「ひよっこ」 第149回
第25週 「大好き」
こんな私でも、恋してもいいでしょうか?
昨日の「ひよっこ」。みね子、
ついに告白してしまいましたね。
そのつもりでは
なかったみたいですが。
そしてヒデ君、
将来プロポーズするつもりでいる
ことを、自ら告白してしまいました。
2人してやってしまいましたね。
みね子) 大好き。フフフ!
秀俊) 笑うなよ。
みね子) ヒデさんのさっきのまね。
「え~!」。
秀俊) そんな顔してないよ。
みね子の方がすごかったし。
「え~っ!?」って。
みね子) ひどい!
女の子にそんなのって!
秀俊) あっ、ごめん。
みね子) フフフ!
(秀俊をグイっと押して
ひらりと 立ち上がるみね子)
秀俊) 何だよそれ。
(みね子を追いかける秀俊)
あらあらあらあら。
もう勝手にしてって感じですね。
(追いかけっこをしながら踊る2人)
私までうれしくなってきます。
よかった、みね子。
おめでとう。
(笑顔で抱き締め合うみね子と秀俊)
**********
<裏の広場>
愛子) ごめんね。
(一人空を見ている愛子)
(愛子の横に立ち、空を見る省吾)
(気配に気付き、とびのく愛子)
省吾) あっ、すみません。
近かったですね。
愛子) えっ? あっ、いえ…。
卒業するんだった。
省吾) えっ?
夕空、見てたんですか?
愛子) えっ?
省吾) えっ? あっ、そうか。
話しちゃダメなんだ。そうだ。
(回想)
省吾) あの…。
愛子) あっ! あの…。
まだしゃべらないで下さい。
スターに恋してるみたいな
感じなので。
愛子) あっ、いえ…あの、
もう大丈夫です。話してください。
省吾) いや、つまんなくて、がっかり
させちゃうかもしれないし。
愛子) それはそれで、その時考えます。
省吾) あっ、そうですか…。
あれなんですかね?
愛子) あれとは?
省吾) つまり私は、
もうスターじゃなくなった。スター
の座から転げ落ちたというか。
愛子) えっと…はい。
省吾) そうなんだ! うわ~。それは
それで、何だか寂しいっていうか…。
愛子) ずっとスターでいたかったですか?
省吾) いやずっとっていうか…。
ハハハ! 面白い人だな。
愛子) いえいえそんな。
省吾) 中で話しませんか?
うまいコーヒーいれますよ。
愛子) あっ、はい!
(笑い声)
(勝手口から入っていく2人)
**********
(目撃した由香が、勝手口に
駆け寄り、 耳を近づける)
みね子) ♪スキスキスキスキ~
スキスキスキスキ~
(踊りながら帰ってくるみね子)
由香) 回ったりもするんだ?
みね子) うわ~! 由香、何で?
由香) し~っ!
みね子) えっ? 何?
(「お父さんと、愛子さんが、中に
入った」 とジェスチャーする由香)
鈴子) あっ、由香、由香。
(腰をかばいながら歩いてくる鈴子)
(鈴子を迎え、ジェスチャーする由香)
(「中に、お父さんと、愛子さんが、入っ
た。こっそり覗いてみよう」と由香)
(「いやよ、ダメダメ」と鈴子)
(「わだし、いいんで。お2人でどうぞ」
と、あかね荘に帰ろうとするみね子)
(あかね荘から出て来た世津子と早苗
をすずふり亭に引っ張るみね子)
**********
(勝手口から厨房に忍び込む由香)
(鈴子に続いて、世津子と早苗の
腕を引っ張っているみね子も入る)
**********
省吾) どうぞ。
愛子) ありがとうございます。
**********
<厨房>
(腰の痛い鈴子を椅子に座らせる由香)
**********
(コーヒーを飲む愛子)
愛子) あっ、おいしい。
省吾) でしょ?
愛子) はい。
**********
(厨房で息をつめて見守る由香と
みね子、鈴子、世津子、早苗)
**********
省吾) さっき、何話してたんですか?
愛子) えっ?
省吾) 空に向かって。
愛子) あっ、謝ってました。
省吾) 謝る?
愛子) はい…。好きだった人に。
省吾) えっ?
愛子) 私から話してもいいですか?
省吾) はい、もちろんです。
愛子) 結婚の約束をした人を、
戦争で亡くしました。
ニューギニアです。
省吾) そうですか。
愛子) その人のことが、今でも好きです。
ず~っと。大好きです。
省吾) はい。
愛子) 同じ職場だった人で…。
あっ、工場で。
でも、招集されてしまって…。
「結婚してほしい」って言いました。
行く前に、
「お嫁さんにして下さい」って。
「妻になって、お待ちします」って、
お願いしました。
それが当たり前だと思ったし。
できれば、子どもも欲しかった。
でも、断られました。
「それはダメだ」って。
私が泣いて頼んでも、
「絶対にダメだ」って。
「自分は、おそらく帰ってはこない。
僕は、君のことを未亡人にするつ
もりはない。そんな苦労、させる
わけにはいかない」って。
「絶対にダメ」だって。そして…。
「帰ってこなかったら、ちゃんと僕
のことを忘れて、誰かと幸せに
なってほしい」って。
「それが一番うれしい」って。
「君は、幸せに生きてるんだと思っ
たら、僕は幸せだから」って。そう
言われました。私そんなこと考え
られなかったし、嫌だし…。でも…。
あぁ、私のこと本当に愛してくれて
るんだなと思って。
だから…。だから…。
「分かりました」って、言いました。
あの人、「よかった」って笑顔で
言って。「必ず君は幸せになるよ」
ってそう言って。でも…。でも、
ほんの…ほんの一瞬だけ…。
悲しそうな、寂しそうな顔…。
私…。その顔が忘れられなくて…。
私…。ず~っとずっと、その顔…。
ずっと忘れられなくて…。
そして、戦争が終わっても…。
帰って来ませんでした。
省吾) そうでしたか。
(頭を下げる省吾)
愛子) はい。
もう、無理だと思ってたんです。
でも、省吾さんと初めて会った時
に、自分で驚くくらい、「わっ!」っ
て思って…。電気が走ったみたい
になってしまって。本当に私うれ
しくて。こんな感情が、残ってたん
だっていうのが、うれしくて…。
でも…。私はやっぱり、今でもあ
の人が好きで。それが忘れられ
るとは思えないし。こんな私でも、
恋してもいいでしょうか?
**********
(涙で顔がぐしゃぐしゃになって
いる、厨房のみね子たち)
**********
省吾) 永井さん。
愛子) えっ?
(微笑み、人差し指と中指を
立ててみせる省吾)
**********
みね子&ヒデによる脳内お花畑状態の
ミュージカルシーンについては、華麗に
スルー! (増田ナレ―ションでも勝手
にしてって感じ、と言っていたわけだし、
お言葉に甘えて華麗にスルーさせてい
ただこうかと。できれば見なかった、な
かったことにしたいぐらいなんだけど…。
ようやく語られた、愛子さんがず~っと
ずっと好きだった人のお話。戦争あるあ
るな恋バナとはいえ、やっぱり切ないね。
こんな私でも、恋してもいいでしょうか?
いいとも~!(何だかとても懐かしいw)
いいよいいよ。もちろんいいよ。恋したっ
ていい。むしろするべきだ。いや、しろ!
すご~く好きになった人は、やっぱりず
っと好きだと思う。嫌いになったわけで
はないのだから。女性の恋は上書き保
存と言うけれど。それは終わった恋、嫌
い、もしくは好きじゃなくなった恋だから。
好きなままで終わった恋はやっぱり、心
の奥にしまっておく人が多いんじゃない
のかな。好きって気持ちはそう変わらな
い。恋に限らず、好きなものはず~っと
好きな人の方が多いよね、きっと。もち
ろん、その「好き」の中身は変わってい
くけれど…。一番好きだったものが、2
番、3番…10番目になったりはするw
好きな人が、好きなものが、増えていく
のが人生…年を取れば、自然とそうな
っていくような…。私は、好きなものが
たくさん思い浮かべられる人生がいい。
いいところで終わった愛子さんのお話
の続きは、省吾さんのお話となりそう。
やっぱり大人の役者さんは魅せるねぇ。
聞かせるねぇ。泣かされてしまうねぇ…。
うん。やっぱり冒頭のアレは幻ってこと
で。愛子さんのお話だけを思い出そう。
必ず君は幸せになれるよ。
彼の言葉は、きっと、叶う。愛子さんは、
必ず幸せになれる。ならないと~!!
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