「カーネーション」(再放送)第82回~第15週「愛する力」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第82回~第15週 「愛する力」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

昭和21年(1946)7月

 

(仏壇に手を合わせている清子)

 

静子がお嫁に行ってから、間もなく、

清子の縁談もまとまりました。

 

水玉のワンピースは、

ものごっつい売れ行きで。

この夏、うちは、朝から晩まで、

これしか縫うてへんちゅうても、

ええくらいです。

 

**********

 

<店>

恵) あの…。

糸子) はい。

恵) こちらの店主の、小原糸子さん

 ちゅうのは、お宅ですか?

糸子) はいそうです。

恵) 今日からここでお世話になる、

 松田恵ちゅうもんです。

糸子) 「恵」て…松田恵さん?

恵) はあ。

糸子) 男の人やったんですか?

恵) はい。よう言われます。

 「名前見て女や思ちゃった」って。

 私、松田恵と申します。

 

妹らが嫁に行くと、

縫い子が足らんようになる事もあって、

そろそろ帳場を専門に見てくれる人を、

雇う事にしました。

 

**********

 

<居間>

千代) どうぞ。

恵) どうも。せやから、出征前は、

 心斎橋の浪速洋服店に勤めちゃ

 ったんです。

糸子) 浪速洋服店?

昌子) 大っきいとこやないですか。

恵) ええ。そこでも僕は、職人やのうて、

 経理や社長秘書みたいな事をしちゃあ

 ったんです。せやからあれですわ、こう

 見えて、人脈は結構あるんですよ。

糸子) ほんまですか。

 何かええ人紹介して下さいよ。

千代) せやなあ。よう頼んどき。

糸子) うん。

千代) あの~この子、娘3人いてるん

 ですけど、そんでもええちゅう人が…。

糸子) お母ちゃん!

千代) へえ?

糸子) 縁談ちゃう。仕事の話や。

千代) あ~ほうか。

糸子) うん。

恵) あの、先生、泉州繊維商業組合

 ちゅうのは知ってはりますか?

糸子) うん? 泉州…。

恵・糸子) 繊維商業組合。

恵) 泉州一帯の商売人の集まりで

 すわ。そういうとこにも、いっぺん、

 顔出してみたら、どないですか?

 僕紹介できますさかい。

糸子) はあ~。

 

**********

 

<夜・泉州繊維商業組合>

 

ちゅうて言われて、

早速その事務所に、

連絡取って行ってみたら…

 

糸子) ごめんください。

事務員) あ~小原さん?

糸子) はい。

事務員) 今日ちょうど、

 月会合やってるさかい、案内する

 よう組合長に言われてます。

 すぐそこの料理屋ですわ。

糸子) はあ、すんません。

 

**********

 

<料理屋>

 

そもそも、泉州繊維商業組合ちゅう

名前から、むさ苦しいおっさんらの

集まりを想像してたんやけど…

 

(座敷を覗く糸子)

 

想像以上でした。

 

(こそこそと座敷に入る糸子)

糸子) どうもすんません。遅なりました。

三浦) あっ、来よった来よった!

 ハハハッ、お宅け? 岸和田で、洋裁店

 の看板ぶち上げた女傑ちゅうんは?

糸子) はあ…あの…。

 初めまして! 岸和田で、洋裁店を

 やっています、小原糸子です!

 よろしゅうお願いします。

(拍手)

三浦) わしな、三浦ちゅうて、貝塚で

 紡績屋やっとる、ここの、組合長や。

 ほんで、これが、佐野でな、毛糸屋

 やっとんねん。おい名前何や?

八島) 八島や。

三浦) 八島や!

八島) よろしゅう!

糸子) よろしゅうお願いします。

三浦) ほんでこれ北村ちゅうて、

 わしにはよう分からんのやけど、

 皆が言うには、やり手らしいで。

(笑い声)

糸子) よろしゅうお願いします!

三浦) おいおい、お前らもちょっと

 自己紹介せんかいな。

長瀬) 長瀬や、よろしゅう!

糸子) よろしゅう。

木村) わしゃ木村や。よろしゅうね。

糸子) よろしゅう。

林) 俺は林や。

糸子) よろしゅうお願いします。

三浦) ほんでな、ここにおるのが、

 これが周防ちゅうて、長崎から出て

 きた職人や。今わしのかばん持ち

 してるんや。

糸子) よろしゅうお願いします。

周防) はあ、どうも。

三浦) 今日は顔合わせの場やさかいな、

 堅苦しい事は抜きや。さあ、ゆっくり遊

 んでいってよ。お~い、ちょっとすまんな。

 わしちょっと次行かんならんさかいに、

 ここで失礼するわ。ああ、お前はええ。

 お前はここにおれ。ずっとおれ。

 ほなまあ、楽しんで!

一同) おおきに!

(まわりの会話に入れない糸子)

(一人で酒を飲む周防に話しかける糸子)

糸子) あの…長崎っちゅうたら、

 九州の長崎ですか?

周防) はい。

糸子) 何でまたほんなとこから?

周防) おいは、長崎で紳士服の職人ばし

 よったとですばってん。ピカドンで何でん

 かんでん燃えしもうたけん、親戚ば頼っ

 て、家族で岸和田に来たとですよ。

糸子) はあ?

周防) おいは…。

糸子) 「おいは」って、自分の事ですか?

周防) そうです。

糸子) はあ…。

周防) おいは、長崎で、

 紳士服の職人ばしよったとです。

糸子) はあ…。

周防) ばってんピカで、店でん家でん焼

 けしもたけん、岸和田に、来たとですよ。

糸子) 店も、家も焼けてしもたんですか?

周防) ふんさ。

糸子) そら、気の毒な事でした。

周防) ほんなこてねえ。そいばってん、

 嫁も子ども達も、命ばっかりは助かっ

 たけん、ま~だよかったって、思っとっ

 とですよ。

糸子) 奥さんも、子どもさんも、

 無事やったんですか?

周防) はい、そうです。

糸子) ああ、ああ…。

周防) 長崎弁は分かりにくかですか?

糸子) ああ…いや、うち、長崎の人と

 しゃべんの、初めてやさかい。

周防) おいも最初ん頃、大阪弁は

 分かりにくかったです。

糸子) ほうですか。

周防) はい。

糸子) はあ~。

(糸子の前に酒瓶を置く北村)

北村) 紅一点!

糸子) は?

北村) 初めて女の商売人が交じる

 っちゅうさかい楽しみにしちゃあっ

 たのに、あっかい花が来る思ちゃ

 あったらただの里芋じょ!

(笑い声)

糸子) はあ?

北村) まあ勘弁しちゃら。ほれ。

糸子) お酒ですか?

北村) 当たり前じゃ。水なんか出すけ。

 何やあんた。ひょっとしたら酒飲んだ

 事ないんちゃうんけ?

糸子) はっ! 

 ハハハ~なめんといて下さい。

 うちは岸和田では、

 有名な酒豪でとおってます。ふん。

(盃を差し出す糸子)

北村) ふん。

(湯飲みを差し出す北村)

(湯飲みを受け取る糸子)

男性) あんた、ほんまに酒飲める

 んけ? 無理すなよ、ねえちゃん。

糸子) 小原です!

 ほな皆さん、末永うよろしゅう。

(おそるおそる湯飲みに口をつけ、

 一気に飲み干す糸子)

男性) うわ~!

男性) ほんまかいや?

男性) 酒豪やな!

男性) えっ?

糸子) あ…うまい。

男性) うまい?

糸子) ハハッ! うまい!

(糸子の湯のみに酒を注ぐ北村)

糸子) どうぞ。

(北村に酒を注ぐ糸子)

糸子) 頂きます。

 

うちは、自分がお酒を飲める

ちゅう事を、初めて知りました。

 

糸子) あ~うま!

 

**********

 

(三味線を弾いている周防)

 

そやけど、飲み過ぎたら酔っ払う

ちゅう事も知りました。

 

周防) ♪遊びに行くなら 

 花月か 仲の茶屋

 梅園裏門 たたいて

 丸山 ぶうらぶら

 

(酔い潰れている北村と 眠そうな糸子)

 

周防) ♪ぶらりぶらりと

 言うたもんだいちゅう

 

**********

 

<夜道>

(糸子を背負って歩く周防)

 

うん? どこや?

うち、誰かにおぶわれてんのか?

 

糸子) お父ちゃんか?

周防) うん?

 

あれ?
うち…年なんぼやったっけ?

 

**********

 

<翌朝・小原家>

(店で寝ている糸子)

糸子) うん? う~ん…。

千代) まだ寝てるんか。

糸子) イテテテテ…。

昌子) 先生!

糸子) あ~頭痛い。

千代) あれれ、痛いんか?

昌子) 33歳…先生はもう33歳。

 どういうこっちゃ? ほんなええ年 

 した女が酔い潰れて、よその人

 におぶわれて帰ってくるて!

糸子) もうどならんといてよ。

 頭痛いのよ。

昌子) 恥ずかしいやら申し訳ないやら。

 うちらどんだけ頭下げた思てるんです!

糸子) あ…。

 うち、誰におぶわれて帰ってきたん?

昌子) はあ?

 それも覚えてないんですか?

糸子) 堪忍…。

千代) 何や、背ぇの、ひょろっと高い人や。

 親切に、いろいろ説明してくれたんやけ

 どなあ。何言うてるんか、言葉がよう、

 分からんで。

糸子) あ…あの人か?

 

(回想)

(周防に背負われた糸子)

糸子) お父ちゃんか?

周防) うん?

 

糸子) ああ…。恥ずかし~!

千代) え~?

 ほれ! また寝るんか? ん?

糸子) う~ん…。

 

ああ…どうか、もうあの人に金輪際

会う事がありませんように…。

 

**********
 

来た~~~~~! 綾野・周防さん来た~~!

ここまで長かった~。待ちくたびれたよ~(嘘)。

寡黙な方言男子、周防。あの頃はまだ、チンピ

ラ役が多かった綾野剛のイメージを変えた役。

 

やっぱいいわ~。萌えるわ~。周防さんラブ!

 

 

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