「半分、青い」 第55回
第10週 「息がしたい!」
掃除する母と恋真っただ中の子どもたち
鈴愛は、正人君に恋をして、
まさかのキス。
まっ、頬ですが。
一方律君も、
運命の人と再会を果たし、
恋、真っただ中。
**********
<キャンパスの木陰>
(宇佐川教授の本を読んでいる律)
清) 律! ごめん。最後の最後で
質問する人いて、授業長引いた。
律) あるある、そういう事。
清) 一番前の座席って、こんな
ふうにかぶりつきで聞いてて。
あっ、かぶりつきって言葉汚いね。
律) いや、分かりやすい。
清) その人毎回終わる鐘が鳴ると
同時に、「先生!」。
律) その講義受けてるうちの大方
の人が、「あ~」て思ってるよ。
清) そう。
(並んで歩く2人)
清) こういうの憧れてた。
律) ん?
清) 2限の後に、
図書館の前で待ち合わせとか。
男子) おっ、律!
律) おっ。
男子) (口笛)
清) 何だよ。
律) 俺も大学歩くの好き。
清) 何で?
律) 清が自慢だから。
清) バカ。
**********
<秋風ハウス>
上京2日目の晴さんは、
掃除に余念がありません。
寝る暇もなく仕事をしている
娘の部屋の掃除は、
一日では、終わらないのです。
**********
<律の部屋>
清) 面白かった。
「人間とロボットの未来」。
律) 本当? 今度宇佐川先生の
研究室行ってみる?
清) えっ、いいの?
律) うん。あ…。
清) 嫌いだった? マニキュア。
律) ううん、きれいな色。
清) すみれ色。
今までした事なかったの。
でも今日ね、大学行く途中で、
かわいいの見つけて…。
さっき律君に会う前に。
律) へえ…。
どうやってやんの? それ。
見た事ない。
清) えっ? 本当に?
律) うん。
(バッグの中からマニュキアを出す清)
清) これでね、塗る。
律、塗ってあげよっか?
律) えっ、いいよ、変でしょ? 男が。
清) 一本だけとか、どう?
律) ちょっといいかも。
清) よし。薬指でいい?
律) うん。どこでも。
(律の左手の薬指にマニュキアを塗る清)
清) あ…。あれ誰?
律) ああ、地元の友達。梟会っつって、
何か、4人で仲よかったの。
清) いい写真。
律) あっ、この右端の子分かるん
じゃない? 朝露の、弓道部だっ
た木田原菜生。
清) ああ、そういえば見た事あるかも。
もう一人は? 律君の隣にいる子。
律) 幼なじみ。鈴愛。楡野鈴愛。
変わった名前でしょ。
清) かわいいね、鈴愛さん。
律) えっ、そう? 鈴愛が描いて
くれたね、清の絵がある。
清) え?
律) どこだったけなあ…。
(戸棚の中を探す律)
律) あった。これ。
(清に、絵を渡す律)
(電話の呼び出し音)
電・律) はい、もしもし。
あっ、おばさん。
電・晴) うん、カーテンがね、
あんまりひどいから…。
うん。あっ、ああ、あっ、商店街ね。
コンビニの。あ~う~ん…鈴愛はね、
仕事が忙しいの。
電・律) そうなんや。うん、うん。
いつでも電話してやって。
俺いますんで。はい。は~い。
清) 初めて聞いた。
律君の岐阜弁。誰?
律) 鈴愛のお母さん。
今上京してきてて…。娘は仕事が忙し
いから部屋の掃除してるんだって。
うちの和子さんもそうだったな。
帰る日まで、俺の身の回りの事いろ
いろ気にして。
清) 仲いいんだね。
律) ん? 親と?
清) ううん。鈴愛さんと。だって、
お母さんが電話してくるくらい。
律) カーテン屋さんどこかって
聞かれたんだよ。
清) 何、そのうれしそうな言い方。
律) だって清、焼きもち妬いてるから。
こんな事はめったにないから
楽しんでおく。
(律に飛びつく清)
清) 君、意地悪だね。
こうしてやる。ギュ~ッ。
(清を抱きしめる律)
律) 大丈夫? 苦しくない?
息できなくない?
清) このまま死んでもいい…なんて。
**********
<秋風ハウス>
(共同炊事場の掃除をする晴)
(ガスコンロを磨き、
流し台の下の戸棚を磨く晴)
晴) あら…。
(奥から土鍋を引っ張り出す晴)
**********
<オフィスティンカーベル>
鈴愛) 出来た~!
(秋風がのぞく)
秋風) おお、いいじゃないか。
藤堂) 鈴愛ちゃん、絶好調。
お母さん来てると違うね。
鈴愛) ちっが~う! デートや。
裕子) え?
鈴愛) デート。
晴) すいませ~ん! すみません。
菱本) はい。あらお母様。
晴) 何か、ピンポン押すのも気が引けて。
鈴愛) お母ちゃんどうした?
あっ、お母さん。
菱本) あっ、いいんですよ、
お母ちゃんで。
晴) これね、
皆さんで、おやつにでも。どうぞ。
菱本) あっ、じゃあ、そちらに。
鈴愛) あっ!
晴) 台所にね、土鍋があったの。
これはいいと思って。この子が送っ
てやったお米全然食べてなくて。
岐阜のハツシモっていうお米、
おいしいんですよ。
あっ、お仕事中、邪魔やったかね?
菱本) とんでもないです。
皆さん、鈴愛さんのお母様から差し
入れです。おいしそうなお握り!
秋風) お~。おいしそうですね。
晴) ああ、先生、お一つ、どうぞ。
秋風) では、失礼して。
うん。うまい!
菱本) お茶をいれましょう。
よかったらお母様もご一緒に。
晴) あっ、いえいえ。
私は、やる事がたくさん。
**********
<鈴愛の部屋>
(かけ替えた青いカーテンを眺める晴)
晴) うん…。
(電話の呼び出し音)
晴) あ~はいはい、はいはい。
忙しい忙しい。
電・晴) はい、つくし食堂…あっ、
秋風ハウスでございます。
電・宇太郎) え? お前、大丈夫か?
電・晴) 何や、ウーちゃんか。
**********
<夜・鈴愛の部屋>
(コルクボードに貼られた写真を見る晴)
(下の方に貼られた鈴愛と晴のツー
ショット写真を上の方に張替える晴)
晴) よし。これで一番目立つ。
(ノック)
晴) 早かったね。あら!
裕子) おばさんこれ、ボクテと私から。
晴) 何やろ…。
裕子) イタリアンの、
ランチのコースのチケットなんです。
晴) ええ!?
藤堂) お握り、
すごくおいしかったです。
晴) ああ。
裕子) それにおばさん、台所とか、
きれいにして下さって。お礼です。
晴) そんな…。
裕子) おいしいらしいです、そこ。
しばらく、いらっしゃるんですよね?
時間の合う時、鈴愛ちゃんと2人で。
2枚…。
晴) ありがと。(泣)
あっ、ごめんね。おばさん、
年取ると、涙腺弱なって…。
裕子) お握り、
私もすっごくおいしかったです!
関係ない話ですけど私、母と、
うまくいってなくって。
再婚したんですよね、うちの母。
新しい父が来てからは、あんまり…。
藤堂) 僕もそうなんです。
ほら、僕って、こんなんだから、
ちょっと、親は恥ずかしいっていうか…。
晴) そんな事ないよ。いい子やない。
裕子) だからその、何て言うか…
私たちからの、お礼です!
藤堂) です!
晴) ありがと。
大事に、使わせてもらいます。
**********
<数十分後)
鈴愛) えっ、明日帰るの?
もうちょっと長くおると思っとった。
晴) うん、そのつもりやったけど、
昼間におとうちゃんから電話が
あって、あさってに、大口の仕出
しが入ったって。お母ちゃんおら
んと、ちょっと厳しいかな。
鈴愛) 仕出し…。
今仕出しもやっとるの? うち?
晴) うん。まあ、
注文が入った時だけやけどな。
まあ、食堂だけでは、なかなかね。
あっ、そんな事はよくって。
…で、これ。新幹線乗る前に、
あんたと行けたらいいと思って。
仕事、忙しいかね?
鈴愛) あ…明日は…うん。
実は鈴愛、明日はお休みでした。
しかし、先約がありました。
それは、正人君との2度目のデート。
着る服も、履く靴も、持つバッグも、
靴下さえも、もう決まっていました。
晴) ん? どうした?
鈴愛) うん…。
**********
律と清のやり取りが、これでもかっていう
ほどこっぱずかしくて、こっぱずかしくて。
清があざとく見えるのは、鈴愛と律の関
係を知っているせいもあるけど、いかに
もあるある、いるいるの女の子設定がね、
上手いというか。それにしても、再会して
それほど時間が経っていないと思うのに、
名前は呼び捨てだし、ギュ~されても動
じない、すっかり出来上がっている2人の
関係にビックリぽん。それもまた若さ故?
焼きもちを妬く清の気持ちはよく分かるし、
清の立場になれば、鈴愛の存在が超絶
うざい、面倒くさい存在と思うのも分かる。
分かるんだけど…。まあ、鈴愛の方がい
いじゃんと思わせるのが正解なので、清
に対する嫌悪感はドラマの方向性として
は正解なんだろうねw 気持ち、鈴愛とい
うより和子さんの気持ちで見てしまって
いるけど。うちの律に手を出さないでっ!
子どもたちの恋より何より、今日は裕子
とボクテに泣かされた。親とうまくいって
いない2人が、晴のお握りを素直に喜び、
掃除してくれた事に感謝する姿にホロリ。
優しくされた事がないから、優しくする事
に慣れてないと言った裕子を思い出す。
勝手に、いろいろと想像の翼が広がって
しまって、何だか泣けてしまった。裕子も
ボクテもホントにいい子。幸せになれ~。
親より恋を優先してしまう気持ちもあるあ
るだけど、だからといって、親を忘れて心
から楽しめるとも思えないのよね~フフ。
若さゆえのあやまち…そんなのばっかだ
よね、若い時なんて。そういうものの積み
重ねで、人は大人になっていく…はず~。
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