「おちょやん」第80回~うちらはあんたを絶対に裏切れへん | 日々のダダ漏れ

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「おちょやん」 第80
第16週 「お母ちゃんて呼んでみ」
うちらはあんたを絶対に裏切れへん

 

 

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千代) うちら大人には、あの子を守る

 責任がありますのや。人生はもっと

 もっと楽しいんやてこと、うちらが見

 せてあげな誰が見せたげられます

 のや!

寛治) もうやめてくれや!

 

**********

 

(ぼんやり庭を見ている千代)

一平) これ。

(一平が持ってきた新聞を見る千代)

 

そしてしばらくして、

高城さんと小暮君が、

樺太からソ連への国境

を越えたニュースが、

世間を賑わせました。

 

一平) すごいなあ、あの2人は。

 

(回想)

百合子) あなたはあなたの

 信じることを、貫きなさい。

 

千代) 一平・・・ちょっとええ?

一平) ああ。

 

**********

 

<夜>

(二階から寛治が降りてくる)

寛治) 何ですか? 話って。

(千代と一平の前に座る寛治)

千代) あのな・・・。

寛治) あっ、あれですか? この前の

 ことまだ謝ってなかったさかい。

千代) そないなことはもうええ。

寛治) まさかまだお母ちゃんて呼ん

 でほしいてか。そら勘弁やな。

 僕も恥ずかしいよって。

千代) それも、もうええ。

一平) ええさかい黙って聞け。

寛治) 何や怖いなあ。

千代) あのな、うちが生まれたんは、

 南河内のものすご田舎でな・・・。うち

 もお母ちゃんがはように死んで、酒

 と博打ばっかりで、ろくに働きもせん

 クズみたいなお父ちゃんと、まだち

 いちゃい弟の面倒見ながら学校にも

 行かれへん毎日を送ってったんや。

 ほんであげくの果てに、そのお父ち

 ゃんが別の女連れてきてな、うちは

 9歳で家を追い出されてしもた。うち

 もあんたとおんなじなんや。お父ちゃ

 んに捨てられてしもた。ほんでな・・・

 岡安いう芝居茶屋に奉公さしてもろ

 たんやけど、8年勤めて、年季明け

 た頃にな、お父ちゃんが来て、うちは

 借金の代わりに身ぃ売られそうにな

 って、道頓堀逃げ出したんや。ほん

 でそのあと京都行って、ものすご厳

 しい座長のいてる一座に入ったり、

 撮影所入って売れへん大部屋女優

 やってたんやけど、またテルヲが来

 て・・・。あっ、お父ちゃんテルヲいうね

 んけどな。テルヲが、お金せびって・・・。

 ほんでいろいろあって、うちはまた道

 頓堀戻ってくることなって、家庭劇で

 喜劇やることになったんだす。その年

 明けぐらいやったかな、十何年ぶりに

 弟のヨシヲに会えたんやけど、結局ま

 た、生き別れになって・・・。うちは、ま

 た独りぼっちになってしもた。あの時

 はほんまにつろうて、うちの人生って

 こないなんかなて思てた時にな、一

 平が、一緒になろうて言うてくれて。

 5年前に、死に際のお父ちゃんが来

 てな、まあ今までのことがあったさか

 い、うちはどないしても許されへんて

 思てたんやけど、みんながようしてく

 れてな。最後の最後に、ちょっことだ

 け、許すことでけて、ほんで、今のう

 ちがある、ちゅうことなんや。

一平) 次は俺の番や。

 俺のおやじも役者でな。小さい頃に、

 母親が男つくって家出てってしもて、

 俺もな、おやじとずっと2人やったん

 や。同じやな。ほんでな、いやいや

 やったけど、子役として、舞台に立た

 されて、はようにおやじ死んでしもた。

 まあほんですぐに一座は解散して、

 俺は、台本の勉強やら、芝居の勉強

 してた。そないな時に、鶴亀が、新し

 い一座作るっつってな、それが、今の

 鶴亀家庭劇や。フッ・・・ええ名前やろ。

(笑い声)

一平) 芝居の勉強してる時にな、家

 族連れのお客さんが、みんなで笑て

 泣いて、ものすご楽しそうにしててな。

 そないな、どこにでもいてるような人

 たちのために芝居を作りたい思たん

 や。俺は家庭いうもんをよう知らん。

 けどな、この一座が、俺の家庭や思

 てる。愛情いうもんをよう知らんかっ

 たけどな。家庭劇のみんなと、千代

 と、一緒に暮らしてるようなってな、

 そういうもんがちょっとは分かるよう

 なってきてる気がする。ほんでやっと、

 今の俺があるんや。

寛治) そうですか・・・。

 ほな僕はぼちぼち・・・。

千代) 待ち。本題はこっからや。

 あんたにな、うちらのこと知ってて

 ほしかってん。

寛治) 何で・・・?

千代) 寛治・・・

 うちらと一緒に暮らせへんか?

寛治) えっ?

千代) うちは、どない逆立ちしても、

 あんたのほんまのお母ちゃんには

 なられへん。せやけどな、あんたの

 こと心配やねん。心配でたまれへ

 んねん。せやさかい、そばにいてて。

 うちらがあんたのこと守ったげるさ

 かい。あんたはまたきれい事やて

 言うかも分かれへんけどな、うちは

 悩んだで。悩んで悩んで、ほんで

 やっと出した答えや。だんない。うち

 らはあんたを絶対に裏切れへん。

 何でか分かる? うちらは、あんたの

 痛みを分かってるから。せやさかい、

 なっ、一緒に暮らそ。

寛治) またそんな・・・無理やろどうせ。

一平) 無理やあれへん。

寛治) だまされへんで僕。

一平) 笑わんかてええ。

寛治) えっ?

一平) 笑いたないのに、無理に

 笑うことなんかあれへんね。

寛治) せ・・・せやけど、

 泣くよりええやろ。

(寛治を抱き締める千代)

千代) 泣きたい時は思いっきり

 泣いてええのや。ええんやで。

(一平も千代と一緒に

 寛治を抱き締める)

寛治) (泣)

 

この日から、

千代ちゃんと一平君には、

新しい家族ができました。

 

**********

 

(机に向かい台本を書く一平)

 

**********

 

千之助)  次は愛国もん

 やれへんちゅうんか。

一平) そうです。今回だけ、

 トリは別の芝居にしたい。

千之助) その、小暮っちゅうやつが

 言うてたような芝居か。

一平) 必死に働いてる人間が報わ

 れるような、そないな芝居を。これ

 はあの2人へのはなむけです。

 

**********

 

(原稿の最後に「幕」と書く一平)

(題名は「人生双六」)

 

**********

 

そしていよいよ、

家庭劇の年明け最初の興行、

「人生双六」が、幕を開けました。

人生のどん底にある、

宇田と浜本の2人が、

5年後の成功を誓って、再会を

約束するというお話です。

 

千之助) 勤めるはずやった

 お店がのうなってしもてね。

 

その舞台には、

寛治君の姿もありました。

 

<舞台>

千代) そないジロジロ見たらあき

 まへん。はよ食べなはれ。

寛治) へえ! すんまへんご寮人さん。

一平) せやけどな、宇田さん。

千之助) はい。

一平) 腐らず、諦めず頑張り続けたら、

 必ずその頑張りが実る時が来るんや

 ないかて、僕はそない思てるんです。

千之助) 腐らず諦めずですか・・・。

一平) ええ。今までつらいことばっかり

 やったかも分かれへん。けどな、いつ

 かきっと、心の底から笑える時が来る。

 きっと来ますって!

寛治) はい!

一平) えっ?

 何や君は。

千之助) 何君、「はい!」言うたの?

千代) いや、松吉! すんまへん。

 余計なこと言いなはんな。

寛治) すんまへん! お母ちゃん。

千代) 誰がお母ちゃんだす。

 ご寮人さんやろ。

寛治) あっ・・・そやったすんまへん。

千代) ほんまに・・・はよ行きますで。

寛治) はい。

千代) ご主人ごっつぉさんだした。

小山田) ああおおきに。

 

**********

 

(千代と寛治を舞台袖で迎える

 徳利や香里たち)

 

**********

 

<舞台>

一平) せや、宇田さん。

千之助) はい?

一平) 僕と約束しませんか?

千之助) 約束?

一平) ええ。お互い一生懸命働いて、

 石にかじりついてでも成功するいう

 約束や。それも今日から5年・・・

 5年という月日を切ろう。

 今これから・・・

 そや、人生の双六の始まりや。

千之助) 人生の双六・・・。

一平) ええ。

 それを励みに頑張ろいうことや。

千之助) よろしですな。

一平) ほな、約束や。

千之助) はい。

 

ところが、現実の人生双六は、

5年どころか、1年先のこと

まで分からない時代へと、

突入していきました。

 

**********

 

昭和13年 4月

国家総動員法公布

 

昭和15年 9月

日独伊三国軍事同盟 締結

 

昭和15年 10月

大政翼賛会 創立

 

**********

 

昭和16年(1941) 12月8日

 

そして、昭和16年12月8日。

 

ラジオ) 「臨時ニュースを申し上げます。

 臨時ニュースを申し上げます。

 大本営陸海軍部・・・」。

 

太平洋戦争の開戦です。

 

**********

 

<岡安>

(ラジオを聴いている一同)

富士子) これ、きっと日本が勝ってる

 いうことだすな。なあ?

かめ) そやな。なあ。うんきっとそうや。

 

**********

 

<家庭劇・稽古場>

ラジオ) 「本8日未明西太平洋において・・・」。

百久利) 日本万歳! 日本万歳! 万歳!

 日本万歳! よいよいよいよい!

 日本万歳! よいよいよいよい!

(真顔で座っている一平と千之助)

 

ラジオ) 「日本の今朝3時5分、ホノルルに、

 初の空襲を開始しました」。

 

**********

 

自分のこれまでの「人生双六」を寛治に語る

千代と一平。あらためて・・・テルヲひどいなw

 

うちらはあんたを絶対に裏切れへん。
何でか分かる? うちらは、あんたの
痛みを分かってるから。せやさかい、
なっ、一緒に暮らそ。

 

親に捨てられた痛みを知る千代と、座長の息

子&先立たれ一人残される辛さを知っている

一平。寛治の痛みを知る2人、そして、まわり

の人に助けられてきた2人が・・・寛治をほって

おけるわけがないよね。それは、自然な流れ。

 

一平) 笑いたないのに、無理に
 笑うことなんかあれへんね。
寛治) せ・・・せやけど、
 泣くよりええやろ。
千代) 泣きたい時は思いっきり
 泣いてええのや。ええんやで。

 

千代と一平は、男と女というより、ずっと同士、

家族だったんだなあと。最近ようやく一平が、

千代の夫らしく見えてきたような気がするよ。

 

劇中で千代を「お母ちゃん」と呼んだのは、寛

治のアドリブだったってことなんだろうけれど、

ちょっと分かりにくいというか、このシーンを稽

古してるシーンも挿入しておいてほしかった。

てか・・・お芝居をもっと見せて欲しかったよ~。

 

双六を使って時間を経過されたのはよかった

と思う。戦争は、避けられないとは知りつつも、

そちらも双六ですっ飛ばしてくれてもいいんだ

けどなあ。そういうわけにはいかないよね・・・。

とりあえず、千代に家族が増えてよかったよ。

 

 

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