「おちょやん」第78回~あなたはあなたの信じることを貫きなさい | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「おちょやん」 第78
第16週 「お母ちゃんて呼んでみ」
あなたはあなたの信じることを貫きなさい

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

小暮) 夜分に突然申し訳ない。

(玄関を見る千代)

千代) 小暮さん?

百合子) お久しぶりね。

 

**********

 

<長屋・天海家>

千代) 小暮さんお酒飲めるよう

 なりはりましたんやな。

小暮) あっ・・・あの時千代ちゃんを

 どうしても一等にしたくて、

 しこたまビール飲んだからね。

千代) うちのせいだすか?

小暮) いや、「せい」じゃなくて「おかげ」

 だよ。僕が映画の世界に戻ろうと思っ

 たのも、何があっても女優を諦めなか

 った千代ちゃんの姿を思い出したから

 だよ。

千代) 一平今の聞いた?

一平) 何やて?

千代) 聞いてへんのかいな。小暮さん

 今のもっぺん言うてもらえます?

小暮) ああ、いいとも。何度でも言おう!

 僕が今こうしていられるのは、全部

 千代ちゃんのおかげだよ!

 ハハハハハハハ。

一平) 何や酔うてるだけやがな。

 

**********

 

千代) 私には、

 神聖な義務がほかにあります。

 どんな義務というのだ。

 私自身に対する義務ですよ。

 どないだすか?

 百合子さんどないだすか?

 ちょっと一緒にやっとくなはれ。

 お願いします。

小暮) おっ!

一平) よっ!

 

**********

 

<二階の部屋>

(一人、寝転がっている寛治)

百合子の声) 私には神聖な

 義務がほかにあります。

一平の声) どんな義務だというのだ。

千代の声) 一平! 邪魔せんといて。

 

**********

 

(居間の奥の部屋に百合子と小暮)

小暮) 久々に楽しい夜だった。

 こんなに楽しいと、

 決心が揺らいでしまいそうだ。

百合子) そうね。

(百合子の手を握る小暮)

(寄り添い、肩にもたれる百合子)

 

**********

 

(新聞を見ている小暮)

千代) どないだす?

小暮) 大丈夫。明日には動きそう。

千代) 次のお芝居はどこで

 やりはんのだす?

小暮) あっ、それがまだ決まってなくて。

千代) それやったら急いで帰らんかて

 よろしやん。あっ、そや、うちらの舞台

 見ていっとくなはれな。

小暮) そうしたいんだけど、

 僕らもいろいろ忙しくて・・・。

千代) そうだすか。

小暮) うん。

千代) そら残念やなあ。

 

**********

 

(表に一平が帰ってくる)

(路地を振り返り、家に入る一平)

 

**********

 

千代) お帰りなさい。熊田さん

 からの呼び出し何やったん?

(小暮と百合子を見る一平)

一平) 聞きたいことがあります。

 

**********

 

(階段の陰で話を聞いている寛治)

千代の声) 特高!?

一平の声) しっ! 声が大きい。

 あなたたちを捜してるそうです。

 

**********

 

一平) 監視されてはるんですか?

小暮) すまない・・・。以前から目を

 つけられていたんだが・・・。

百合子) 私たちのやろうとしてる

 お芝居がお気に召さないのよ。

 だから、力で押さえつけようとする。

 そんな横暴には、絶対に屈しない。

小暮) 日が落ちたらここを出ていく。

千代) 出ていくてどないしはる

 おつもりだす?

百合子) 来たへ向かうわ。

一平) えっ・・・。

小暮) ソ連に、亡命するつもりだ。

 

**********

 

(書斎に入る一平と千代)

(奥の部屋に寛治)

千代) 何とか止められへんの?

 あの2人が何したいうねんな。何で

 この国逃げ出さなあかんねん。

寛治) 通報した方がええのと

 ちゃいますか?

千代) あんた何言うねんな。、

 千代さんや一平さんまで仲間やと

 思われてしまう。

千代) ええかげんなこと言わんといて。

 あのお2人がそないなことしはるはず

 あれへん。 

寛治) そないなこと、

 本気で信じてはりますの?

一平) 寛治の言うとおりかもな。

千代) 一平。

小暮の声) あの・・・。

千代) はい。

小暮) 切手があったら売って

 もらいたいんだけど。

 

**********

 

小暮) せめて両親には詫びたくてね。

(封筒に切手を貼る小暮)

小暮) 僕は親不孝だ。

一平) そない思いはんのやったら、

 もっぺん考え直しはったらどない

 ですか?

小暮) 僕の家は、代々病院を経営してい

 てね、生まれた時から何不自由ない暮

 らしをさせてもらった。当然僕も、後継ぎ

 になることを約束されてた。でもある日

 見てしまったんだ。一人の患者が、病院

 から追い出されるのを。昔からの顔見

 知りで、子供を抱えて真面目に一生懸

 命働いてる人だった。でもある時身体を

 壊して、仕事を失って、治療費が払えな

 くなった。

 

(回想)

男性) (咳き込み)

子供) お父ちゃん。

医師父) こちらも慈善でやってるわけじ

 ゃないんだ。申し訳ないがこれ以上は、

 ほか当たってください。

 

小暮) それで病院から追い出されたんだ。

 一生懸命働いてる人が、救われないんだ

 と思って・・・。僕はね、もう、全てが嫌にな

 った。どうしたらいいか分からず途方に暮

 れてる時に、映画に出会ったんだ。この世

 には、いくら頑張っても、日の目を見ない

 人がたくさんいる。そういう人たちを励まし、

 勇気づけられるような作品を僕は作りたい。

 芝居の力で、一生懸命生きてる人たちが

 平等に報われる。そういう世の中に変え

 たいんだ。僕は諦めないよ。

 

**********

 

(障子越しに奥の部屋で聞いている寛治)

 

**********

 

<居間>

(千代に台本を渡す百合子)

(ページを開くと、ほとんどのセリフが

 黒く塗りつぶされている)

百合子) それが現実よ。もうこの国では

 私たちのやりたい芝居はできないの。

千代) 百合子さん、うちの劇団

 来はったらどないだす?

百合子) えっ?

 今どんなお芝居してるの?

千代) 「頑張れ! 集配婆さん」いうて、

 戦地行った孫の代わりに懸命に働く

 おばあさんの話なんだすけど、えらい

 お客さんが喜んでくれはって。

百合子) 最低なお芝居ね。戦争に乗じ

 てお涙頂戴するような客にこび売るよ

 うな芝居、私はしたくないの。

 私はいつだって、命懸けで演じてきた。

 だからこそ、本当に自分がやりたいと

 思う芝居以外はやりたくないの。

 あなたはどうなの? 今の劇団が本当

 に自分にふさわしいと思ってるの?

 ウケればそれでいいの? あなたが

 女優として、望むものは本当にそん

 なちっぽけなものだったの?

 私は違う。だからソ連へ行くの。

 もう一度・・・もう一度この命を燃やし

 尽くすような芝居をするために。

 あなたも一緒に来ない?

(千代を見つめる百合子)

千代) 堪忍しとくなはれ。

(頭を下げる千代)

千代) うちには無理だす。百合子さん

 みたいな覚悟、とてもやないけどでけ

 しまへん。けど、これだけは言わせと

 くなはれ。うちは、喜劇役者だす。せ

 やさかい、お客さんに喜んでもらえた

 らそれでよろしねん。お涙頂戴やろと、

 こび売ろうと、それでお客さんが喜ん

 で笑てくれはったらうちは満足してし

 まいますねん。ちっぽけな望みかも分

 かれへんけど、それがうちのやりたい

 お芝居なんだす。せやさかい、ソ連に

 は行きまへん。うちは、家庭劇のみん

 なと、この道頓堀で芝居を続けます。

百合子) あなたとは

 分かり合えないわね。

千代) すんまへん・・・うち高城さんに

 向かって何偉そうなこと・・・。

百合子) それでいいのよ。女優同士

 が分かり合う必要なんてないわ。

(千代に向き直る百合子)

百合子) あなたは、あなたの

 信じることを、貫きなさい。

千代) はい。

(百合子を見つめ、微笑む千代)

 

**********

 

(戸をたたく音)

荒木の声) 警察です。開けなさい。

(戸をたたく音)

千代) そっちから逃げとくれやす。

小暮) いや、恐らく周囲は見張られてる。

 逃げたら君たちに迷惑をかけること

 になる。

荒木の声) 開けなさい。

(戸をたたく音)

小暮) おとなしく出頭するよ。

千代) そんな・・・。

百合子) 私たちが強引に隠れていた

 ことにするから大丈夫。

(玄関へ向かう小暮と百合子)

(小暮の腕を掴む一平)

 

**********

 

(玄関の戸を開ける一平)

一平) ご苦労さんです。うちに何か?

荒木) 高城百合子と、小暮真治が

 ここにいるな。

一平) 誰ですて?

荒木) とぼけるな。2人がこの家に

 入ったという、目撃情報がある。

一平) そないなこと言われましても・・・。

荒木) あらためさせてもらう。

千代) ご苦労はんだす。

 ご苦労はんだす。ご苦労はんだす。

(裏庭や、押し入れの中を

 見る特高の刑事たち)

(戸棚を開ける特高の荒木)

荒木) 2人暮らしの割には、

 食器が多いな。

千代) そらあれだすわ。劇団の人間が

 よう出入りするもんで。あっ、それで

 勘違いしはったんと違います? 高城

 さんと小暮さんによう似た団員おりま

 すねん。

荒木) ほう、しばらく会ってないのに、

 よく外見覚えてるな。

刑事) 一階にはいません。

刑事) 庭にもいません。

(二階へ行く荒木)

(後に続く千代)

 

**********

 

刑事) 書斎、おりません。

 留意すべき書籍もありません。

一平) せやさかい何も知らん

 言うてるやありませんか。

(奥の部屋に入る荒木)

(部屋を見回し押し入れに近づく)

(立ち塞がる千代)

千代) あっ、あっ・・・。この中はガラクタ

 がびっしりで、なんぼなんでも人なん

 か入られしまへん。開けたら崩れてく

 るさかいやめた方が・・・。

(物音)

荒木) ネズミがいるようだ。

 

**********

 

(押し入れの中で息を殺している

 百合子と小暮)

 

**********

 

いくらなんでも詰め込み過ぎじゃ・・・。いろいろ

描きたいのも分かるけれども・・・。千代と高城

百合子が、女優として目指す方向性の違いが

明確になったのは悪くない。高城百合子に出

会い憧れた千代が、彼女のような女優を目指

すのかなあと思った頃もあったしね。意識高い

系(?)になるようには思えない展開ばかりだ

ったので、違うタイプになるとは思ってたけど。

 

うちは、喜劇役者だす。せやさかい、

お客さんに喜んでもらえたらそれで

よろしねん。お涙頂戴やろと、こび

売ろうと、それでお客さんが喜んで

笑てくれはったらうちは満足してし

まいますねん。ちっぽけな望みかも

分かれへんけど、それがうちのやり

たいお芝居なんだす。

 

お客さんを喜ばすために芝居をしたい千代と、

自分を喜ばせる(言い過ぎ?)ために芝居を

したい百合子。自分の「やりがい」ばかりに目

がいきがちというか・・・いつのまにかそうなっ

てしまう人もいるだろうね。客に観てもらっな

んぼのお仕事だということを、忘れてしまう人。

 

てっきり何か秘策があって小暮さんを引き止

めたのかと一平を見直しかけたけれど・・・ま

さかの押し入れに隠れさせただけという。寛

治が先に飛び出してごまかすつもりなのか?

 

百合子を自分の劇団に誘うのも、千代をソ連

に誘うのも、突拍子もないというか、ワクワク

もハラハラもなく、置いてきぼりにされた感じ。

この違和感をどうまとめるのか、ちょっと心配。

 

 

「おちょやん」関連ブログはこちらから↓

「おちょやん」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

●「おちょやん」HP
 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 

 

 

 

☆「Bloomee LIFE」の「500円コース」の体験はこちら↓

「Bloomee LIFE」ポストにお花が届く新体験!お花の定期便

 

「Bloomee LIFE」ポストにお花が届く新体験!お花の定期便

 

イベントバナー