「わろてんか」第135回~僕の居場所はここにはない・・・の巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「わろてんか」 第135
第24週 「見果てぬ夢」
僕の居場所はここにはない・・・の巻

 

 

<伊能商会>

山下) どうぞ。

てん) 急に押しかけてすんません。

 それで、会社辞めはったて

 どういう事ですか?

山下) 封切り間近の映画が、立て続けに

 検閲に引っ掛かりまして、莫大な損害を

 受ける事になりました。映画は、社長の

 伊能が独断でやってましたさかい、その

 責任を追及する事になったんです。

 

(回想)

栞) どうぞ。

山下) 失礼します。

栞) みんなそろってどうした?

山下) 社長、映画事業の赤字のせいで、

 今や伊能商会全体の経営も揺らぎか

 ねない状況です。この際、映画事業を

 売却して、これまでの損失を補填する

 べきです!

栞) ほかの皆の意見は?

役員) 異議、ありません。

役員) 異議なし。

役員) 異議なし!

役員) 異議なし。

役員) 異議なし!

山下) ……異議あり。

 

てん) 異議あり?

山下) はい。まさか、あの状況で

 そう答えるとは…。

 

(回想)

栞) いいか、諸君! 

 映画で、大衆に感動を届ける。

 それこそが、この会社の原点だ。

 その原点を切り捨てれば、

 会社経営は必ず行き詰まる。

 そう思わないか?

(伊能から目をそらす役員たち)

栞) どうしても切り捨てると

 言うならば、もう…。

(机の上に印鑑を置く伊能。

栞) 僕の居場所はここにはない。

 

**********

 

<社長室・深夜>

(書類の整理をする伊能)

(一枚の契約書に目がとまる伊能)

 

(回想)

藤吉) 北村笑店の、

 役員になってくれへんか?

 

(回想)

藤吉) 俺らが提携したら、

 映画ももっと、オモロイ事ができる。

 

**********

 

一週間後

 

<路地裏・屋台>

風太) おっちゃん、俺もお酒ちょうだい。

店主) へい。ちょっと、待っててや。

風太) ええよ。やっと帰ってきた。

栞) ああ。

風太) どこ行ってはったんや。

栞) 東京に行ってた。なんとか映画

 を作り続けられないか、気骨のある

 パートナーを探していたんだが、皆

 こうも委縮してしまっているとは。

風太) 上映中止の、

 損害賠償はどうしはったんや。

栞) 全財産出したよ。

 今は、かばん一つで身軽なもんだ。

 北村笑店の皆さんにも、なんとか、

 事情を説明しようとは思っていたん

 だが…。

 

**********

 

<北村家>

(仏壇に向かい手を合わせる伊能)

(てんと風太に向き直る伊能)

栞) こうなってしまった以上、

 北村の役員を辞めざるをえない。

 おてんさんの事を、支えていく事が

 できなくなってしまった。

 本当に、すまない。

(頭を下げる伊能)

風太) 伊能さん、実は、

 お力を貸してほしいんや。なあ!

てん) そうです。日本中のお客さんに

 笑いを届けるために、北村の映画を

 作りたいんです。うちらに映画の作り

 方、一から教えてくれまへんやろか。

栞) ありがとう。

 でも、世話になる訳にはいかないよ。

 

**********

 

<風太の家>

トキ) うちの人がお引き止めして

 すんまへん。

風太) もう余計な事ばっかり言うて、

 おトキちゃん年取ったな、おい。これ。

トキ) 何や?

風太) 見てみ、これ。何や? 

 何や? これ。男同士の酒盛りや。

 そのあとは枕の投げっこや。

 そう決まってんねん! 男は。

 ん? ほら、てんとこ行ってこい。

トキ) へえへえ。おやすみなさい。

栞) すまない。おやすみなさい。

飛鳥) おやすみなさい。

トキ) ちゃんと洗いもんしといてや。

風太) 分かった。もうぐちぐ

 ちうるさいな~おトキちゃん。

 ほれ、伊能はん。

栞) ありがとう。

風太) ホンマに、もう少しうちに、

 いはったらどうや。

 「今は、かばん一つで身軽なもんだ」。

 その割に、まだ重たい鎧つけてはる

 んとちゃいますか。伊能さんの好きな、

 自由の身ぃになったんや。うちで、

 また新しい人生始めたらええ。ほい。

(酒を飲む風太と伊能)

風太) う~!

 

**********

 

<北村家>

てん) あ…。そや。

(探し物をするてん)

てん) あった。

 

**********

 

(風太の家へ向かうてん)

(縁台に座っている伊能)

てん) 伊能さん。

栞) ああ…風太君に飲まされ過ぎた。

てん) ああ…。

 伊能さん、これ。懐かしいですやろ。

(映画「マリアの恋」のちらし)

(伊能の隣に座るてん)

てん) この時の情熱さえなくさへん

 かったら、大丈夫やないですかね。

 うちは伊能さんに映画作り続けて

 ほしいんです。

栞) 僕はこれを買い付けた時…

 外国の自由な風を、

 日本にも吹かせたいと思った。

 でも、観客の喜ぶ顔を見て、自分

 の手で映画を作りたいと思った。

 泣いて、笑って、恋をして。

 人生はすばらしいんだぞ。

 そういう映画を作りたいと思った。

 それが夢だった。

てん) へえ。伊能さんのその夢、

 うちらにも見さしておくれやす。

(立ち上がるてん)

てん) どうか、北村笑店映画部の設立

 に、お力貸してもらえませんやろか。

(頭を下げるてん)

 

**********

 

(風太の家に入る伊能)

風太) はっ!

(夢にうなされている風太)

(柱にもたれ、一点を見つめる伊能)

 

**********

「わろてんか」を楽しくご覧になってる皆様
は、この先は華麗にスルーでお願いします。

 

伊能商会は伊能個人の会社だと思うのだけ

れど…。会社自体をやめてしまうのならわか

るけど、社長を辞めるというか、伊能一人が

追い出されたみたいになってるのはなぜ?

それとも、会社も倒産した形になってるの?

 

僕の居場所はここにはない。

 

…だろうね。うん。人を見る目がなさすぎ!

中二病キャラに描かれ始めた時から、どん

どん変なキャラにされてしまった栞様…。も

う栞様と呼びたくなるオーラも消えてしまっ

て、今では経営者としても仕事のできない

駄目な人…すっかりポンコツな人になって

しまった。てんと一緒にいると、みんなポン

コツになってしまうのか…。男を駄目にす

る女・てん。目が笑ってない…恐ろしい子。

 

ツッコミどころがありすぎて、でも既にそれ

を指摘する気力もないのでまるっとスルー。

ただ、印鑑を机に置く伊能の姿には、思わ

ず「百恵ちゃんか!」と心の中でツッコンで

しまった。普通の男の子に戻るんか~い!

 

伊能の中の人で尺を埋めようとしている編

集意図がバレバレで、萌えがないのにそれ

をやられてもな~と苦笑するしかなくて…。

しかも伊能の熱演は、隣のヒロインの浮い

た演技で台なしになるという笑えぬ悪夢…。

 


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