「わろてんか」第149回~焼け跡からだからこそできる寄席がある | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「わろてんか」 第149
第26週 「みんなでわろてんか」
焼け跡からだからこそできる寄席がある

 

 

(藤吉の遺影に手を合わせる伊能)

栞) おてんさんのお茶、久しぶりだ。

てん) どくだみのお茶ですけど。

 ホンマ、ようご無事で。

風太) 敵国でどないなってるか

 分からんし、俺も心配したんやで。

 これっくらいやけどな。

栞) 実はマーチン・ショウのつてで、

 向こうの映画会社にいたんだ。

 そこで、信じられる仲間ができた。

てん) 仲間?

栞) ああ。日本との開戦直前に、彼らが

 転勤という名目で、中立国にある映画

 会社の支店に僕を送り出してくれたんだ。

てん) そうでしたか。

栞) 大阪で空襲があったと聞いて、

 君たちの事をずっと案じてた。何とか、

 日本に進出する企業の案内役という

 形で、こっちに戻ってこれたんだ。

てん) ホンマによかった。

風太) そやな。

栞) 僕に何か、できる事はないか?

 僕は、北村の人間だ。

 大した事はできないかもしれないが、

 再建のために働かせてほしい。

 風鳥亭を建て直す資材が必要なら、

 あちこち当たってみる。力業だが、

 進駐軍にでも…。

てん) 伊能さん…。

 おおきに、ありがとうございます。

 けど、みんな、まだまだ食べるんで

 精いっぱいです。芸人さんも一人も

 いたはらへんし。そんな時に、寄席

 を再建するやなんて、うちらにはで

 きまへん。申し訳ありまへん。

 

**********

 

風太) すんまへんな。

栞) いや。

風太) 家族同然や思てる芸人が、戦死

 したり、ケガして廃業したりして、てん

 は、なんもできひん自分を責めてんね

 や。何より、隼也が帰ってきぃひん。こ

 のままやったら、てんは歩きだせへん。

 

**********

 

<バラック>

(隼也の写真を見ているてん)

 

**********

 

風太) おい、

 お前ら全然進んでへんやないか!

一同) すんまへん!

風太) すんまへんてお前、はよどか

 さんと。荷物置く場所ないやろ。

 はよせえ!

てん) 風太! 伊能さん!

栞) あちこち当たってみたが、

 どこも資材不足で難しいな。

風太) とにかくこうやって、手に

 入ったもんでコツコツやるしか

 ないな。なあ、てん!

てん) うちはまだ…。

栞) ライバルが立ち止まっていたら、

 引っ張ってでも歩かせる。

 横に並んでこそのライバルだ。

 さあ、手伝って。

(てんの手を取り、手袋を握らせる伊能)

風太) さあ、馬力入れるで~!

一同) へえ!

(がれきを片付けるてん)

 

**********

 

風太) ご苦労さん。

 まあ、それ飲んで休んでくれ。

男性) ありがとうございます。

男性) 頂きます。

男性) 頂きます。

風太) 一杯30円や。

3人) え~っ!?

風太) 冗談やそんなん。25円や。

3人) え~っ!?

 

**********

 

栞) ありがとう。

てん) 久しぶりに体動かして汗かい

 たら、何やすっきりしました。

栞) よかった。

てん) 結局、伊能さんには

 いつも助けてもらうばっかりで。

栞) 日本は戦争に負けた。

 愛する人や、家族を失って、

 皆生きる気力を失ってる。

 そんな時だからこそ、

 エンターテイメントが必要だ。

 やっとだ。やっと、日本にも自由な

 文化が花開く時がやって来た。

 今度こそ、自分の作りたいものを

 作れる。だから、君も、

 もう一度歩き始めるんだ。

 夢はまだ終わっちゃいないだろ。

 隼也君が帰ってきた時、胸を張って

 迎えられるようになるためにも。ね!

(ノック)

風太) ちょっとええか?

 伊能さんに、お客さんや。

(お辞儀をする山下)

 

**********

 

(表に出る伊能)

(山下の後ろに社員達)

山下) 伊能商会に、戻って来て

 もらえませんでしょうか。

風太) あ…横から何やけどな、

 あんたが伊能さんを追い出し

 たんやろ? 何言っ…。

てん) 風太。

山下) どの面下げてと思われるんは

 百も承知です。けど、お願いします!

 会社を…社員を助けてやって下さい!

一同) お願いします!

栞) 頭を上げてくれ。

 君たちを咎めるつもりはない。

 だが…。僕は今、北村の人間だ。

 その上での協力という事なら、

 力を貸してもいい。

山下) おおきにありがとうございます!

一同) ありがとうございます!

栞) ただし条件がある。

 北村笑店との業務提携を再開して、

 不動産事業部にある、人材や物資で、

 風鳥亭再建に協力してほしい。

 どうだろう。

山下) 喜んで。

てん) 風鳥亭の、再建?

(微笑む伊能)

 

**********

 

風太) え~まずは、伊能さんがうちの役

 員に復帰されて、伊能商会との業務提

 携をまた始めた事を、ご報告します。

(拍手)

てん) うちらには、今、何もない。

 そやけどこの景色、空が大きゅうて、

 頭塞ぐもんがない。

楓) 北村笑店、

 天に向かって伸び放題や!

てん) ホンマや。伸びる! 伸びる!

(涙ぐむ風太)

てん) どないしたんや風太。

風太) てんがわろた。

 てんが…戻ってきてくれた。

栞) ここが、僕たちの始まりだ。

 きっと焼け跡からだからこそできる、

 寄席がある。

 

**********

 

(♪アコーディオン)

子供たち) あっちあっち。

(子供たちについていくてん)

風太) おい、どこ行くんや。おい!

 やっとけよ!

一同) へえ!

 

**********

 

てん) すいません、ごめんなさい。

(人だかりの前で歌っているリリコ)

(横でアコーディオンを弾く四郎)

てん) リリコさん、四郎さん…。

(抱き合うリリコとてん)

 

**********

 

リリコ) 戦争が終わってすぐ、

 命からがらここに寄ったんやけど、

 誰もおらんかったんや。

四郎) こいつ守り通せたんで、

 食いぶちだけは何とか。

てん) そうか。

 ホンマにまた会えてよかった。

 こうしてお二人にも会えたんやさかい、

 うち、笑いの神さん信じるわ。

 風太が命がけで守ってくれた看板や。

 この看板があるとこが、大阪の…いや、

 日本の、笑いの一丁目一番地や。

 うちらの風鳥亭を再開して、

 新生北村笑店を旗揚げしましょ。

 

てんの夢が、

本格的に、動き出しました。

 

**********

「わろてんか」を楽しくご覧になってる皆様
は、この先は華麗にスルーでお願いします。

 

いやいやいや…ホントすっげえドラマだわ。

(もちろんいい意味じゃなく、悪い意味で)

何か言ったそばからあっという間に時間が

経った事になり、今度は真逆のセリフ、立

場になっていて、はぁ~!?と思う場面が

ありすぎる。特に今週になってそれが酷い。

 

散々、笑え笑えと他人に強要しておいて、

自分は笑わない。挙句の果てに、リリコと

四郎に会えたから笑いの神さん信じるっ

て…やっぱり信じてなかったんか~い!

 

てんがわろた、戻ってきてくれたと風太に

泣かれても…一昨日、福笑いで笑ってた

やん。中学の文化祭レベルの舞台転換

というよりもっと酷い、セリフのみの唐突

な時間経過で話が進むもんだから、何だ

かなぁ感がどんどん加速していくばかり。

 

伊能が無事だった理由も、社員が迎えに

くる理由もナゾだし、まだ戻れないと言っ

ていた楓はちゃっかりいるし、あんな近く

で都合よく見つかるリリコと四郎もナゾ。

脳内補完案件が多すぎて、いや、補完し

てたら逆に矛盾が多すぎて無理というか。

何もかも変過ぎて、まともに理解しようと

すると気持ち悪くなってしまうというか…。

 

考えちゃダメなんだな、これは。無になっ

て見る。何かやってるな~と、我慢我慢。

都合よくみんな集まってきて、北村笑店

が再興するのを、淡々と見守っていこう。

あともう2日。それだけが希望の光~!

 


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