「カーネーション」(再放送)第61回~第11週「切なる願い」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第61回~第11週 「切なる願い」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

ハル) 善作!

糸子) お父ちゃん!

千代) おとうちゃん! おとうちゃん!

 おとうちゃん!

善作) あっ、ああ、ああ~!

千代) おとうちゃん! おとうちゃん!

糸子) どいて! 水!

(火だるまの善作に水をかける糸子)

 

**********

 

保男) 糸ちゃん? 善ちゃん?

 どないしたん?

 あっ! え…らいこっちゃ!

美代) あ、あっ!

糸子) おっちゃん、リヤカー出して!

 お父ちゃん病院運ぶ!

 お父ちゃん! お父ちゃん!

 

**********

 

栄作) 辛抱しいや、な!

保男) 善ちゃん、行くで!

(意識のない善作をリヤカーに乗せ、

 通りを走る糸子たち)

 

**********

 

(泣き続けている千代)

昌子) この布団、早く外出して!

(部屋を片付ける昌子たち)

 

**********

 

<病院の待合室>

美代) どない?

保男) 今診てもうてる。

美代) ほうか…。

 糸ちゃん、あんた着替え。

糸子) え?

美代) 「え?」とちゃうやん。

 この寒いのにそんなびしょびしょで。

 風邪でもひいて、おなかの子に

 障ったらどないすんねん!

糸子) ほんまや。びしょびしょや。

 体震える思た…。

美代) はい。

 

**********

 

(部屋で着替える糸子)

(椅子に座り、おなかを触る糸子)

糸子) はあ…火事、見てもうた…。

栄作の声) 先生、どうですか?

 

**********

 

<診察室>

糸子) どうですか?

医師) まあ、すぐに命がどうこうちゅう

 事はない。せやけど、やけど自体は

 かなりひどい。首から腹、背中まで、 

 広うやっとるさかいな。ひとつきは

 絶対安静や。

糸子) ちゃんと、治りますか?

医師) 今はまだ何とも言われへん。

 とにかく、安静と養生や。

糸子) はい。

 しっかり看病しますよって、先生

 どうか、治しちゃってください。

 お願いします!

3人) お願いします!

医師) うん、うん。

糸子) 先生。

医師) ん?

糸子) もう一個聞いてええですか?

医師) 何や?

糸子) 妊婦が、火事見たら、

 おなかの子にあざができる

 ちゅうんは、ほんまですか?

医師) 迷信や。

糸子) うち、火事見るだけやのうて、

 それ飛び越えて、火消までしてしも

 たんです。

医師) 医学的にありえんこっちゃ。

美代) けど先生、昔からよう

 そない言います。

医師) せやから、

 迷信や言うてるやないか。

 余計な心配させちゃったらあかん!

 あんたは、その体で、

 ようお父ちゃん助けた。

 しょうもない事気にせんと、

 元気な子ぉ産み。うん?

糸子) (頷く)

 

**********

 

<小原家二階>

(体中に包帯を巻いた善作を

 布団に寝かせる栄作)

(泣き続けている千代)

 

勝さんが出征してひとつき半、

またえらい事が起こってしまいました。

 

**********

 

せやけど、いよいようちには、

しょげてる暇ものうて、

とにかくはよ家を直さんならん。

 

電・糸子) 居間と庭の間のガラス戸、

 あれをな、一日もはよ直してほしい

 ねん。寒うていてられへんさかい。

 うん。あ、見に来てくれる?

 ほな待ってますよって。おおきに。

(電話を切る糸子)

糸子) それから、畳屋、畳…。

 

**********

 

(ガラス戸を入れる作業をする男性)

糸子) おおきに。

男性) うん。

糸子) ほんま助かったわ。

男性) いやええねん。

糸子) うち、年寄りいるしな。これ

 から赤ん坊も産まれるちゅうのに、

 どないしようか思ちゃったんや。

 あ…ああ…。

男性) ん?

糸子) 痛い…。

男性) 何や?

糸子) あ~!

男性) 何や、ど、どないしたんや?

糸子) ああ! 陣痛来てんやし。

男性) 陣痛!?

糸子) あ~あ!

男性) 産婆さん呼びに行かな

 あかんやないかな!

糸子) いや、まだ10分置きやって…。

男性) 大丈夫けえ?

糸子) ああ、3人目やよって…

 大体分かんねん。ああ…いや、

 ほんでもそろそろ、2階片しとこか。

 ああ…ああ! ああ…!

男性) 大丈夫か?

糸子) うん。

男性) おいおいおい…

 よいしょ! よいしょ!

糸子) ああ…おおきに。ああ…。

 ああ…ああ…。

(布団にくるまりぼんやり座っているハル)

糸子) おばあちゃん、寝とくか?

 静子~! 2階布団敷いちゃって!

 おばあちゃん寝かそ!

静子) は~い!

糸子) なあ、びっくりしたなあ。

 けど、ちゃんと養生したら、また

 お父ちゃん元気になるよって。

ハル) (泣)

 

**********

 

糸子) 静子~! おばあちゃんの布団、

 お父ちゃんの隣に敷くんやで!

静子) えっ、お父ちゃんの隣?

糸子) せや。こっちの部屋、うちが

 今からお産で使うさかいな。う~ん。

静子) ば? お産? 今から?

 

**********

 

結局産婆さんに来てもらう頃には、

どないか戸に新しいガラスがはまって、

畳も新しいのと取り替えられて。

 

糸子) こんにちは。

 よろしゅうお願いします。

産婆) 何ぞ、あったんけ?

糸子) ああ、ちょっとしたボヤですわ。

 あ~あ、ああ、痛い! ああ!

産婆) 今何分置きや?

糸子) ああ…5分。

産婆) 5分!?

 はよ布団に寝とかんかいな!

糸子) いや…あともうちょっとで、

 あれ終わりますねん。ああ!

 

**********

 

<二階>

千代) あれ、誰かお客さんか?

昌子) はあ、産婆さんですわ。

千代) 産婆さん?

 

**********

 

<店>

千代) 糸子! 

 あ~あ、あんた、痛いんか?

糸子) う~ん。

千代) あ~あ、あんたそんなはよ、

 布団に寝とかな。歩けるか?

糸子) う~ん、かめへん。

 お母ちゃんは今、

 お父ちゃんの事だけ見といて。

千代) いや~そやけど…。

糸子) ええからそないして!

千代) 分かった。

糸子) う~ん。う~ん…ああ…。

(台所に行く千代)

糸子) あ~あ…うん!

(立ち上がり、2階へ行く糸子)

 

何でもかんでも

自分一人の力でやってきた

つもりでいちゃあったけど、

どんだけ周りに助けて

もうちゃったかっちゅう事が、

こないなってみて、初めて分かりました。

お父ちゃん、勝さん、おばあちゃん。

うちなあ…

 

糸子) 心細いわ…。

 うん、う~ん! う~ん!

 

**********

 

(隣の部屋で寝ている善作とハル)

(善作の手を握り、添い寝する千代)

静子の声) お姉ちゃん!

昌子の声) 先生、もうちょっとや!

糸子の声) う~ん!

昌子の声) もう一息や!

糸子の声) う~ん! う~ん、う~ん!

静子の声) 頑張って!

糸子の声) う~ん、う~ん、う~ん!

昌子の声) もうちょっとや~!

糸子の声) う~ん!

(産声)

 

**********

 

一同) やった~!

女性) シ~ッ!

(階段の下で喜ぶ一同)

 

**********

 

(目を開ける善作)

(千代に握られている手を動かす善作)

千代) う~ん?

(産声)

千代) いや…産まれた。ああ!

善作) い…うう…ああ~!

 

**********

 

<糸子の部屋>

千代) よう産まれてきたなあ。

昌子) よかった。ほんまによかった。

千代) あれ昌ちゃん、

 あんた震えてるやんか。

昌子) そらそうです。

 うち、お産なんか初めてやさかい。

静子) うちも…。

千代) ハハハハ、アハハハハ…。

 ご苦労さんやったなあ。ハハハハ。

糸子) 先生。

産婆) ん?

糸子) 正直に言うて下さい。

産婆) 何をや?

糸子) うち…火事見てしもたんです。

産婆) アハハハハハ…!

 あとで起きて自分で見てみい。

 

**********

 

(善作の部屋へ赤ん坊を

 連れていく糸子たち)

静子) お父ちゃん、

 かいらしい女の子やで。

(赤ん坊に目をやる善作)

糸子) また女の子やて思てるやろ。

(小さく頷く善作)

糸子) 思てんの?

(笑い声)

糸子) 静子。赤ん坊よう見せちゃって。

 女の子や。見えるか?

ハル) あれ? へ? 産まれたん?

 産まれたんや!

糸子) 産まれたで。また女の子や。

ハル) 見せて。見せて見せて。

 ちょっと見せて。どれ? どれ?

 はれまあ、よう産まれてきたなあ。

糸子) (涙)

 

こんな夜に産まれてきた、

ほんだけで、

あんた一生分の手柄やで、

ちゅう気ぃがしました。

 

**********
 

善作の火だるま騒動から糸子の出産まで。

そういえば、妊婦が火事を見たら~の迷信

を聞いた事はあったなあと。要するに、危険

な場所に近づくな、心を騒がせるような場所

に行かないようにしなさいって事なのだろう。

糸子がそういう迷信を心配していたところは、

ちょっと母親らしいというか、かわいかった。

生まれてきた子は希望の光。おめでとう~。

 

 

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