんに会いに

 行きました。

一平) そうか。お前もはよ行ったり。

 千代喜ぶやろ。

 

**********

 

<岡福>

(走ってくる寛治)

寛治) お帰りなさい、千代さん・・・。

千代) ただいま。堪忍な、寛治。

 突然いてへんようなってしもて。

(両手をつき、頭を下げる千代)

寛治) ほんまやわ。千代さんいてへん

 ようなってから僕あの家に一人やで。

 さみしいてしゃああれへん。

 どないしてくれんねん。

徳利) いまだに嫁の来手が

 あれへんよってな。

寛治) 天晴さん、それは言わんといて。

(笑い声)

千代) 寛治・・・娘の春子だす。

 よろしゅう頼みます。

春子) 春子です。

寛治) 千代さんは、僕にとっても

 お母さんみたいな人やから、

 春ちゃんは妹やな。

春子) 新しいおじいちゃんや、

 おばあちゃんや、お兄ちゃんまで。

 「お父さんはお人好し」みたいや。

千代) ほんまやな。

宗助) (泣き声)

春子) おじいちゃん。

 

**********

 

(みんなに囲まれ、笑い転げている春子)

(春子の笑顔を見つめる笑顔の千代)

 

せやな、春子。

うちらは2人だけやあれへんのや。

みんな、うちらにとって

大事な家族なんや。

 

(シズや宗助、

 みつえと微笑み合う千代)

 

**********

 

いつも泣かされるのは、みつえちゃんなんだ

よね。みつえちゃんの「お帰り」に、涙腺決壊。

一生付き合える友達がいるヒロインが好きな

んだよね~。恋愛以上に、好きかもしれない。

 

「お帰り」とただ受け入れたのがみつえちゃん

で、千代を叱ったのがシズさんだったのがね、

みんな年を重ねたんだなあって。みつえちゃ

んは大人の機微が分かるようになったし、シ

ズさんは感情豊かなお年頃になったというね。

つまりはその、宗助さんの言ったセリフどおり。

 

この年になるとな、

ちょっとしたことが、

うれしゅうて、すぐ涙が・・・。

 

そう。経験値が高まると、ちょっとしたことでね、

感情が揺さぶられるんだよ。泣けちゃうんだよ。

もうね、いろいろ察しちゃって・・・涙、涙ですよ。

 

「お帰り」

「ただいま」

 

この2つのセリフを書くだけでもう泣けてしまう。

「お父さんはお人好し」での「お帰り」の場面が、

リアルに繰り広げられるわけで。「お帰り」と言

ってもらえる場所、「ただいま」と言える場所・・・

そして家族のような人たちがたくさんいること。

春子がたくさんの人に囲まれて楽しそうにして

ること。そういう世界が待っていてよかった~。

ヒロインが笑顔になれる世界が見たいから~。

 

 

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