「ひよっこ2」第1回 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ2」 第1

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 


<結婚披露宴>
(ウエディングドレス姿のみね子)
みね子) お父ちゃん、お母ちゃん。
 私を、産んで、育ててくれて、ありがと。

え~先ほどから、
みね子のスピーチが続いています。
みね子、よかったね。


みね子) 笑顔で、生ぎていきます!
 これがらも、どうぞ、
 よろしくお願いいたします。
(拍手)

私増田、もう…もう…もう…!

**********

1970(昭和45年)
茨城件 奥茨城村

改めまして、「ひよっこ2」。
あれから2年がたちまして、
今は昭和45年、1970年の秋です。
さぁ懐かしい、奥茨城の朝から、
始まりますよ。


ちよ子) じいちゃ~ん、お父ちゃ~ん!
 卵五(いづ)つも産んでるよ~!
実) おう! いいこどあんじゃねえか?
茂) ちよ子~落どすんでねえど!
ちよ子) 分がった!

**********

<谷田部家・台所>
ちよ子) お母ちゃ~ん。
美代子) うん?
ちよ子) 卵五つも産んでたよ。
美代子) え~すごいね~。
 たくさんとれたね!
進) おはよう。
美代子) おはよう。
ちよ子) おはよう。
美代子) また~。
(中学の制服を着た進が、
 柱に背中をくっつけて立つ)
美代子) また~。
ちよ子) はいはい。
進) ん~。
ちよ子) これ!
(浮かせたかかとを叩くちよ子)
進) 137!
ちよ子) 132ね!
(笑い声)

いつもと変わらない、
谷田部家の朝ですね。


**********

<東京・赤坂>
(フライパンで目玉焼きを2つ
 つくり、盛り付けるみね子)

**********

秀俊・みね子) いただきます。
みね子) 今日の目玉焼き
 すっごく上手に焼けたの。
秀俊)うん。きれい。
みね子) フフフ。
 昨日は失敗したもんね。
秀俊) 割れちゃったもんね。
みね子) ね。
秀俊) 破れてもおいしい。
みね子) もう!

**********

<奥茨城・谷田部家>
美代子) おっおっ!
(牛乳を飲みほす進)
美代子) お代わりいる?
進) うん。
美代子) うん! 進、背伸びっといいね。
進) うん。
 一番前(めえ)は嫌(や)なんだよ。
茂) ハハハハハハハ。
実) そんなふうに牛乳飲めんのも、
 冷蔵庫のおがげだな。
美代子) ほんとだねえ。
茂) 俺ぁあんまし好かねえな。
 何でもかんでも、冷やっこくして長持ち
 させればいいっつうもんでもあんめえ。
美代子) はぁ…すみません。
ちよ子) でもおじいちゃん、
 冷(ひや)っけえビール好きでしょうよ。
茂) お~ビールは、
 冷っけえ方が、うんめえ。
(笑い声)
茂) なあ?
実) フフ、んだなぁ。
美代子) んだねえ。

**********

(自転車に千代子) 
ちよ子) じいちゃ~ん、行ってくる~!
茂) おう。
(田んぼに茂)

昔はみね子も、
この道を通ってたんですね。
時がたつのは早いですね。


**********

<あかね荘>
(祐二と啓輔の部屋をノックするみね子)
みね子) 朝ですよ~!

**********

<祐二と啓輔の部屋>
祐二) あぁ!もう朝け…。また一枚も。
啓輔) 描けんかったちゃ~。

**********

<共同炊事場>
みね子) おはよう~。
澄子) あっ! 
(澄子のウィンナーを取って食べる豊子)
澄子) 何すんだおめ。
豊子) いいべさ一個ぐらい。
澄子) 戻せ! 出せ!
豊子) やっだ!
みね子) まっだ朝っぱらからケンカしない!
澄子) だってよぉ。
豊子) おはようございますみね子さん。
みね子) おはよう。じゃあ行ってくんね~。
 いただき~
(澄子の卵焼きを取って食べるみね子)
澄子) あ~!
豊子) 行ってらっしゃいみね子さ~ん。

**********

<管理人室>

(「管理人へのおすそ分けは
 忘れずに」と書かれた貼り紙)
みね子) 富さん、おはようござい…。
富) おはよう。ランラランララン。
みね子) 今日もお元気ですね、富さん。
富) そうなの。どんどん元気になってくの。
 やんなっちゃう。どうなっちゃうのかしら
 私これから。アハハハハ。
みね子) 行ってきます。
富) はい、行ってらっしゃい。

**********

<奥茨城・助川家>
君子) おはよう。
ちよ子) おはようございます。
君子) や~今日も元気だなぁ。
 だ~けどちよ子は時間ぴったしだなぁ。
(笑い声)

(回想・みね子の場合)
みね子) おはよう~!
時子) おはようじゃないよ!
 「おそよう」だよ! ほんとに!
みね子) ごめんごめん。


ちよ子) 行ってきま~す。
正二) 行ってこお!

**********

<角谷家>
きよ) はぁ?
 何言ってんだ? おめえの仕事だっぺ。
高子) いいえ、きよさんが
 自分でやるって言いました。
きよ) 言ってねえ。
高子) 言った!
きよ) 言ってねえ!
高子) 言いました!
きよ) 言ってねえ、なぁ?
高子) ねえ?
きよ) 何逃げでんだ?
高子) そうよ、何逃げてんのよ。
征雄) 何でって…。
太郎) おっかねえからだっぺ。
きよ・高子) 誰がだ?
(逃げる征雄と太郎)

**********

<安部家>
米子) 米屋のくせに何パンとかブルガ
 リアのヨーグルトとか食べてんのよ。
善三) うるせえな。いいだろ? 
 好きになったんだからよ、パンが。
 なあ~三男。
米子) 違うでしょ?
 パンが好きなんじゃなくて角に出来た
 パン屋の奥さんに惚れてんでしょ!
 スケベじじい。ねっ、三男君。
善三) 三男だってな、「きれいな奥さん
 ですよね」って言ってたぞ。
米子) はあ? 
 何それどういうこと三男君。
三男) いやいやいや。
 お父さんが、「きれいだろ」っつうがら、
 「そうですね」っつっただげですから。
 それに…毎朝毎朝勘弁して下さいよ。
 いづの間にが米とパン逆んなってるし。
 何なんですかもう。
米子) 怒った顔好き。
三男) ありがとう。
米子) どういたしまして、フフ。

**********

<奥茨城>
(田んぼ脇のバス停に制服姿のちよ子)
(クラクション)
(バスに乗るちよ子)
ちよ子) おはよう小太郎さん。
小太郎) おう。
(後ろの方の席にいる男子生徒にお
 辞儀をし、前の方の席に座るちよ子)
(ちらっと後ろを見るちよ子)

おや? おやおや? おやおやおや!?
ちよ子~!


(バックミラー越しにニヤニヤ
 している運転手の小太郎)
(農道を走る村長選の選挙カー)
アナウンス) 「ご挨拶に伺っております。
 益子次郎、益子次郎…」。
次郎) 奥茨城のために、頑張っと~!
(牛に手を振る次郎)
次郎) ありがとう! ありがとう!
(牛の鳴き声)

**********

<すずふり亭・裏の広場>
一郎、五郎、元治) ♪ダメな男だと 人は
 言うけれど いいじゃないの 今がよけりゃ
(笑い声)
秀俊) よくないですよ。
元治) え? 何で?
秀俊) 先輩毎朝毎朝その替え歌
 ほんとに勘弁してもらっていいで
 すか? もうちょっとないですか、
 頑張っていこうみたいな歌。
元治) えっ、ほんと? えっ、ちょっと
 待って。何かあったと思う…。
秀俊) せんぱ…。
みね子) 元治さん!
(皮むきをしていたナイフを手に迫るみね子)
みね子) ちゃんと、やりましょうね?
元治) はい! すみません。
 はあ、みね子怖っ!
(笑い声)
安江) 忘れ物ないよね?
茜) うん。
安江) あっ、茜、宿題、持った?
茜) 持った。
安江) よし!
茜) 行ってきま~す!
 行ってきま~す!
一同) 行ってらっしゃい。
五郎) 気を付けてな。
みね子) 行ってらっしゃい。
茜) 父ちゃん。
五郎) へっ?
茜) さぼらないでちゃんと働いてね。
五郎) はい、すみません。
(笑い声)
茜) ヤスハル! 頑張れ~。
ヤスハル) はあ? 毎朝言うけど
 何で俺だけ呼び捨てなんだよ茜。
茜) それは、ヤスハルだから。じゃあね!
五郎) おう行ってらっしゃい。
一郎) だよな~。
ヤスハル) 「だよな」じゃないんだよ!
 意味分かんないし!
一郎) ヤス…ヤス…ヤスハル!
 頼りにしてるぞ~。
ヤスハル) やめろよ。朝から頼るな。

**********

安江) はい気を付けてね~。
茜) 行ってくるよイチコ~。

**********

<すずふり亭>
省吾) おはよう。
一同) おはようございます。
鈴子) おはよう。
一同) おはようございます。
省吾) (手をたたき)よし。
愛子) 今のいい。すごくいい。すてき。
省吾) あっそう? こう? よし!
(手をたたく省吾)
愛子) すてき。
元治) 何だそれ。
鈴子) 何やってんのかねえ、
 この夫婦はほんとに。
元治) ですよね~。
由香) おはよう。
みね子) おはよう。
愛子) 由香ちゃんおはよう。
省吾) おう由香。あれ?
元治) 今日手伝ってくれるんだっけ?
由香) そうだよ。昨日みね子がさ、電話
 してきてさ、「明日忙しいんだよね、明日
 忙しいんだよね、明日忙しいんだよ…」
 って、それだけ言って、「じゃあね」って。
みね子) え~そんなこど言ったっけ?
由香) はあ?
みね子) あ~ごめんごめんごめん!
 言いました言いました。
 はい、言いました。
秀俊) 助かる。
愛子) 今日は忙しい日なんですよね。
 私も手伝った方がいいかな?
鈴子) えっ?
愛子) ん? ん? ん?

(回想)
客) すいません、こっちにお水もらえる?
愛子) はいただいま。
客) すいませ~ん、注文お願いします。
愛子) あっ、はい。
客) ナポリタンやめてコロッケにします。
客) スープお代わり!
愛子) はい!
(パニック状態になり、倒れる愛子)


愛子) どうしたの? みんな。
みね子) 愛子さん、お仕事、
 頑張ってきて下さい。
愛子) えっ? あ…そう? そうだね。
 大丈夫ですか? 鈴子さん。
鈴子) はいはい。私はね、オーダーの
 順番間違えたら、その時は引退する
 から、それまでは大丈夫。
由香) 間違えないんだよね~
 これが腹が立つくらい。
みね子) んだねえ。
 絶対間違えないよねえ?
鈴子) フフフ。ざまあみろ、フフフ。
 さっ、今日は忙しいよ。頑張ろう!
一同) はい!

**********

<厨房>
元治) ヒデ! ガロニ!
秀俊) できてます!
元治) グー!
秀俊) はい!
省吾) はいバーグあがった~!
元治) あがったよ!

ヒデ君は去年から、時々コンロを
使わせてもらうようになりました。
頑張ってますね。


**********

鈴子) ありがとうございました。
(表で客を見送る鈴子)
(膝をかばいながら店に戻る鈴子)

**********

<すずふり亭>
みね子) ありがとうございました。
鈴子) どうもありがとうございます。
鈴子) 由香、それ違う。7番さんが先。
由香) え?
(伝票を確かめ、由香に頷くみね子)
由香) は~い、すみませ~ん。
鈴子) フフフ。

**********

<厨房>
(料理の仕上げをする秀俊)
秀俊) はい、ナポリあがりました~!
みね子) はい!
(テーブル席に運ぶみね子)

お父さん、お母さん、お元気でしょうか?
私は、相変わらずの日々を送っています。


<奥茨城>
美代子) この雨で結構開いたな~。
実) んだなあ。いがった。
美代子) うん!

でも、相変わらずの日々を送ってい
られんのって、幸せなことですよね。
自分が東京にいで、結婚もして…
谷田部みね子から、
前田みね子になって…
ここで生きているこどが、
不思議に感じるこどがあります。
だって東京に来たのは、
幸せな理由ではながったから。


**********

(畑に実と茂)
(談笑)
(手を止め、家の方を見る二人)

**********

<谷田部家>
美代子) きよさん。
 高子ちゃんも呼んであげれば? ねえ?
君子) んだねえ、楽しいだろうよ。
きよ) いいんだよ。仲よぐはやってっけど、
 いっつも私と一緒じゃかわいそうだっぺ。
 おたげえに、息抜きなんだ。
君子) ああそうが?
きよ) ハハハハ。それによ、
 自分の仲間も作んねえとな、高子も。

**********

<角谷家>
女性) まぶしい! 
 高子ちゃんがまぶしい!
高子) そうでしょう、まぶしいでしょう!
 私がまぶしいでしょう!

**********

<谷田部家>
きよ) 高子、痩せだっぺ?
美代子) うん、痩せだ。
きよ) 何でが知ってっか?
美代子) 知んねえ。何で?
きよ) 棚の上さよ、
 お菓子の缶隠してたんだ。
 それを取ろうと思って、脚立に
 乗ったんだな。その脚立がな、
 高子の重みで折れちまったんだ、
 バキッとよ!
美代子・君子) え~!
(笑い声)
きよ) そんで…
 そんで痩せようと思ったんだと。
君子) あら~。
(笑い声)

**********

<角谷家>
高子) (くしゃみ)
女性) どうした?
高子) 何かうわさされてる。悔しい。
 ウチのきよさんなんてね…。

**********

<谷田部家>
きよ) (くしゃみ)
君子) どうした~?
きよ) くっそ!
 何か言ってんな、高子のやつ。
美代子) 仲いいんだねえ、きよさん。
君子) ねえ~。
きよ) まぁな。
(笑い声)
きよ) 三男の嫁の米子、
 あの子もかわいくていい子だぁ。
美代子) んだねえ。
きよ) 嫁が2人来て、んで、子どもが
 2人増えたんだ。うれしいこどだ~。
 あっ、うぢ太郎の次によ、二郎っつう

 のを産んだんだげんどもよ、1週間

 もしねえうぢに死んじまってな。
美代子) だったねえ。
きよ) んだがんよ、三男が生まれた時、
 悩んだんだよ。何か嫌(や)でな~。
 死んだ子を、いながったこどにすん

 のがよ。んだがら、三男にしたんだ。
美代子) うん。
きよ) で、子どもはそんで、終わり。
 そしたらできたよ~!
 女の子が、2人も増えたんだ。
 幸せだよ。(泣)
君子) よかったよ~。
きよ) どっちもいい子だ。
美代子) いがったねえきよさん。
きよ) 幸せだよ。
君子) いがったねえきよさん。
美代子) いがったねえ、きよさん。
きよ) ありがとう。
 君子、時子、大丈夫げ?
美代子) んだよ。
君子) ねえ。まあ、全然けえって
 これねえけど、電話は時々あるよ。

(回想)
電・時子) もしもし、お母ちゃん。
電・君子) 時子?


君子) でもねえ、きっとうまぐいってっ時は
 さ、電話なんかしてこねえんだよ。ウヂに
 電話なんかしてくっ時はさ、きっとうまぐい
 ってないこどとが、つらいこどがあったり
 してんだろうなって思うんだ。
美代子) そういう時、どんな話すんの?
君子) もう、
 時子のこどは何にも聞かねえの。
 知りてえけど、何にも聞かねえ。
 自分のこどをな、まあ、田舎のこど
 っつうかさ、一方的に話すんだよ。
 バガみでえな話をな。今日の、ダメ
 だったお父ちゃんの話とが…。
(笑い声)
君子) そうすっと時子、笑ってくれでさぁ。

(回想)
電・時子) 何それ(笑)。


君子) でもねえ、笑ってっけどね、
 泣いてんのが分がんだ。

(回想)
電・時子) もうやだお父ちゃん。
電・君子) ハハハハ。
 あの漬物漬けるんだよ
 あのあれで、大根で。
電・時子) 大根で?
電・君子) 嫁さんも決まんないんだわ、
 なかなか。続きがあんだよ。
電・時子) え? まだあんの?
電・君子) ハハハハ。
電・時子) 何にも変わってないね。


君子) そんで、電話切んだ。
 何にも言えねえよ。(泣)
 頑張ってって思うけどね、
 頑張れとは言えねえ。
 十分に頑張ってんの分がってっ
 からさぁ、何も言えねえよ。(泣)
美代子) 分がるよ。君子。
 でもよ…でも、大人んなったねえ!
君子) ありがとう。
 はあ? 大人になったって何よ。
 いくつだと思ってんの私。
美代子) えっと、
 同い年だから、1、2、3…。
君子) ちょっと! 数えなくていいよ!
 言うんじゃねえよ。
(笑い声)
きよ) でもよ、みね子も頑張ってんなあ。
 ほんと幸せになっていがったなぁ。
美代子) あの子にはさ、本当に苦労かげ
 たし、つらい思いや悲しい思いもいっぱい
 させたかんね。その分、幸せになってもら
 いたいんだ。いつか…いつかまだまだ先
 らしいけど、ヒデさんと、自分らの店持ち
 てえんだって。
きよ) そうが~。
 ほしたら行ってみでぇなぁ。
君子) んだねえ、

 みんなで行ってみてえなぁ。
美代子) そうなったりしたらさ、私は、うれ

 しくて泣ぐ自信があるよ。絶対泣ぐよ!
君子) もう、今泣いてっぺ。
美代子) 泣いてんだけどさ、だって、泣きて
 えよ。子どもの幸せがうれしくて泣げたら、
 親としては、最高の涙だよ! ねえ!(泣)

**********

(3人の泣き声)
(畑でお茶を飲んでいる茂と実)
(3人の笑い声)
茂) 泣いだり笑ったり、忙しいな全ぐ。
実) フフフフ、んだな。
 でもまあ…いいもんだ。
茂・実) (笑)

**********

<あかね荘>
秀俊) ただいま。
みね子) ただいま。
秀俊) ナポリタンの、上に…
 ウインナーを、のせ…。
みね子) 小さいお客さん用にねっ。
秀俊) うん。今度、
 省吾さんに提案してみよ?
みね子) うん!
秀俊) みね子。
みね子) ん?
秀俊) たまには、2人で飲みに
 行こうか? ぜいたく?
みね子) 行ぐ。行ぐ行ぐ! フフフ。
秀俊) じゃあ行こ。
みね子) うん。

**********

<表>
みね子) ちょっと待って。
秀俊) はい。
みね子) はい。
(腕を組んで歩く2人)
秀俊) やっぱいいね、その服。似合う。
みね子) 本当? 
秀俊) うん。
みね子) うれしい!

**********

<月時計>
みね子) 愛子さん! ハハ。うれしい。
秀俊) どうも。
邦子) あら~いらっしゃい。
みね子) こんばんは。
邦子) みね子ちゃん、その服かわいい!
みね子) あっ、これ、
 お母ちゃんの手作りなんです。
邦子) へえ~すてき~!
 あっ、どうぞどうぞ。
愛子) 大丈夫? 
 お邪魔じゃない? 大丈夫?
みね子) いえいえ、とんでもないです。
 いいですか?
省吾) どうぞどうぞ。

**********

<広場>
ヤスハル) ♪ここにおいでよ
 夜は冷たく長い 黙って夜明けまで
 ギターを弾こうよ
(ギターを弾きながら歌うヤスハル)
(足元に犬)

**********

<月時計>
邦子) お疲れさま。
省吾) あぁ、今日は忙しかったな。
秀俊) はい。
省吾) ありがとな、みね子。
 由香呼んでくれて。
みね子) あ~いえ。はい。
省吾) あれだな。
  ちょうどいい機会かもしれないな。
愛子) そうかもしれませんね。
省吾) すずふり亭の、今後のことだ。
 2人も思ってると思う。心配なのは…
 鈴子さんだ。分かるよな? やっぱり
 なあ、ちょっと、きつくなってきてると
 思うんだ、鈴子さん。まあ当たり前の
 ことなんだけどな。で、俺は、実は、
 愛子に、仕事を辞めて、店に入って
 くれないかと、頼んだんだ。まあ徐々
 に、鈴子さんの仕事を、引き継いで
 もらうためにだ。ん? どうした?
愛子) あっ。
みね子) えっ?
愛子) みね子さん、
 あれほんとだと思ってるのね?
みね子) え?
愛子) 私が手伝っても、全然ダメ
 で使えなくて、「いない方がいい」、
 「任せられない」って、あれ…
 ほんとだと思ってるのね?
 みね子さんそうでしょ。
みね子) いやっ、だって…。
 えっ、違うんですか?
愛子) ひどい。そんなにダメだと
 思ってたの? 私のこと。
みね子) え…。
秀俊) お芝居…だったんですか?
愛子) そうよ。
秀俊) ええ!
みね子) ええ!

(回想)
客) すいません! お願いします。
鈴子) どうもすみません。
客) すいません!
鈴子) これじゃいつまでたっても
 引退できないね、私は。
愛子) すみません。


みね子) お芝居、うますぎです愛子さん。
愛子) そうでしょ? ん? どういう意味?
みね子) (笑)
 えっ、でも、何で? そんなお芝居。
省吾) 愛子は絶対ダメだって言うんだ。
 「あの仕事は、鈴子さんにとって、生き
 がいであり、誇りであり、人生そのもの
 だから。自分が奪うようなことをしては
 絶対ダメだ。鈴子さん、おかしくなって
 しまう」って。
愛子) もちろん、私がやったって、鈴子
 さんみたいには絶対できないのよ?
 でも…「自分がいなくても大丈夫」って
 思ってしまったら、絶対よくないと思う。
 そんな気持ちにさせたくない。
 そう思うの。おかしいかな。
みね子) いいえ。
省吾) それは俺も分かる。
 でも実際どんどん、しんどくなって
 るのは、事実であって。まあつまり、
 堂々巡りでな、この話は。
愛子) はい。
省吾) まぁ、まだいいか、
 もう少しこのままで。
愛子) そうですね。
省吾) フフフ。
愛子) どうしたの? みね子さん。
みね子) (涙) だって…。
 だって…何か…何か…。(涙)
(そっと寄り添う秀俊)
みね子) へへへ。
省吾) あ~もう一杯飲もうか。
 うん、邦子も、どう?
邦子) あら~? ごちそうさまです。
愛子) フフ。
邦子) え?
愛子) 私が。
邦子) はあ~ありがとう。 
 うれしいなあ。愛子さん。
愛子) でもね、
 気付かれてる気がするんだ。
 芝居だって、鈴子さんに。
みね子) え?
秀俊) ほんとですか?
省吾) ん?
愛子) そんな気がするの。何しろ、
 鈴子さんにはかなうわけないものね。
省吾) はぁ、確かに。

**********

<すずふり亭>
(愛子が加わった家族写真を見る鈴子)
鈴子) ありがとう、愛子ちゃん。
 よしと…。明日も頑張るために、

 早く寝よ。よし!
(杖を手に、奥へ行く鈴子)

**********

<月時計>
元治) あ~! 何これ~! 何これ、
 何これ何これ~! ずる~い!
省吾) はいはい座れ座れ、
 飲もう飲もう。
元治) えっ、いいんすか? いいですか?
愛子) 座って座って。
元治) やった~!
省吾) えっ、何、水割りでいいか?
元治) はい!
省吾) 水の。
元治) 何すか水の水割りって~。
 ウイスキーでお願いしますよ~。
省吾) いや~もう分かったよ、はいはい。

お父さん、お母さん、
東京は、赤坂は、
みんな、心優しいです。
温かいです。
今夜は、お酒がしみますです。
大人の味です。


それでは皆さん、また明日!

 

**********


(セリフの量が多いので、感想は短めに…)

 

やっぱり、いいよね~「ひよっこ」の世界は…。

ほのぼのしてて、見ていて安心するというか。

悪いようにはならないだろうと思えるというか。

朝ドラはやっぱりこういうのが好きだなぁ~♪

 


「ひよっこ」関連ブログはこちらから↓
 

「ひよっこ2」第1回

「ひよっこ2」第2回

「ひよっこ2」第3回

「ひよっこ2」第4回(最終回)

 

「ひよっこ」関連ブログリスト
「朝ドラ」関連ブログリスト

●「ひよっこ」HP

 

 

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