「なつぞら」第139回~東洋動画を退職・・・そして十勝への巻 | 日々のダダ漏れ

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「なつぞら」 第139
第24週 「なつよ、この十勝をアニメに」
東洋動画を退職・・・そして十勝への巻

 

 

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昭和49(1974)年3月

 

昭和49年3月、なつが、

18年勤めた、東洋動画スタジオを、

去る日がやって来ました。

 

(作画室を見回すなつ)

 

なつが、仲間と共に作った、

アニメーションの数々が、

この部屋から、生まれました。

 

(花束を受け取るなつ)

堀内) なっちゃん、これからも頑張れよ。

なつ) 皆さんもどうか、頑張って下さい。

堀内) お世話になりました。

一同) お世話になりました。

なつ) 荒井さん。

 荒井さん、本当に、お世話になりました。

荒井) わしも、これで定年や。なっちゃんと

 最後まで仕事できて、ほんま、楽しかった。

なつ) きつかったの間違いじゃないですか?

荒井) アホ! 

 それが、楽しいゆうことやないかい。

(メガネを外し、ウィンクする荒井)

なつ) はい。ありがとうございました。

荒井) よし、じゃ、荒井さん得意の、アメちゃんや。

(なつの手いっぱいにアメを渡す荒井)

なつ) えっ、そんな、ちょっと待って待って…。

 

**********

 

<社長室>

なつ) 長い間お世話になりました。

(頭を下げるなつ)

佐藤) あなたの退社は、

 我が社にとっては大変な痛手です。

なつ) 申し訳ございません。

佐藤) ただ、私のあなたに対する敬意は、

 変わることはありません。

なつ) 佐藤部長…。

(なつに握手を求める佐藤)

(ゴングの音)

(手を差し出すなつにキックを繰り出す佐藤)

(鮮やかにかわすなつ)

佐藤) お見事!

(拍手する井戸原)

井戸原) なっちゃん。

 これだけは忘れないでもらいたい。

 奥原なつは、我々と同じ、東洋動画出身

 のアニメーターであるということを。

なつ) 決して、忘れません。

 本当にお世話になりました。

 ありがとうございました。

(井戸原と握手をするなつ)

仲) なっちゃん。

なつ) 仲さん…。

(仲の手を両手で握るなつ)

なつ) ありがとうございました。

仲) 君をこの世界へ、誘って、

 よかったんだよね?

なつ) 仲さんと出会えなかったら、

 私は、私になれませんでした。

山川) 奥原なつさん。

(山川社長の前に立つなつ)

山川) 多大なるご貢献に、

 心より感謝いたします。

なつ) こちらこそ…。

 ご恩は、一生忘れません。

 

**********

 

(荷物と花束を抱え、

 作画課の部屋をのぞくなつ)

 

(回想)

仲) ようこそ、アニメーションの世界に。

下山) バン! バン!

 

(新人の頃の思い出がよみがえる)

 

(回想)

麻子) まだなの? ここからの遅れは

 仕上に迷惑かけるばかりだからね。

 分かってる? 奥原さん。

なつ) 分かってます。今描いてます…。

麻子) 手休めないで答えなさいよ。

下山) みんなで乗り切ろう。

 

(無我夢中で、「白蛇姫」や「牛若丸」の

 製作に取り組んだ日々)

 

(回想)

坂場) ありえないことも本当のように描くこと

 です。違う言い方をするならば、ありえない

 ことのように見せて、本当を描くこと…。

 

(回想)

なつ) どんなにありえないことも、

 本当らしく見せる動きがある。

 大きなうそから、真実を描き出す…

 それをできるのは、

 アニメーションしかない!

 

(作画課の部屋を見回し、出て行くなつ)

 

**********

 

<川沿いの道>

なつ) あ…ねえ優、走ろっか。

優) うん!

なつ) よ~い…。

なつ・優) どん!

 

**********

 

<坂場家>

坂場) は~い。

なつ・優) おお~!

なつ) いい香り…。

坂場) 長い間、ご苦労さまでした。

なつ) ありがとう。

坂場) うん。

優) ご苦労さまでした。

なつ) ありがとう。

坂場) それじゃ…。乾杯!

なつ・優) かんぱ~い!

坂場) お疲れさまです。

(お茶を飲む3人)

なつ) はあ…幸せな日だった。

坂場) 君は、ちゃんと作品を成功させて

 終わったからな。

なつ) いや、そういうことじゃないと思う。

坂場) うん…。

なつ) あなたと作った作品だって、

 あの会社に残ってるでしょ。

坂場) うん。

なつ) 私にとって、どれだけあの会社に

 入れたことが幸せだったかってことを、

 みんなが、感じてくれたんだと思う。

坂場) みんな、自分のことのように、

 君を送り出してくれたってわけか。

なつ) うん…そうかもしれない。

優) ママ幸せなの?

なつ) うん。ママ、とっても、幸せだよ。

優) 優ちゃんも幸せ。パパは?

坂場) うん?

 パパは…優ちゃんと、ママが幸せなら、

 それで幸せだよ。

優) 自分の幸せは自分で決めなさい。

なつ) アッハハハ…。

坂場) どこで覚えてくるんだそういうこと…。

 よし…熱っ!

 

**********

 

マコプロに入社したなつは、

再会した仲間と、すぐに、

新しいアニメに、取りかかりました。

 

麻子) なっちゃんまでそろうと、

 何だか一気に懐かしくなるわね。

坂場) それでは、企画を説明します。

 え~タイトルは、「大草原の少女ソラ」

 でいきたいと思います。ソラは、主人公

 の名前です。原案どおり、開拓者一家

 の娘の目を通して、物語を描きます。

なつ) ソラは、日本の人なの?

坂場) 名前に関しては、

 純和風でない方がいいだろう。

神地) 太郎や花子じゃ昔話みたいだしな。

下山) ソラ。ソラちゃんか。

 和風でもあり、洋風でもあって、

 親しみやすい。いいじゃない。

なつ) いつごろの話?

坂場) 時代は大体大正から昭和にかけて。

 舞台は日本の北海道でも、作品自体は、

 どこの国で見られてもリアリティーを感じ

 てもらえるような、開拓者の家族の、日常

 を描きたいと思っています。

麻子) テレビ局にもスポンサーにもそう

 説明してある。やるならスポンサーは

 一社提供で、その会社名の冠がついた、

 ミルコスまんが広場しかないと思ってた。

坂場) 日曜日の夜、ゴールデンタイムです。

桃代) すご~い!

下山) え…よくその枠が取れましたね。

麻子) ミルコスの社長が、北海道の

 開拓者の生まれなの。

なつ) え…。

麻子) それが決め手となって、

 テレビ局を説得することもできた。

 そしてこれは、関東プロダクションを

 通さない、マコプロが独自に製作する、

 テレビ漫画の第1作目となります。

なつ) 企画も制作も、

 マコプロダクションですか。

麻子) そういうこと。だから、内容を自分で、

 自由に決められる分、絶対に失敗はでき

 ないの。放送は半年後、10月から9か月を

 予定しています。視聴率が悪ければ打ち

 切られることもあるけど…。いいわね?

 必ずいい作品にしましょう!

一同) はい!

麻子) それじゃ作品の方針を

 イッキュウさんから。

坂場) はい。演出は全て、私がやります。

 僕だけじゃない。ここにいるメインスタッフは、

 最後まで変わらずに、一つの作品を創り上

 げたいんです。とことん、自分の世界を突き

 詰めてもらいたい。奥原なつには、全ての

 キャラクターデザイン、作画監督を委ねたい。

 一人で、全てのカットに責任を持ってもらい

 ます。

なつ) 分かりました。

 よろしくお願いします。

一同) お願いします。

坂場) そしてモモッチには、色指定と、

 仕上げの検査をお願いします。

桃代) 分かりました! 頑張ります。

なつ) モモッチよろしくね。

桃代) うん。やってやるわ!

坂場) それから、美術監督として、

 山田陽平さんを迎えたいと思います。

なつ) えっ?

下山) え…山田陽平さん、来てくれるの!?

麻子) 彼は私の同期でもあるの。その縁も

 あって、うちに来てくれることになりました。

なつ) また、東洋動画から…。

麻子) 自分の意志よ。私が強引に

 引き抜いたわけじゃないからね。

神地) 陽平さんなら間違いないよ!

 なんたって地元なんだから。

なつ) 実は、私も美術は、

 陽平さんしかいないと思ってました。

 

**********

 

(ボードに絵を貼っていく陽平)

陽平) 勝手に記憶の中の風景を描いた

 ものだから、参考になるかどうか分から

 ないけど…。どう?

 あまりテレビ漫画の背景だということを

 意識せずに描いたんだけど。

坂場) それでいいんです。

なつ) とても素敵です。

 ここまで十勝の空気を絵に出せるのは、

 やっぱり陽平さんだからです。

桃代) 本当ね。

 テレビ漫画とは思えない。

坂場) それじゃ、

 北海道にロケハンに行きましょう。

麻子) えっ…。

坂場) この風景を、アニメーターも

 実際に見るべきです。

神地) うん、ロケハンは絶対に必要だよ。

下山) いろんなもんを実際に見といた方

 がいいかもね、人間とか、動物とかも。

麻子) ちょっ…ちょっと待ってよ!

 そんな予算どこにあるのよ?

(腕組みをする麻子)

なつ) あ…十勝なら、交通費だけで

 なんとかなるかもしれません。

 

**********

 

というわけで、なつたちは、

開拓者家族の暮らしを取材するため、

十勝にやって来ました。

 

優) みんな早く!

下山) アッハハ…ごめんごめん。

(放牧された牛たち)

(草原に立つなつや麻子たち)

 

なつよ、ここからまた、

新しい君が、始まりそうだな。

 

**********
 

なつは無事に東洋動画を退職…。いや~何か、

大物感がすごいw 社長にも感謝されてるし~。

 

なつ) 私にとって、どれだけあの会社に
 入れたことが幸せだったかってことを、
 みんなが、感じてくれたんだと思う。
坂場) みんな、自分のことのように、
 君を送り出してくれたってわけか。

 

ちょっと何言ってるか分かんないw てか…なつ

にとっての世界は、間違いなくなつを中心に存

在しているんだなあと。みんなが自分のことを、

自分が思うように思っていると思えるのが凄い。

確かに…なつが困れば誰かがすぐに助けてく

れるもんね~。そして今回もまた一匹のカモ…

陽平さんがネギしょって自らやってきてくれるし。

 

マコプロのみんなを、ロケハンが交通費だけで

できると十勝に連れていくなつ。えっと…今度

は誰に丸投げする気かな~? まあ…どうせみ

んなが喜んで助けてくれるんだろうけどね…w

 

 

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