「わろてんか」第12回~都合がいいお話、ロマンスはつづく・・・の巻 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「わろてんか」 第12
第2週 「父の笑い」
都合がいいお話、ロマンスはつづく・・・の巻

 

 

てん) 兄さん、

  今日はかやくごはんどすえ。

  ええ香りですやろ。

りん) これ、うちが作ったんえ。

 

 

儀兵衛さんの笑い声が

この家に響いて程なく、

新一は、家族の笑顔に包まれ、

静かに息を引き取りました。

 

しず) 家族水入らず、新一も

  うれしかったと思いますえ。

儀兵衛) 新一のためにも、泥水すすっ

   てでも、店の再建に励まんとな。

ハツ) 心意気はよろしいけど、

  仏頂面は困りますえ。

風太) 旦さんから仏頂面取ったら、

  のっぺらぼうになんで。

儀兵衛) 聞こえとるで!

風太) あっ、すんません! 

  すんません!

(笑い声)

てん) お父はんも、わろてんか?

儀兵衛) わし今、これでもわろてる。

(笑い声)

儀兵衛) ゲラゲラゲラゲラ思いっきり

   笑うのが苦手なだけや。

   そやけどてん、お前は、

   思いっきり、わろて生きるんや。

 

**********

 

(店先で郵便物を受け取る風太)

風太) 泥棒芸人から手紙来ぃひんな。

  薄情なやっちゃ。

てん) 手紙が来ぃひんかってよかった。

風太) ん?

てん) うち、藤岡の家を継ぐて決めた

  んや。兄さんの代わりになれると思

  わへんけど、立派なお婿さんもろて、

  藤岡屋を守る。

風太) ほな、ええ婿て誰や。まさか…。

てん) 伊能さんや。

風太) え? ふ~ん。

  せやけど、縁談、壊れたんやろ。

てん) 伊能さんにお手紙書いた。

風太) は? こっち来い。え? え?

  ちょ…えっ、何? え?

てん) お返事はまだ来てへんけどな。

風太) いや…えっ、どういうこっちゃ?

  「お願いや。うちと結婚して下さい。

  伊能さんの事しか考えられへんの

  どす」とでも書いたか。

てん) 兄さんの遺志を継ぎたい思て。

  お父はんや藤岡のために、うちが

  できる精いっぱいの事を考えてみ

  たんや。

風太) アホやな。子どもやのう。

  そないにうまい事いく訳ないやろ。

  (せきばらい)

  お前と、藤岡屋の事は、

  俺がなんとか…。

栞) ごめんください。

 

 

風太) 嘘やろ…。今? 今か…。

(走り出す風太)

てん) 伊能様。

風太) 何でや~!

 

 

**********

 

(栞にお茶を出すトキ)

儀兵衛) 粗茶ですが。

栞) 頂きます。

 

**********

 

(閉めたふすまに耳をあてる

 トキやりん、風太)

ハツ) しっ。

 

**********

 

儀兵衛) で、今日は?

栞) おてんさまから、

 お手紙を頂きまして。

儀兵衛) 手紙? お前、何を…。

栞) この論文を、読んでほしいと。

儀兵衛) 論文て…てんが?

栞) 新一さんが書かれたものだそうです。

儀兵衛) ホンマか?

てん) はい。兄さんの遺品を整理してた

  時、見つけました。兄さんは、これか

  らの藤岡の目指すものが、頭の中に

  あると言うてはりました。それがきっ

  と、この論文やないか思うて。

(新一の論文を見る儀兵衛)

 

(回想)

新一) これからは、薬をただ輸入する

  だけやのうて、日本で作る時代です。

  僕はその、先駆者になりたい。

 

栞) 大変興味深く、感銘致しました。

 先頃ドイツに渡った日本人が、

 画期的な新薬を開発したそうです。

儀兵衛) え?

栞) これからは、外国から薬を買うで

 もなく、それをまねた薬を作るでもな

 く、この日本でしかできない、新しい

 薬を作る。新一さんがお考えになっ

 ていた事は、夢物語ではない。伊能

 製薬には、古くからのつきあいやし

 がらみもある。本当の新しい挑戦は

 できません。だから僕が、この事業

 と研究に投資をしたい。

 どうでしょう?

てん) お父はん。

栞) 新一さんが残して下さった贈り物

 です。一緒に、受け取らせて下さい。

(頭を下げる伊能)

儀兵衛) (涙)

   よろしゅう…お願いします。

てん) おおきに。

  ありがとうございます!

  よろしゅうお願いします!

(頭を下げるてん)

ハツ・りん) ああ~! 

栞) 失礼致します。

(さっとその場を離れる伊能)

ハツ・りん) ああ~っ!

 

 

トキ) 大丈夫どすか?

しず) お母はん!?

風太) 失礼しま~す。

  はい、はい、通りま~す。

  はい、はい、通りま~す。

(ふすまを片付ける風太)

ハツ) 見れば見るほど、

  ええ男はんやなぁ。どうぞ。

(座布団に座りなおす伊能)

ハツ) いや、こんなええ男はん、

  どこ探してもいてはらへんて、

  はなからわてはてんに勧め

  てましたんや。

風太) 写真見て首のチョウチョが

  気に入らんて言うてましたやん。

(風太を押さえつけるトキ)

儀兵衛) ほな、てんとの縁談も、

   進めてよろしおすな。

(儀兵衛に向き直る伊能)

栞) それはお断りさせて下さい。

 これはあくまでビジネスパートナー

 としてのお話です。それに、実は僕

 は、西洋の自由な恋愛というものに

 憧れていまして。これから先、ご縁

 があるなら自然とそうなるでしょうし。

 あとは、お互いの心の声に任せたい。

トキ) すてき…。

風太) 鼻につくわ~。

ハツ) てんがアカンかったらこれ、

  りんでどうですやろ?

りん) えっ?

ハツ) 後家でよければ、

  わてもおります。

(笑う伊能)

(笑い声)

てん) おばあ様…。

 

**********

 

てん) 伊能様~! 伊能様!

(人力車の伊能を追いかけるてん)

栞) おやまあ。

 

**********

 

てん) すんまへん。お礼を…どうしても、

  もう一度お礼を言いとうて。あ…何か

  顔についてますやろか?

栞) 観察してるんだ。

てん) 観察?

 

 

栞) 縁談の事だけど、ああ言ったが、

 君に興味がない訳じゃない。あの

 論文を送ってきた機転には驚かさ

 れたし、むしろ興味が沸いた。

てん) ホンマは、何にも分からへんの

  どす。うちはただ、お父はんの力に

  なれる事がないか、兄さんの夢を

  かなえられへんか、無我夢中で…。

栞) 君の家族は幸せだな。

 羨ましいよ。論文に添えられていた

 君の手紙、家族への想いが詰まっ

 てた。君となら、僕もそんな家族を

 作れるかもしれない。

てん) それでも、

  うちではアカンのどすやろか?

栞) 君がほかに想いを寄せる人が

 いるようだったから。

てん) え?

 

 

栞) お祭り、楽しそうだなぁ。

てん) あ、もうすぐ、

  くすり祭りがおますのや。

栞) じゃあまた。

てん) お気を付けて。

(人力車に戻っていく伊能)

(見送るてん)

 

**********

 

(回想)

藤吉) よっ!

 

 

藤吉) 君は、僕の芸にわろうてくれた、

  第一号のお客さんや。

 

 

藤吉) チョコのお礼や。

 

 

 

**********

 

藤吉) あっ、すいません。大丈夫?

てん) …あ!

 

 

藤吉) あっ…。まさか…。

てん) 藤吉さん?

藤吉) おてんちゃん?

 

 

 

いよいよ、

二人の恋と怒涛の人生の、

始まりでございま~す!


**********

冒頭のわざとらしい姉妹のシーンで、覚悟

してはいたけれど、やっぱりナレ死扱いか。

お兄ちゃんのおかげで、この2週間頑張れ

たようなものだった。ありがとう、千葉君!

 

そして回想シーンでの出演とはいえ、主要

男性キャラ4人全員が見られた回だった…。

新一、風太、栞様、そして藤吉。眼福眼福。

心のイケメン思い出アルバムに、しっかりと

その姿を焼き付けておかなければ~!とい

うわけで、写真が多めなのはドラマにはま

っている訳ではなく、むしろドラマとサヨナ

ラしそうな予感でいっぱいだからというか。

セリフにもシチュエーションにもまったく萌

えないけれど、役者さんの顔にだけ萌えw

こんなの初めて~!(by過保護のカホコ)

 

ある意味成功しているイケメンパラダイス

作戦のおかげで、顔だけは焼きついてる。

話はまったく頭に入ってこないけどね~。

とにかく…顔を見るためだけに見ている。

こんな朝ドラは、初めてかもしれない~w

(だって、出演している役者さんたちは好

きだから、かなり期待してたんだもの~)

 

吉本新喜劇的な仕掛けが多くなってきて、

風太のうしろで女中は跳ぶわ、ふすまに

乗っかっておばあ様まで倒れてくるわ…。

まあ、ハツの後家発言だけはちょっと笑

えたけどね。その後のバカ笑いがあまり

にわざとらしくて白けきってしまったけど。

 

都合がいいのはロマンスとはいうものの、

都合、都合、都合が良すぎるにもほどが

あるだろう~ってぐらい都合がよすぎる

展開に、もうおなかいっぱいだよ~。まっ

たく萌えないよ。むしろ冷めていくばかり。

さすがにもう少し頑張りたいとは思ってい

るけれど…ちょっと弱気な今日この頃…。

 

お父さん…何だかみんなおかしいです。

みんな、一生懸命頑張って笑ってて…。

笑顔が、どこか痛々しくて、つれえです。

大丈夫かなって思うけど、大丈夫じゃね

えから…笑ってるんだよね? きっと…。

全然笑えねえけど…笑ってねえけど…

みんな一緒に、頑張っぺ!(by みね子)



「わろてんか」関連ブログはこちらから↓
「わろてんか」関連ブログリスト
「朝ドラ」関連ブログリスト

●「わろてんか」HP

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村